days;flower-bird-wind-moon
みんみん



 マオウさん

りー氏のスーツのポケットから「マオウ」というプレートが出てきた。あたりまえみたいに出てくるからおかしくてわらった。普通あんまりそういうものはポケットからは出てきません。
「(マオウ・プレートを持っているのは自分が)マオウ(魔王)だから」
と、まあこれはお約束か。

マオウはマオウでも生薬「麻黄」の方です。最近仕事で売薬さんがらみのお付き合いがあるりー氏。


ハタハタを食べながら、
「ハタハタはみんな受け口だな」
と言う。
そんなりー氏も私も出っ歯だ。
焼かれたハタハタを(つつきながら)じっと見ていたら情がうつってきた。
「かわいそうー」
だからこそちゃんと食べ尽くさんとならんよ。
「うん」

2003年11月29日(土)



 

雨の寒い日でした。

実家に寄りました。
猫は心地よい場所をよく知っています。今の季節ならば暖かいところがお気に入りです。たとえばエアコンの温風がよく当たる場所や、テレビの上や。
祖母の部屋の、エアコンの真下でなおかつテレビの上、なんてのは、暖かいを通り越して暑いんじゃないかとすら思えてしまうのですが。
テレビの上で体勢を変えようとするとからだの重みでテレビがギシギシいいます。

雨はかなり強く降ったときもありました。
車を走らせていて、ちらりと視線に入るものがありました。一段低くなった道路の真ん中に、白と黒の何かが横たわっています。猫のように見えました。
道路といっても川に降りていく小さな道のようで、でも舗装されているから、多くはないながらも、車は通るのでしょう。ちらりと見るだけ、でもそのかわり、心で思いました。
こんな冷たい雨に打たれて。



2003年11月25日(火)



 お休み

朝は7時に目が覚めた。
昨夜はイベント打ち上げの後、夜中に金沢から帰宅した。車だったのでビールはがまんした。前日も夜中まで飲んでいたからいいか。
つかれてはいなかったけれど、目が覚めたとき、なんだかぽっかり、ぼーっとした気持だった。金曜日がものすごく遠い日のような気がする。祭りだったんだなーと思った。とても楽しかった祭り。

つかれてはいなかったけれど/のに、二度寝・三度寝したらだらだらしている感じでよかった。そんなの久しぶりだ。二度寝・三度寝のあいまを縫って(どんな縫いかただ)、忘れないうちに電話をかけたりメールを打ったりする。あるいはメールを読んでまたぼーっとする。
実家に行こうかなと思ったりもしたが、スタートが遅かったせいもあってあっという間に夕方になってしまった(のでやめた。もともと明日行くことになっているし)。
夕方、大家さんが流しの蛇口を交換しにきてくれる。今どきの、温度調節が容易なタイプになり、とても使いやすそうだ。

夜は久しぶりにラーメンが食べたくなって出かけた。私は塩ラーメン(トッピングに+メンマ)を注文。りー氏は、ラーメン以外のメニューも充実しているお店ということであんかけかた焼きそばに半チャーハンとミニサラダのセット、それから餃子と生ビールを注文(かなりおなか一杯の模様)。私も少しもらう。
その前後にホームセンターや書店に寄った。ホームセンターには新しくペット関連のいろいろを扱う別館が建っており、喜びいさんで見に行ったのだが、生体販売もやっていて、ちょっとブルーになった。猫があんまり動かないでいるなんて。見たいけどあんまり目を合わせないようにした。
フェレットの実物を見たのは初めてだ。なかなかかわいい。猫に比べると細長いので、いろんなところに入っていってしまいそうな気がした。棚の裏とか。そうなるとどこにいるかわかりにくいだろうなあと思った。
金魚が特価・1匹20円だったことにせつなさを感ずる。
買うには個体を「選ぶ」という作業を行わないといけなくて、それがちょっとつらい。いや買うときだけでなく、どこかで生まれた何匹かの中からもらってくる際にだって「選ば」なければならないのだけれど。
のいの場合はそれがないからよかった(自分ひとりでやってきたから)。

