長渕剛 桜島ライブに行こう!



ひとりでライブに行きましたか? (桜島ライブ14)

2004年09月09日(木)

『ひとりでライブに行きましたか?』−桜島ライブ(14)

                 text  桜島”オール”内藤





日記でまだ載せていない剛トレーラーのフォトを。
グッズ売場に、ファンサービスとして置かれていた赤と黒のトラック。
前に赤の写真を載せたので、黒も掲載。かっこいいですね。


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M-3 孤独なハート 

−アルバム『Hold Your Last Chance』(1984)−



ステージを見ていて、
アレッ?と思ったのが、センターマイク。

剛の立ち位置に置いてあるマイクのことなんですが、
このマイク、実際は、置いてあるのではなく、
がっちりステージに固定されていました。

ネジみたいになっていて、
クルクル回しながらステージの床に固定するタイプだと思います。
第3部のライブ中に、剛が指示を出し、
ローディーの人がクルクル回して外していたのを見ました。

考えるまでもなく片付けにくいし、
なぜそういうマイクになっていたのかは、
いまでもよくわからないのですが、
ひとつ、役に立っていたと思われるのが、
今日の日記で振り返る第3曲目でした。

がっちり固定のマイクスタンドを片手で握り、
そのつかんだスタンドを支えに中腰になって、
まるでオープニングのハーレーに乗っているような格好で、
もう片方の手でアクセルをふかすアクションを取る剛。
体重をマイクスタンドにあずけるこのアクションで、
少なくとも、このマイクスタンドは役に立っていたのです。

曲のイントロでの、剛の掛け声。

「オーッ、オオ、オオー、オーッ!」

これに応えて同じように叫んで繰り返しながら、
あれ?どこかでやったような?この応酬・・・
と思ったら、
何度かパターンを変えて繰り返された後、
あのメロディに乗せた掛け声に変わりました。

「オーッ、オッ、オッ、オオオオーッツ!」

そうです。
ZEPPでもやったのでした、この掛け声の応酬!

『孤独なハート』

前日のリハーサルでも聴いていましたが、
何度聴いても盛り上がる。
これまでまったくライブで聴いてないから、新鮮。

「もっと来ーい!
 SAY、ウォーッ!」


もっと行くぞ、ウォーッ!とばかりに、
めちゃくちゃ盛り上がったAブロック!

「懐かしい歌だ!
いっしょに歌うぞ!」


バイクに乗っているかのようなアクションは、
この歌が主題歌だった、
ドラマ『家族ゲーム』のオープニングを
イメージしていると思いました。
(バイクでハイウェイを疾走しているような画面)

今の剛の声で聴くと、また、一段といい!
活力に溢れていて、まるで新曲のようだ。
サクソフォーン(YOJI HIRUTA)の音色が映える。


そういえば・・・
ちょっとライブの話からはそれますが、
『孤独なハート』つながりの話題を書きます。

思うに、今回のライブ、
遠方から、ひとりでやってきた人、
かなりの数、いるんじゃないでしょうか。

僕らがホテルに着いたとき、
僕らの前にチェックインした人も、
あとの人も、一人でやってきていた剛ファンでした。

ホテルのフロントの人が、シングルルームは、
ライブに行く人でいっぱいだと言っていました。
(ツインもいっぱい。満室ですから。)
ほとんどがシングルのお客さまという、
ビジネスホテルでしたから、
僕らの泊まったホテルはひとりで遠方からやってきた
剛ファンでいっぱいだったと言えるわけです。

それから、フェリーで桜島に向かうとき、
デッキチェアで友人のとなりに座っていた女性。
彼女もひとりで来ましたと言っていました。

会場に向かうまでの道のりを、
大きなリュックサックを背負って、
黙々と歩いていた青年。
彼も見るからにひとりでやってきた感じ。

溶岩グラウンドで桜島セットのバッグを抱えながら、
ずっと静かに待っていた女の子。
彼女も、ひとりで、剛に会いにやってきたのでしょう。

そして、ライブ前日、
リハーサルの音が聞こえるところで、僕らの近くで、
ひとりで座って聴いていた少年。

「ひとり旅です・・・
 友達に剛のファンはいないです。
 孤独なハートですから。」

ほんの少し前まで、
リハーサルで演奏していた『孤独なハート』にかけて、
そう言って軽く笑っていました。

いたるところで、
ひとりで桜島にやってきた孤独なハートに会いました。


今回の桜島ライブは、来る人を選んでいるライブでした。
鹿児島の人を例外として、
遠い、お金がかかる、夜を徹して行われる。
ファンじゃなければ耐えられない、
いくつかのハードルがありました。

自宅に近い会場なら、ちょっと友達を誘えば、
いっしょにライブを見に行けるかもしれない。
でも、桜島ライブは、基本的には、
そういう友達たちが来れるようなライブではありません。
東京からだと、10万円近くかかるのです。

僕も、たまたま、
ほんとにたまたま、
剛ファンの友達がたった一人いて、
だから、二人で思い出を作ることができたけど、
このたったひとつの偶然がなかったとしたら、
間違いなく、この日、ひとりで桜島にやってきたはず。

一人旅は、気持ちが自分に向かう。
僕も剛以外のライブには、ひとりで行くことが多い。
ときには、遠くのライブへひとりで出かける。
だから、ちょっとわかる。

ひとりで来た人は、ライブをひとりで受け止める。
そして、ライブが終わると無口になる。
ひとりで、ライブの記憶や感触を反芻しながら、
フェリーへ、ホテルへ、あるいは空港や駅に向かう。
フェリーから桜島を見て、胸がちょっと締めつけられる。
帰り道、きっと、悲しい気持ちになる。
電車で、外の景色をぼーっとながめる。
印象に残った歌を、何度も心の中で繰り返しながら・・・


桜島ライブの本番で、
剛の演奏する『孤独なハート』を聴きながら、
ふと、あの神戸の少年のことを思い出しました。

彼も、きっと、この広い会場のどこかで、
拳を振り上げ、歌っていることでしょう。
もちろん、ほかの孤独なハートたちも・・・。

二人で来るのも、めちゃくちゃ思い出になるよ。
友情がものすごく深まった。
でも、ひとりぼっちの桜島ライブも悪くないと思う。

ひとりで、剛に会いに来たんだよね。

めちゃくちゃ、”長渕”してる。

そう、思います。



続く


<次回予告>
まさか、こんなに早く、この曲を・・・・
剛、最大の名刺(ヒット曲)を、ここで切った。

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