長渕剛 桜島ライブに行こう!



茶目っ気を持ち続けていますか? (桜島ライブ21)

2004年09月18日(土)

『茶目っ気を持ち続けていますか?』−桜島ライブ(21)

                 text  桜島”オール”内藤





かなり販促活動のアルバイトから勧誘された、剛カード。
僕も作りました、このカード。
保存版で普段はまったく使わないので、
ファンクラブの会費引き落とし専用カードです(笑)。


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M-10 ひざまくら −アルバム『逆流』(1979)−



向かって左のサブステージで、
『逆流』と『俺らの家まで』の2曲を披露。
だから、『夏祭り』のほかにも、
右のサブステージでも、もう一曲。

「これも知ってるかな?」

そういうと、イントロもほとんどなく、
剛はやさしく歌い出しました。

おまえの ひざまくらが とっても
おいらにゃ 心地よい から
しばらく このままで
いておくれ
優しさに 埋もれて いたいんだ


ゆっくり、ゆっくり、
言葉を置いていくように歌う剛。

叫ぶのではなく、
つぶやくのでもなく、
首をわずかに左右に揺らしながら、
自然と歌詞を口ずさむ観客。

今夜 眠るよ
おいら このままで
今夜 眠るよ
おいら このままで

落ちつける 場所は
おまえのーっ! ヘイ!


ひざ、まくら
ひざ、まくら


この曲でも、またまた大合唱。

間奏で、笛吹(うすい)さんのバンジョーが入ってきた。

「よく知ってるねえ」

剛の語り口の柔らかさ。
客席の暖かな雰囲気。
弾き語りの曲は、すべてがすべて懐かしい。
これが平成16年のライブの風景とは、
ちょっと信じられない。

剛に限らず、昔に比べると、
曲の長さとライブの長さは増加傾向にあります。
『ひざまくら』は昔の曲だけあって、短い歌です。
剛に合わせて気持ちよく歌っていたら、
あっという間に歌詞が終わってしまいました。

しかし、実は、このあと、
僕には楽しみにしていることがありました。
それは僕にしてはかなりマニアックな楽しみです。

剛はこの『ひざまくら』を、
ZEPPの前夜祭2日間でも両日演奏しています。

僕は2日目しか行けていないのですが、
1日目を観に行った知り合いにこう尋ねました。

「剛が『ひざまくら』のときに、
 なんだからしくないセリフを入れていたけど、
 初日はどうだったの?」

剛はこんな感じのことを話していたそうです。

「みんなが俺の歌を歌ってくれてるときが、
 ほんとに最高なんだよ・・・。
 今、ふと、歌っているときに、
 それ、言ってみようと思ったんだよ、
 ハハハ・・・・

 ・・・言ってみようかな。」


そう言うと、ほんとに、
最後のところから演奏とセリフをやり直したそうです。

「俺、こうやってみんなが、
 俺と一緒に歌ってくれるときが、
 一番しあわせなんだ・・・
 8月21日の桜島では、
 俺の声がつぶれたら、
 おまえらが、俺の代わりに、
 歌ってくれよォ!」


もう、物凄い大歓声で盛り上がったとのこと。

なるほど・・・
これを受けて、2日目の

「俺は、なんやかんや言っても、
 おまえらといるときが一番幸せだーっ!
 愛してるよーっ!」


という、文字にすると普通ですが、
実際にその場で聴くと、妙に芝居がかっていて、
しかも剛が半笑いという・・・
実に妙な(おもしろかったけど)セリフにつながったのです。

さて、そこで、マニアックな興味としては、
ZEPP二日間、事実上の桜島の公開リハーサル。
そこで、はっきりわかる形で進化してきた、
『ひざまくら』セリフ・インサートが、
本番でどのような完成形を見せるのか。

いよいよそのときがやってきました。
スクリーンを凝視していると、
剛、半笑いではないものの、
どうも表情に真剣味がない(^_^;)。

「僕はァ、キミといるときが
 一番、幸せなんだァ
 僕はァ、なんやかんや言ったって
 君たちの前で歌っているときが、
 一番、しあわせなんだァァ!」


と、ますます加山雄三化していました。
僕は、『ひざまくら』を聴いているのか、
『きみといつまでも』を聴いているのか、
わからなくなりました。(ウソ)

いたずらっ子みたいな顔をして、
こんなセリフをインサートして、
最後にとうとう笑い出した48歳目前男(当時)。

その、くさいセリフと言いまわしに、
僕もつられて吹き出していると、
僕よりちょっと前で観ていた女の子が、

「わたしも、シアワセーっ!」

と絶叫しつつ、泣きそうではないか。
剛・・・罪な男だ。

そんな、剛の茶目っ気もかいま見えた
『ひざまくら』が終わり、
剛がセンターステージに帰ってきました。

現金なもので、剛が見やすい位置に戻ってきたことで、
またまた、活気が戻ってきたA−5ブロック。

いつのまにか、ステージ中央では、
なにやら弦楽器部隊が、
椅子を並べてスタンバイ。

ZEPPでも見た、この光景。
あの曲の、2004年版だな・・・
と、確信しました。


続く


<次回予告>
桜島のための替え歌その1が、荒々しく届けられた!
常に何かに憤っている男、剛が、
最近のテレビや新聞を見て怒っていることとは?

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