週末が済んだらぱーっとあれやってーこれやってーとかいろいろ考えていたのに、終わってみたらなんだかそんなのはどうでもよくなってしまった。おかしなものだ。

2003年11月24日(月)



 読まれなかった本

途中で頓挫した小説といって思い出すのは、島尾敏雄(しまおまほのじいちゃんですな)『死の棘』。高校生には重かった(でも高校の図書館で文庫本を借りた)。ある男と精神病み気味な妻(そうなったのは夫への嫉妬のせいなのだが)の話。
今読んだら案外いけるんじゃないかという気もするのだけど、かつて挫折したものに手をつけるのはかなり難しいだろう。
それから実は、いわゆる翻訳文体が苦手だったりするので、多くの外国小説に挫折している。岩波文庫の赤帯は少ない(白帯は一冊も持ってないけど)。

明日の朝から日曜の夜まで留守にします。お急ぎの方は携帯メールへ。

2003年11月21日(金)



 甥と私

実家へ。
甥っ子(H)とピアノを弾いたりして遊ぶ。なぜか「いつも何度でも」@千と千尋の神隠しを弾いていたら(木村弓はあまり好きではないし−−ブレスの下手さが気になる−−宮崎駿の主題歌選定の趣味ってどうよ、と思っているのだけれど、音を拾うのが簡単だからか)、Hの顔がパッと輝き、知ってる!と言った。
いちばん楽しかったのはめちゃくちゃ弾き。ちょっと弾いていきなりストップする。一小節ぶんくらい休んでまた弾いて、また休んで突然始める、というようなことをやった。Hも喜んだが、私も面白かった。

のいは洗濯物かご(洗濯済み・アイロンがけ待ちの父のワイシャツが入っている)の中で昼寝をきめこんでいた。避難避難。お天気悪いしね。

帰りぎわ、じゃあ、Cちゃん(義妹)、T(上の弟)、元気で、またね、と言ったら、3歳児が「H(に)は?」と言った。Hにも言わないとねえ、ばいばい、とやったら、Hも「ばいばい」と手を振った。
そこにHの両親であるところの弟夫婦がやってきて、冗談で「H、お姉ちゃんとこに行くの? ばいばい」と笑いながら言ったら、泣き出してしまった。てっきり両親と離れるのがいやで泣き出したのかと思ったら、一緒に遊んだ私が帰るのが悲しかったらしい(確かにとっても張り切って家中を全力疾走していたが)。それでまたしばらく遊んでから帰った。

いつもは両親から離れようとしないのに、帰省してからというもの親離れがよく(という表現があるのだろうか)、夜もじいちゃんばあちゃんと寝たり、ひいばあちゃんと寝たりしているという。
義妹は現在専業主婦で、弟は仕事が忙しい。必然的に母子密着状態にならざるを得ないが、それでも義妹は本当にいいあんばいで子を育てていると思う。弟も父になって成長したと思う(嫌らしい姉の物言いふうだけど、でも本当にそう思うのだ)。プロ(母)もそう言う。それでも実家にいるここ数日、「表情の豊かさが違う」と弟夫婦は言っていた。

ところで、Hが持っていたおもちゃの中に、プラレールのサウンド・特急サンダーバードセットというのがあった。大阪と富山を結ぶ特急雷鳥号の最速版がサンダーバード号だが、最新型プラレールは、各停車駅のアナウンスおよび発車ベルを再現している。駅に停車したとき車両上部にカードをかざすと、電車の中から音がする。金沢駅のむやみに和風な発車ベルもそのまんま。
はー、なんといいますか。


ちらっと入ったお店でなかなか素敵なワンピースを見つけた。ついでに試着もしてみた。お、悪くないんじゃないの? ほしー。
まあしかしこの秋はちょっと(広義の)紙道楽を重ねておりますので。
道楽道楽。

