みかんの未来図

みかんの未来図

		「人間は9タイプ」
表題の本を読んで、私が自分の職場の人間たちを考察した記録です。すごく個人的な内容なので、他人が読んで面白い読み物ではないかもー…。本自体はおもしろいです。読みやすい。自分が理解できない性格のことも、そういう性格の人が確実にたくさん存在するという客観的な事実が確認できたのでよかった。自分自身のことは、こういう性格だけど個性としてこのまま生きていっていいんだーといいように捉えるとポジティブになれます。でも以下は、私の個人的な考察なので、本の中から自分たちのケースに当てはまる事柄だけを書いていきます。まず私は研究者タイプで、2票差ぐらいで調停者タイプでもある。ちなみにその下は完璧主義タイプと芸術家タイプだった。 ◇研究者タイプ他人からの干渉を受けずに一人でこつこつと好きな分野を極めたいオタク気質。冷静、論理的思考、自立している。チームプレイは好きじゃない。 ◇調停者タイプ平和好きでマイペース。他人のミスやわがままにも比較的寛大。競争心や目標達成への意識に欠ける。つまり、一人でいるのが大好きで意地でもマイペースなやつ？その通りです！！よく社会人できてるなぁ！ちょっと話がズレるけれど、私は仕事上では合理主義と自覚している。何事も合理性優先でドライに取り組んで速やかに済ませたい。営業だったときは真反対で、「人がどう動いてくれるかがすべて」みたいなところあったからいっぱい無理してた。だから、うわべを取り繕わなさすぎたり、取り繕うのが下手なのも社会人としてダメだとは思う。でも今は、自分一人の中では一瞬で解決できることを、チームの和や社内の連携を理由にダラダラ答え出さずにいられるのが嫌い。やるべきことから淡々とやっていくのが好き。あと、この2つのタイプに共通したのが「任された仕事に疑いを持たれるのが嫌」っていうの。文句あるなら自分でやれや？？って思うよね！！！任せた以上、お前は自分が任せた責任のことだけを考えろ。出来は私が決める。そんな社会人になりました。以下は、私が所属する部署のイカれたメンバーを紹介するぜ！・リーダー（40代前半女性） ◇達成者タイプ競争心が強く、目標へ向かって頑張ることが得意。明るく、情熱的で、行動力があり、愛想がいい。地位や名誉を追い求めるが、実力が伴わなくて見栄っ張りになることも。一番絡む人物で、上記の特徴だけでも自分と合わない人間だなと思うな。笑実際にはもっと激しい性格で怖いし、年齢が離れてるから私が必要以上に距離取ろうとしてたこともあったけれど、悪い人じゃないし私もたいがいスルースキルがあるのと慣れで、まぁまぁ仲良くやってる。でも、下記の特徴は仕事する上の不満点！ ①目立たない、やってもスゴイ！と思われない地味な作業が苦手。 →こういう作業は、少しでも「私には時間がない！」モードだとすぐ私に振ってくる！！でもめっちゃ丁寧にやり方説明してくるから、いやもう自分でやった方が早くね？って思ういつも。 ②自分が一番！でいたい。他の仲間が褒められている時に素直に喜べない。 →自分が一番仕事ができて、自分が一番忙しい！だから地味な作業は下に投げるんだね…。心が狭いんじゃなくてそういう性格なんだって覚えた…。事務員にナンバーワンとかないから、人に優しくして。 ③失敗を隠したり、うわべだけよく見せる手抜きをすることがある。 →なんて実が伴わないんだ。自分は事細かに人に口出しして「何かあったら私の責任なんだから」スタンスだから、こっちはホウレンソウと根回しとに神経尖らせ気味なのに、お前そんなとこで手抜くんかい！！ってなる。自分は忙しいから、共有物でも出しっ放し散らかしっぱなし（誰かが片付けてくれる）。電話なんか取らないし、誰でもできることは自分はやらなくていい（放っておけば誰かが代わりにやってくれる）。下から頼まれたことは一番後回し（下の人間にはいい顔してもメリットないし）。見かねた他の人が世話してくれても、それが上の人間でないなら感謝も謝罪もない。自分が一番忙しくて頑張ってるから。なるほど～～！！！？？性格がおかしいんじゃなくて？？「メールまだチェックしてないけどあの件大丈夫だった？」とか聞いてくる。メールチェックしてから聞けや。代わりにこれやってほしい、って指図しておいて対象の書類や物品は「その中から探して。わかんなかったら聞いて」スタイル。人の扱いが雑すぎて引く。