長渕剛 桜島ライブに行こう!



明日に向かって突っ走りましたか? (桜島ライブ53)

2004年11月02日(火)

『明日に向かって突っ走りましたか?』−桜島ライブ(53)

                 text  桜島”オール”内藤





ライブ当日、続々と集結する剛ファン。
その模様を刻々と伝える南日本新聞の紙面。
朝刊、夕刊、必ずライブ直前情報が載っていました。


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M-38 明日へ向かって −アルバム『HUNGRY』(1985)−



いくぞーーーっ!

うぉーーーっ!

いくぞーーーっ!

うぉーーーーっ!


久々に、剛が観客を煽っていました。
観客に言葉を発しているようで、
どこか、自分自身を鼓舞しているように見えました。

剛がライブで使うエネルギーは半端じゃない。
それが、3ステージ目となると、
そりゃあ、疲れないはずがない。
どこかのライブハウスやストリートで、
50曲、100曲と歌うのとはわけが違う。
そんなところでいいのなら、
剛は300曲は歌えることでしょう。

そういうライブじゃないんだ、
剛のライブは、桜島のライブは。
75,000人に届くようにと、蒸気機関車のように、
剛のライブは、歌い、演じ、発し、叫び、走るのだから。

勢いのあるイントロが届けられました。
この曲は、僕が曲目予想で一曲目にあげた曲でした。
予想で一曲目にあげたということは、
僕が一曲目で聴きたいと思うくらいの曲でした。
この、桜島ライブの一曲目にふさわしいと思っていた、
大好きな曲でした。

ようこそ、朝日よ!『明日へ向かって』!

一曲目どころか、こんな終盤になって、
ようやく会えた・・・。

さあて、飛ばすぞーーっ!
思いっきり歌える歌だから。
思いっきり歌いたい歌だから。


まだまだ 見捨てたもんじゃないぜ
そんな自分に 気付く時がある
何か人と違ったことを やらかしたくて
突破口を探して ここまでやってきた

本気で笑えるやつが そばにいるから
本気で語る 夢もあるはずさ
目をつむれば いつもそこに誰がいる?
俺には かけがえのない
いかした ナイス マイ フレンズ!



阿鼻叫喚の盛り上がり。
刻一刻と、明るくなっていく桜島。
時間は5時半くらいだろうか。
そう、終演が予定されていた時間。

まだまだ終われない。
まだまだ終わりたくない。

剛に元気なところを見せてやりたい!
どうした、こんなもんか!
ぶっ倒れるまでやるんじゃないのか!
剛に、そう、伝えたい!
そうすれば、もっと、もっと、
桜島ライブが続くかもしれないから。


すべては時の 流れのせいかい
落ちてく影など 消して しまえ!
ヒントはお前の足元に 転がってる
ウォオオーーッ!

あ! したへ! 向かって!
あ! したへ! 向かって!
ずっとこのまま 突っ走っていけばーいい!



ほんとうに、これ以上は無理だというほどの声で、
僕は歌いました。
こんなふうに歌ったことが、これまでの人生であるだろうか?
頭がおかしくなったと思われるのがいやだから、
きっと歌ったことはなかったでしょう。

そんな、気が狂ったかのように、
一心不乱に歌っても、ぜんぜん変じゃない桜島。
気が狂ったように、拳を振りまわして歌っても、
ぜーんぜん、普通の桜島。

素晴らしい!

武道館でも、横浜アリーナでも、こんなことはなかった!
どこを向いても、似たように、
一心不乱で歌い叫ぶやつらがいるんだから!

「オオオーッ!」

「シャアアーッツ!」

「ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!」


『明日へ向かって』の演奏中、
ありとあらゆる掛け声が、叫びが、
こだまのように飛び交っていました。
しかし、ここは、島。
こだまが返ってくるわけがない。

そう、それは、こだまじゃあなくて、
Cブロックからの声、
Eブロックからの声、
もっと遠くの、Gブロック?
それとも、Hブロック?

いずれにしても、
明日へ向かって全力疾走する叫びだ。
その先頭を、剛が突っ走っている。
このスピード感、この加速感!

もっと、もっと、ボロボロになりたい!
ライブが終わるその前に!
足も、腰も、立たなくなりたい!
腕も、頭も、上がらなくなりたい!

限界まで行きたい!
限界まで生きたい!


心から、そう、思いました。


すべては時の 流れのせいかい
落ちてく影など 消して しまえ!
ヒントはお前の足元に 転がってる


ウォオオオオーーッ!

あ! したへ! 向かって!
あ! したへ! 向かって!
ずっとこのまま 突っ走っていけばーいい!



延々と叫び続ける僕らでした。
もう、どうにも、止まらない。
叫んでいるあいだにも、
どんどん明るさを増していく桜島。
もう、照明の必要もなくなった。

確実に、確実に、
ライブのピークに向かって突っ走る!
もう、そのピークの頭がのぞいている。
そのとき、剛は、僕らは、何を歌うのか。

しらじらと明けていく空に、
暗闇からその姿を引きずり出された桜島。
そろそろ来るぞ。
勇壮な、活火山のような、あの歌が。



続く



<次回予告>
フィナーレ間近、最後のハッピーソング。
あの歌が確実にあとを控える、その前に、
金港湾を金色に染める朝日を楽しもう!
焦がせ、俺たちを、桜島から顔をのぞかせる太陽よ!

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