2003年11月20日(木)



 集団作業

週末のイベント準備の助っ人として金沢へ。

いつも仕事で行くときはさっさと行きたいので高速道路を使う。帰りはのんびりでもいいので下道を通る(さっさと帰りたい時はやっぱり高速を使う)。交通費は公共交通機関利用時で換算されているから、行き帰りに高速を使うと全くもって足が出てしまうのだが、心身の健康には換えられない。
しかし今日は雑用の助っ人なので気持はらくだ。そんなわけで行きは久しぶりに下道を通ってみることにした。
いつも帰ってくる道を逆から走る。それだけのことだが、ずいぶん違って見える。R359は富山から金沢に向かう方が景色を楽しめると思う。特に県境付近、石川県に入ってすぐのあたりには大きな銀杏の木がいろいろあって美しい。盛りの頃は少し過ぎているけれど、そういえばこんな里山の景色があったということを思い出した。

雑用は思ったより時間がかかったので、帰りは高速に乗った。
事務仕事というのは案外楽しい(そればっかりだとまた嫌になるのだけどね)。
集団作業をすることはあまりないが、こういう機会にそれぞれの性格が出るので面白い。楽しくやっているので悪い意味ではない。これが険悪なムードでやるハメになると、鼻につくようになるんだけれども、幸いそうではない。私はあんまり働いていない方だからかも知れないけれど…
それから人をうまく使うことも大事だ。使うって難しい。
明日明後日もやることはあるに違いないが(特に前日)、こちらも隣県在住にしてこまごま雑事などあるのでちょっと失礼しよう。


雑談の場でたまたま母校の話になったのでこれ幸いと署名をお願いし、ついでに芦屋市の美術館の話などもしてみた。どこもそういう話になっているのかねえ、と言い合う。
しかし石川県/金沢市のゆくえも心配なのだ、と県民/市民の口から聞く。バブルの時期に計画されていたものがぼんぼこ建っているわけで、本当に大丈夫なんだろうか、と。

2003年11月19日(水)



 ブルーさんピンクさん

タイトルを変えました。内容は変わっていません。でもせっかくなのでブルーあるいはピンクな話も加えましょう。

小学校高学年くらいの頃の私は、ボーイッシュ(死語)な女の子でした。男顔ではないと自分では思うのですが、背の高い方だったのと声が低かったのとで、服装の具合などで男の子に間違えられたりするとしてやったりと思ったものでした。
その時に好きな色はブルーでした。
そういえばあのリカちゃんと親友リナちゃんの出会いは、デパートのお洋服売場だったと記憶しています。リカちゃんが試着していたピンクのドレスを、つかつかと(かどうかは知らねど)やってきたリナちゃんも気に入ってしまうのです。リナちゃんは、色違いのブルーのドレスを「あなたにはブルーの方が似合うわ」とリカちゃんに勧め、無事ドレスは色違い〜お揃い〜仲良し〜、となったいうお話です。
リナちゃん要は自分がピンク着たいだけだったんじゃないか、と子供の私は思ったわけですが。

今もどちらかというとピンクよりブルーを着ています。
ただし、和服に関しては暖色系もまったく抵抗がありません。むしろ好きかも。



某所の話題より。
セキセイインコという鳥がいます。
実家でセキセイインコを飼っていたことがあります。うんと子供の時(これはあまり記憶にない)と、中学生くらいの時と。maxで6羽か7羽くらいいたように記憶しています。
いつだったかりー氏に「セキセイインコのオスとメスは鼻(と仮称する)で見分ける」という話をしたことがあります。くちばしの上の部分、小さく穴があいているのは鼻腔でしょうか。で、その周りの色が雌雄を見分ける手がかりになるのです。
種類にもよるかも知れませんが、よく見かけるタイプのセキセイインコ(成鳥)であれば、見分けるのは比較的容易です。
ブルーがオス、ピンクがかったのがメス。