自分が一番だと思ってそうなのは気付いていたけれど、私や新人のことはよく見張って管理してるし、年上や上司には媚びて立ち回れるから愛想がいいという点では誰からも嫌われていない人。自分が一番な人＝驕っているというイメージがあったけれど、この人はそうではない。一番であることは他人に誇示することでなくて、自分の中で維持したい目標ラインなんだろうな。知らんけど。・課長（40代前半男性） ◇堅実家タイプ堅実、誠実、側から見てもしっかり者。温厚で、心理状態が安定していて、慎重。予定にないこと、前例のないこと、他の人がやっていないことは苦手。本読んで、あーそういう人だなぁと思った。でもこの人に好かれたいと思わないし、取り入って恩恵に預かることもなさそうなのでそんなに興味がない。仕事していてイラっとすることはあんまりないし基本的にいい人だけれど、声がものすごく小さいの。性格とかタイプとか以前に問題は全てそこ。課内で唯一の男性だけど、たぶん誰よりも温厚で静か。本に書いてあったけど、堅実家タイプが上司・達成者タイプが部下というのは相性がいいらしい！へー。あんなカオスの中で、そんな条件を満たしているのかうちは…。・おしゃくそ（40代後半女性） ◇統率者タイプ人から頼られたいリーダー気質。自信家で、いつもパワーがありエネルギッシュ。何事も白黒はっきりさせたい性格で、良いと思うことを周囲に強要して独善的になることも。この悪意のあるあだ名からお分かりの通り、人間性疑うぐらい無理な人。実力がないくせにプライドが高く、偉そうで、自分の非を絶対認めない。でも私に対して露骨に悪意はないから、日常最低限のコミュニケーションはスルースキルでやり過ごしている。やること言うことに常に難があって誰からも嫌われており、けど本人は楽しそうに生きているので、もはや研究対象と捉えている。このタイプ、特徴として書かれていることに「それって単に性格が悪いのでは？」と思うことがある。 ①周囲から畏怖を抱かれやすく、無理矢理にでも道を作ることができる。 ②自分に刃向かうものをとことん叩きのめそうとする。 ③自分が悪くてもそれを認めず、他者や環境のせいにすることも。個人的におもしろかったのは、これ。 ④義理人情に厚く、損得より人としての筋や情を重んじて動く。 →他人に偉そうな割に、人に優しくされたり頼られたり自分がお願いしたり説教したりそういうやり取り自体を楽しんでいて、喋ることに時間を割くのが好きに見える。合理主義の私のやり方には反するから気に入らないし、余計なこと喋ってないで仕事しろよ孤独を満たしているのか？と思っていたのですが、そういう性格なんだね。私はこのおしゃくそが、とにかく不思議な存在で。あいつはこんなエニアグラムで分類できない、永遠のテーマみたいな人間だよと思っていた。しかし、この統率者タイプは歪んで成長すると「邪悪な人」という分類になるのだ！邪悪な人というのは、また別の著者の本で確立した人間のタイプらしい。私が読んだ本では「恐ろしい人」として紹介するコラムがあって、こう書かれている。一見、どこにでもいる普通の人。自分に欠点がないと思い込んでいる。他者の意見に聞く耳は持たない。自分への批判には過剰なまでの拒否反応を示す。立派な体面や自己像への関心が強く、他者に「善人だ」と思われたい。怖！！そう！！それなんです！！そこからくるのが、ミスしたのに謎の自信による「私は間違っていない」主張と、他人が些細なミスをした時の「あの人は仕事ができない」という度を超えた悪口。「私はこんなに知識と経験があってあなたより遥か上の立場」というポーズを取るのが好きだけれど、ふとした時にその体制を崩されると（私は機嫌取らないので崩しに行きます！）卑屈なまでに折れる。人に熱烈に説教したい願望があるのに、人間性にどう見ても問題があるので人が本心で慕ってこない。本の書き方では、高圧的で他人を罵倒してくるような男性をイメージした。おしゃくそは、たぶん外面を守るのが優先で攻撃力がそこまで高くないので、恐ろしい人ではないのかも。いやでも絶対この部類。マジで勉強になった。うちのリーダーもたいがい攻撃的な性格で、でもおしゃくそと何が違うのかなって考えてた。どちらも「自分は他人より優れている」と思っていてその立場を大事に守りたいんだろうけれども、リーダー（達成者タイプ）は自分が一番になる為に他人を下げない。おしゃくそ（統率者タイプ）は他人を見下して、悪口を言って下げる。