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みんみん



 このごろごろごろ

某日。

球根をえらぶときは、丸くて固いものをえらんでください、
(柔らかいものは、中が腐っている場合があります。)

ラジオから流れる声に、丸くて固い、ってなんかKみだいだと思う。背は小柄だけど、みっちりつまっているような身体をしているので。

CD。
ヤン富田『にほんのうた 第一集』。
いろんなアーティストが参加しており、けしかけて買って「いただく」。りー氏も興味を持ちそうだと思ったら、声をかけてみる。
歌詞の、文語で意味が通りにくい単語にちょっとした訳がついている。いいことだと思うけど、「うらやまじ」(「埴生の宿」)を「うらやましくない」とされるとちょっと雑かなと思う。「うらやましくなんか、ないよーだ」っぽくなることを恐れる。
ここは(いわゆる)コテンブンポー的に押さえ、矜持の念を感じたい。
言葉はむやみに連なっているわけではないので。たぶん。



▼うごき

先々週金曜日にKが1歩だけ踏み出した(ナンバン風で)のを見た。
今日は、左足を1歩踏み出す、というのを3回続けてやった。
歩みが、「ひだり・みぎ・ひだり・みぎ」あるいは「(オ)イッチ・ニ・イッチ・ニ」と行われるものだとすると、今日のKのそれは、「ひだり・ひだり・ひだり」、あるいは、「イッチ・イッチ・イッチ」というものであった。前進するというより、回転しているようだ。わりと慎重派であるらしい。でも微妙に前にも進んでいる。

動作ができる云々については、体格や身体能力というのもあるけれど、どうも性格というのもあるみたいだ。

紙おむつ、このところはPンパースやMリーズあたりを使っていたのだが、TイザらスオリジナルのUルトラプラスというのを初めて使ってみる。グーN(これも好き)と同じメーカーが作っているらしく、しかしグーNよりも蒸れないように見え、更に、スヌーピー柄であることにひかれて。リニューアルして柄が変わったとか。
特にスヌーピーファンというわけではなかったが、今見るとなかなかかわいいと思う。年齢性別を問わずいろいろな面で親しめるのもいい。そういえばKは戌年だし。
パンツタイプのおむつ替え、どこかにつかまらせながら右足・左足とはき替えていく。♪みぎあしくーん ひだりあしくん、と「マーチング・マーチ」(阪田寛夫作詞)の一節をエンドレスで(はき終わるまで)口ずさみつつ。

(阪田寛夫といえば、ひさーびさに庄野潤三を読みたい気分に。村松友視『淳之介流−−やわらかい約束−−』河出書房新社、2007 を読んだりとか、いろいろで。)

▼ことば

歩き出すとコトバも出るよー、と母が言っていたけど、何やら今まで聞いたことのない音を発していた。ひとつの音のくりかえしではなく「うにゃらぷにゃら」みたいな(いや違うな)、更に複合的な音。
よく聞くとそれは「ぷうちゃ ぷうちゃ」であることがわかった。

ぷうちゃ ぷうちゃ

ぶうちゃ、と聞こえなくもない。
私の話す言葉にはそんな音の連なりはない。えらくまたかわいらしい響きであることが楽しくて、わざとけしかけるように私から、ぷうちゃ、ぷうちゃと言ってみる。
Kも、ぷうちゃ、ぷうちゃ、と言う。

谷川俊太郎の『三十三の質問』の質問のひとつに、宇宙人から「アダマペ プサルネ ヨリカ」と話しかけられたらなんと答えるか、というのがあったけれど、ぷうちゃ云々もちょっとその言葉に似ていると思った。今はだいぶ人間の子らしい雰囲気になってきたけれど(縮尺とかは違うけど)、生まれたばかりの頃は、本当に、空から降ってきたみたいに思ったものなあ(それもKの名付けの由来のひとつ)。

動物の絵や写真やぬいぐるみなど見ると「わんわ」やら「にゃにゃ」やら言うのだけれど、リアル犬と遭遇するとさらにすごい。わんわ!わんわ!わんわ!わんわ!といった具合。
やや低めにうなるように「わわ」と言うこともある。どうも鳴き声を再現しているらしい。

▼ごはん

自分で持ったり、つかんだりして食べたい。
ごはんにのりを巻いて小さい小さいおにぎり風にすることもあるけれど、もっと食べ(させ)やすくて、栄養もとれるもの。
ごはんをつぶし、小さい干しエビやしらす、細かくきざんだ野菜、あり合わせのものを混ぜ、上新粉とか片栗粉+水(牛乳でも)、卵なんかをつなぎにして、平たくのばして、フライパンで焼いたものを、よく食べさせている。お好み焼き風。
大根やじゃがいもをすりおろして入れてもいい。

2007年11月05日(月)
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