と、りー氏に言ったところ、ものすごーく不審がられました。
本当かよ、と。
私はずっとそうだと思ってきたのですが、違うというのか(た、確かにマリモも動物だと思っていたが)。そう言われるといかにもステレオタイプにジェンダーっぽい認識のような気もしてきます。

でもやっぱり私の了解で合っているようです。
ttp://nayuki.ciao.jp/berry/parakeet/history.html



芦屋市立美術博物館(と、谷崎潤一郎記念館)が存続の危機らしいです。
応援サイト(英語)。
何年か前、しーちゃんに教えてもらって行った展覧会、図録ともどもとても勉強になった(ている)な。



おかしいと思った時にあきらめるのはおかしい。
たとえ結果的に事態は変わらなかったとしても、それでも行動する意味はあると思います。
といってただの文句言いもどうだか。
限られた選択肢の中から最善の方法を取る、という場合だってあってもいいわけで、他人の意見に意義だけ申し立てて自分は具体的なプランを提示しない、というのはずるいんじゃないか。
「どうせ誰に入れても変わらないから」と言って選挙に行かない、とか。自分が立候補するのでもない限り、誰かに任せなくてはなりません。じゃあ文句は言うなよ、と思うわけです。

ところで富山県知事の支持率って70%以上らしいです。


2003年11月18日(火)



 いまさら

ずっとWordを使ってきたのだが、評判をぼちぼち聞いて、夏からは一太郎(ver.13)に変えた。
いや、本当に使いやすい。日本語向けに出来ている。
そんなに凝った使い方はしていないのだが、こんなの出来ないかしら、というたいていの問題を解決してくれて、使えば使うほど感心している。

最初から重いファイルを開いているわけではない。
はじめはエディタ(昔はVZ、今は秀丸)で書き、トピックごとにメモ帳がわりに細かいファイルを作る。流れが出来てきたら適宜統合し、さらにワープロソフトに移ってまとめるというやり方をとっている。
開くファイルの数が少なくなったら完成に近づいた証拠だ。

一方で紙のノートも欠かせない。自分で取ったノートを見ると安心する。
シャープペンシルや鉛筆で書いた文字を見て、それらの文字を記したあちらこちらの場所と時間もを思い出す。

2003年11月14日(金)



 気分転換

ぽっかり。
昨日やや区切りとなることがあり、今日はちょっと気分転換したい気分です。
いや、まだ終わってなくてもうちょっと模様替えしたり足したりしなくてはいけないんだけど、明日からの英気を養うために、ってそんなの多いけど。>自分

とりあえず決まっているのは、
午前中:ディーラーに行き、先日の事故部分の見積もりを出してもらう。
いつでも:実家に行き、のいとあそぶ(これが第一目的ではない)。りー実家に顔出し(&署名をもらう)。
ってとこですかね。

あれ、掃除は?