達成者という言葉自体に、他人がどうとかより自分の目標を重視する感じがあるし。たぶんこれあってるわー。勉強になった。・パートのTさん（40代半ば女性。唯一の子持ち） ◇献身家タイプ「人のためになるなら」という思いで行動するのが好き。人に優しく、すみずみまで気配りができる。仲間意識を抱きやすいが、見返りを求め出すこともある。私は昔から、こういうタイプの女性をたくさん見てきた！どこの職場にもいるからさすがに共通点を感じていたけれど、本当にタイプ分けがあるとは。いつも笑顔で愛想良くて、「ありがとうめっちゃ助かった！」「忙しいのにごめんね！」って私からすれば必要以上に感情表現してくれる。食べ物をあげたら、あれめっちゃおいしかった～！って言ってくれるし、何かおもしろいことがあったら楽しそうに教えてくれる。 ↑でもたぶんマジで必要以上に「全然大丈夫！」とか言うし、常にニコニコしてるから、そこに苦労を感じ取れない人からはいいように使われていることもある。そして本人は損していることに気付いているし、ニコニコ相手している人のことについて「本当は困っている」ってさらっと話してきたりする。私は、嫌な人にもあんなにニコニコ相手してすごく人間性ができているな～と思ってたのに、実際はみんなと同レベルの悪口も言える。笑このタイプの人が「今回はしゃあなしですよ～💢笑」って口に出して伝えてくる時は、結構怒ってるってことなんだろうな！本によると、人に優しいし気配りができるけど、それが当たり前とは思われたくなくて感謝の意を示して欲しいらしい。単純に感謝はしてきたつもりだけれど、十分じゃなかったかもしれないな。あと、これは私が思うことなのですが、このタイプの人って優しくて親切なのに、人からプレゼントされたものを大事にしてなかったり、自分が楽しげに話したこと（以前こんなことがあったとか、休みの日にこういう趣味をしているとかの説明）を忘れて丁寧にまた一から話してくることがある。それが露わになってしまった時、なぜか私が「そこはツメが甘いの！？」って焦る。笑本人としてはそこは気にしないポイントらしい。よくわからない。私がそれをツメが甘いと思うのは、「せっかく人に優しく明るい印象で通ってるのに、人と話したことを忘れるってことは本当はどうでもいい会話だと思ってたことがバレるやん！」って打算的な視点があるからですね。ちなみに私は献身家タイプの要素ゼロです！自分のことは自分でやれ！！・女神（50歳女性） ◇調停者タイプ人として優しく、他人にソフトに接するので波風が立ちにくい。論争や反論をしたがらない。他への偏見を持ちにくく、集団で避けられている人にも好意的に接せられる。ここまでに紹介してきた人たちの中において女神というあだ名を付けられるほどの聖なるお人柄。ゆったりマイペース、超天然、めちゃくちゃいい人！おしゃくそや、ハエぐらいの脳みそしか持たない営業相手にもすごく優しい！びっくりする！たぶんこの人に見捨てられたら人間の終わり。「めっちゃ腹立つ～！💦」って言うこともあるけれど、絶対人に攻撃しないし、限りなく慈悲深い。達成者タイプが上司・調停者タイプが部下というのは相性がいいらしい。リーダーと女神も相性がよかったのか…。実はかなりいい指揮系統があるんだなうち。ベースはカオスだけど。私も調停者タイプと言えなくはないし。課長なのに声が小さくて堅実なことしかしたがらない人や、自分が一番！って態度を示しつつ暴走する女たちの中で、私と女神は普段はマイペースを貫きつつも、有事の時には「さぁどう出ようかな？」と場の空気を読みまくる心意気があるわけですよ。私たちは、その場を収めるためなら惜しみなく自我を抑えられる。たぶん。でも、それでリーダーシップは出さないし恩着せがましくもない。とにかく穏便に最短で済ませたい。意外にいいバランスが取れてるのかもな…。私以外の人たちは10年以上一緒に過ごしてる場合もあるから、やっぱ安定感はあるということだったのか。以上です。上司や営業たちも考察してみたいけれど、課内の人と比べると一緒にいる時間が全然少ないので、自分だけで分類するのは判断が付かなくて無理だな…。友達とかもわからない。一緒に身近で仕事してる相手でないとわからないなこの本では。
2020年08月04日(火)

　

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