でその顛末(長い)。

手っとり早く気分転換したいとき、私は、美容室に行ったり、温泉に行ったりする。あまり行ったことはないけれど、エステも好きだ。
今日はなんとなく韓国式アカスリに行きたい気分だったので、郊外のショッピングセンター内にある温泉に初めて行ってみた。
温泉といってもたぶん循環させているからか、塩素のにおいがぷんぷんする。いろんなお風呂があって、飽きないような工夫ともいえる。私もアカスリ予約までの30分ほど、あっちのお風呂こっちのお風呂、あるいはサウナと、のぼせることもなく楽しんだ。
サウナは2種類あったのだが、高温の方にはテレビがあった。気が紛れる工夫ということだろうか。席は階段状になっていたのだが、中にひとり、顔だけタオルで覆って、あとはでろーんと横になっている人がいて、ちょっとびっくりした。年齢はせいぜい私より少し上くらいに見えた。だからおばばなわけではない。
韓国式アカスリには前に別のところで一度体験したことがあって、なかなかいいということは知っていた。ただ施術されているさまといったらちょっと人には見られたくないのだが(笑)。
私より少し遅れてオイルマッサージをお願いしたらしき女性がきた。直前に顔を洗っていた彼女の顔をちらりと見たか見ないかして、マグロとなった私は声だけ聞いていたのだが、どうもその人は自分のオーダーしたコースはフェイシャルだけだと思っていて、ボディまでやってもらうとは思っていなかったらしい。顔も入ってるよ、と答える片言の日本語を話す担当の女性としばし噛み合わないやりとりをしていたのだったが、しばらくして普通通りの施術に入ったようだった。
「もっと身体の力を抜いていいですよ」と、となりの簡易ベッドの方から声が聞こえた。他人に身体に触られたくないという人はいるから(かくいう私も昔はあまり得意ではなかったかも知れないのだが)、その人もちょっとそういう感じの人なのかしらと思った。
私の方が早く一丁あがって、最後に立った姿でシャワーをかけて流してもらった。くだんの女性は隣のベッドでマッサージをうけていた。爪はきれいに切りそろえられているのに、脇の下からははみ出るものがあった。よく見るとそれはさっきサウナででろんと横になっていた女性だった。顔はわからなかったけれど、身体を見て思った。我ながら悪趣味だけど、見るともなく見えたので見てしまったのだ。
サウナのことを思い出しながら目の前の彼女をぼーっと視界に入れながら、さっきの、ボディマッサージをめぐるやりとりを思い出した。
いろいろ女の人生というのはあるに違いなくて(ちょっと大げさ)。


その後、実家に行ったら、ちょうど尼崎在住の上の弟一家が帰省中で、久しぶりに甥っ子(3歳)にも会うことができた。。
人見知りをしているようで私の顔を忘れてしまったらしく、最初は居間の襖を閉めてしまい、中に入れてくれなかった。開けて、と言っても、「いやだ」の一点張り。えー忘れてしまったぁ? おばちゃんだよ、お父さんのお姉ちゃんだよ、ちょっと顔似てない? おじいちゃんと顔そっくりでしょ。
でも一緒にわーわー遊んでいたらすっかり忘れていたことを忘れてしまったようだ(弟曰く、一緒に遊んでくれる人だったらいいらしい、とのこと)。ほ。

少しばかりはにかみ屋で、言葉はわかっているのにしゃべる方はちょっぴり時間が必要だった甥っ子も、このところはぐんと会話らしい会話ができるようになった。少なくともこちらの言っていることはわかっているようだ。
Sさんのように注意深く観察してみたわけではないけれど、子音が落ちているのに気づいた。甥の場合はカ行やタ行が苦手な模様。
こちらが言った言葉をすぐに取り入れてしゃべってみることが楽しくてしようがないらしい。本に書いてあった楽譜を指して、これは「おはながわらった」という歌だよ、と言うと、勝手に♪おはながわらった〜おはながわらった〜 と、めちゃくちゃピアノを弾きながら作曲していたりする。
アンパンマンの歌を弾いてくれと言われたのだけど、私はその曲を全部はしらないので、サビの部分しか弾くことができなかった。曲がわかれば音を拾うことはできるから、今度までに聴いて弾けるようにしておくね、と約束した。

で茶色の王子様はというと。もう調子狂いっぱなし、といった風情。私たちとは少し離れた場所で、しっぽをきっちりめに巻いて座っていたりする。
炊飯器のうえに上がっていたので下ろして抱いていると、これまたステレオタイプに甥っ子がしっぽに触りたがった。ウゥー、と低い声でうなった後、走り去っていった。
最後は浴室のフタ(下にお湯がはってある)の上に座っていた。とりあえず逃げられないなら放っておいて、といったところなのだろう。


遅い晩ご飯は外へ出た。
結婚記念日だからといって何かしたがるりー氏でないのは重々承知だけど、また1年を過ごせたことをあたりまえだと思ってはいかんのですよ、と自分にも。
せっかくなのでお酒をちょっとだけ飲んだのだけど、最近飲んでいなかったのと、このところ疲れがたまっていたらしいのとで、えらく廻ってしまう。あんまり身体に出ない方なのに、焼酎のお湯割り1杯(寒かったので)くらいで手が赤くなった。

2003年11月12日(水)



 国民審査

昨日の続き。

▼『casa BRUTUS』2003年12月号
〜ガウディもズントーもゆっくり暮らしています。
 スローフード、スローライフの次は、建築だ。
「スローアーキテクチャー」に注目!

キャッチにツッコミ。
・スロースロー言われるとジャンクに走りたくなる(完全に流行(ファッション)かと)。
・いつから『casa BRUTUS』は建築雑誌になったのですか(笑)。

一緒に萎えつつ、昨日定期購読の更新をしてきたんですが。
購読者(=出資者)はりー氏、振込手続きは私。

・・・続きらしい続きになっていません。



選挙に行く。なんだかなー。

行く前に投票券を見て、最高裁判所裁判官の国民審査も一緒にやることに気づいた。はて、どう審査したものか。いつも公報を見て自分なりに判断していたのだけれど、今回はうっかりしていて判断材料がない。
まあ、あったからといって心許ないものだが、うーん、と思いながら最高裁のサイトをググってみた。うろうろしていたら裁判官の紹介というページがあったので、見てみる。裁判官各氏の趣味や読書傾向などがわかって興味深い。読書傾向は歴史物、中でも塩野七生や司馬遼太郎が人気のようだ。きっと『文藝春秋』も読んでいるのだろう(想像だけど。ってりー父も司馬遼太郎好きで『文藝春秋』読者だ)。
というようなことは判断材料にはせず。


周りに薄い膜が張っている感じ。落ち着かない。

2003年11月09日(日)



 最近のページから

ちょっとバタバタしていてまとまった読書からは遠ざかっていますが、ナイトキャップ(も要らないよ、最近は)がわりにめくったページから。
読書らしい読書の記録ではありませんのでその点はご容赦を。

▼『BRUTUS』536(11/15)号
「東京で一番おいしいスイーツはどれ!?」
「スイーツ」といういいかたは好きではなく、キャッチとして使うならいいけれど、話し言葉の中で使われたりすると、プ、と言いたくなってしまいます(身近で使っている人はいないけど)。
どうして「甘いもの」ではいかんのか。「甘いもの」という言葉にはファンシーさがあるが、「スイーツ」はシャープでスタイリッシュ、ということでしょうか。「ケーキ」と「焼き菓子」、それぞれの言葉にイメージの違いがある日本では、いま、「〜ケーキはどれ!?」とならないのでしょう。旧態依然とした「ケーキ」じゃなくて新しい「スイーツ」なんだよ、という気持はわかります。

まあそれはいい、『BRUTUS』はよほど興味がない特集以外、買うことの多い雑誌なので買ってみました。甘いものは嫌いではありません。目がないかというとちょっと違っているかもしれなくて、好きなものは好きだが、そうでないほどはさほど、です。あと時と場合にもよります。

料理特集よりもお菓子特集の方が誌面もにぎやかです。早い話が甘いもんカタログですが、見ているとつくづく、『BRUTUS』ってマガジンハウスの中でもいまだにいちばんバブリー。また『BRUTUS』を時々面白いと思う私もどこかバブリーなんでしょうか(今号はいかにもでちょっと・・・だけど)。うーむ、恩恵はあまり受けていないんだが。
その点『anan』なんかはミもフタもない感じになっているけど、極めて現実的な転身をはかっていると言えるのでしょう。
ちなみに次号は切手特集。また買っちゃうよ(でも定期購読するほどではない)。

余談ながら、この号はりー氏に買ってきてもらいました。本屋めぐりをする時間がなかったので(『BRUTUS』はどこでも売っているというわけではない)。
それが昨日近所のNかだに行ったら、ないと思っていたのに3冊も置いてありました。あれー、探したつもりだったのにー。
『PEN』とか『SWITCH』とかの隣りにあると思っていたのに、『POPEYE』とかの青少年系雑誌の隣りだったのです。うーん、私ならそっちには置かないなあ。

私ならああはしないなあ、本屋さんで働いてみたいわー、とりー氏に言いました。
「いますぐ働けばいいじゃない」
うーん。まあそれはそれとして、悪くないと思うんだけどなー。力仕事もちゃんとやるし。
「なーん(いいえ、の意)、あんた、人の話聞いてないからだめだわ」
えっ。

○○の注文でしたけど、それ面白くないから△△の方にしておきましたー。

とか。
そんな本屋は絶対にいやだ。

でもそんなことはないんですよ。
(ちなみに本屋でのバイト経験はあり。担当の棚を持つほど長くはなかったけど。)


長くなったのでまた明日。

2003年11月08日(土)



 hanakuma/署名

実家の3台のPC(IKA、TAKO、EBI)のうち、EBIがうちに来ることになった。
前からそんな話はなきにしもあらずだったのだが、本決まりになった。私のメインマシンになる予定である。
今はちょっとバタバタしているので、もう少ししてから導入の予定だ。

拙宅のPCもまたそれぞれにホスト名を持っているのだが、こちらはりー氏によりJR神戸線、あるいは阪急神戸線の駅名が当てられている(最初はJRだけだったのだが、いつの間にやら混同してしまい、駅順もごっちゃになってしまったらしい)。
EBIでもいいが、拙宅では名前を変えてもらおうか・・・
今のところいちばん新しいPCのホスト名は「mikage(御影)」という。御影の次はー、と聞くと「岡本」と返ってきた。
うーん、okamotoってなんか人の名前みたい。
「じゃあ好きにしられ(=好きにしなさいよ)」
阪急やJRの駅名を見て考えていた。hanakuma(花隈)がいいぞ、hanakumaにしよう。
理由:「くま」が入っているから。
「じゃあそうしられ(=そうしなさいよ)」

しかし花隈って艶っぽい街だったのではなかったか(耳学問)。
田中康夫の小説の舞台にもなっている。



諸方面から母校関連の署名のお願いがまわってきたので、私も、離れた場所にいる身ながら、いささかの力になるべく、周囲の皆様にお願いしている。
今週末の行事の準備に気ぜわしいであろう先輩にメールを送る。すると返事が来て、私が若干気にかかっていたことについても少し触れてあった。だだしそれがいったいどういう理由からなのかははっきりしない。しかし話はそう単純ではないようだということはわかる。
複雑にしている場合ではないと思う。思うけれど、外野が推測でやんややんや言うのも間違っているだろうから、控える。
そこで誰がいちばん大事か。それは志を持つ若者でしょう。

誰に署名をもらうことが出来るだろうか、と考える。
うーん、突然行って署名下さい、じゃあ、ネットワークビジネスみたいだなあ、まあ違うけど・・・と思い、さて、これはいったい、どういう形で還元されるのだろうか、とも考える。こうして日記にまで書いている私も律儀というかなんというか。スタンプ集めみたいな気分か?(笑)
いざという時に訴えて誰かお願い、ではだめなのだ。たぶん、そういうことから考え直してゆかなくてはならない。
でもそれはそれ。若い人に罪はないし、いちばんの問題はそのやり方だ。

発起人の某先生(女性)には教養のフランス語を教わった。
当時は女子学生に厳しく、男子学生に甘い(評価はいざ知らず、授業中のやりとりは)ともっぱらの評判だった。そういうよくわからない基準の態度ってかなりむかつくので(笑)、自分の担当の時は絶対ツッコまれないように準備して行った。でも細かかったなー。まあ、厳しい方が身のため(フォローも必要ですが)。
これは余談。年の流れを感ずる。

2003年11月05日(水)



 リベンジ

お好み焼きを食べにゴルゴの店(仮)へ。
以前は、私:お好み焼き1枚、りー氏:お好み焼き1枚+焼きそば1皿、というオーダーだったが、焼きそばもおいしいのでこのところは私もハーフ&ハーフ(メニューに載っていない)でお願いしている。
昨日のお誕生会はいまひとつだったと不完全燃焼気分なりー氏。私もまあそうだけど・・・そんなわけでここはゴルゴの胸を借りようという次第。
りー氏の食欲は大いに高まり、豚玉、豚そばをそれぞれ大で注文。私の皿には1/4強相当を盛ってもらった。

店内には私たち以外にも食欲まんまんな皆さんでいっぱいだった。
見たところ私たちが最年長で、他にジャージ姿の彼・彼女らなどが居並んでいた。お好み焼・大(2玉分相当)ならぬ特大(たぶん3玉分相当)ももりもり焼かれ、完成へと近づくお好み焼たちの傍らで、更に焼きそば数玉分のスペースがむりやり作られた。もう鉄板一杯。フルスロットル。

食べきれなかったらお持ち帰りだ、と言っていたが、ほぼ食べ尽くしたりー氏。
ほぼ、というのは、りー皿の上の最後の1切れを私が担当したから。

2003年11月03日(月)



 誕生日(りー氏の)

昨夜は、fbwmの方で既に触れた通り、LAN設定のため私の実家へ。
実家にある3台のノートPCをつないだ。ホスト名はそれぞれ「TAKO」「IKA」「EBI」(父の留守中に母と相談して決定)。タコとイカは父の大好物。タコの方がより好きなので、メインをTAKOとする。エビは普通に食べる程度だが、イカ・タコと来たらエビだろうというわけでりー氏が決めた。毎冬越前ガニを食べに行ったりしているので、「KANI」でもよかったかも。


いちにち。
朝、父より電話。メールもネットもできないとのこと。後ほどりー氏が行く旨伝える。
午前中、私は母と映画を観に行く。観ている間にりー氏は私の実家に行ったようだ。今日はりー氏の誕生日と知った母は、昼どきだし、おすしとケーキを買って帰ろうかと言う。私は約束があったので、りー氏の好きなすしネタを伝え、ケーキ選びにのみつきあう。ケーキはホールではなく単品で。りー氏はフレッシュフルーツのタルトが好きなので、マスカットのタルトと木いちごのタルトを選び、2個目の案としてクレーム・ブリュレを選んでおいた。シュークリームも好きなんだけど、タッチの差で売り切れたのでパス(いっぱいあったのに気がついたら後で入ってきた1組の客にすっかり買い占められていた!)。その他若干のケーキは母が選んだ。
# はたしてりー氏はマスカットのタルトとクレームブリュレを食べたそうな。読み成功。
ケーキ屋さんで母とは別れた。りー氏は私の実家にて私ぬきで昼食を食べたという次第。私は友人宅へ。

結局PCの方はいわゆる人格エラー(りー氏が見たら直る)だったようだ。

せっかくなので誕生日企画を考える。
電気屋に行き(めいめい実用的な買い物をするのみ)、飲み屋をはしご。
こういう時に行きたい店は決まっているのだが、あいにく日曜日は休みと来ている。新規開拓を試みるもいずれもいまひとつ。むーん。企画はin vainくさい。でも一応誕生日的な会話をしてみる(生まれた日のことを聞いたことがあるか?とか)。
代行で帰る。代行なのにタクシーより高いって一体・・・



映画「おばあちゃんの家」
ずっと観たかった作品。「王様のブランチ」(って軽いかんじだけど、たまに観ると面白そうな映画を扱っていて参考になる)で紹介されたのを見たとき既にちょっとうるっとしてしまったのだけれど、実際に観たらやっぱりぼろぼろ泣いてしまった。泣かされたというあざとさではなく、自分の中のサンウ(主人公の男の子)とおばあちゃんを思い出して泣くのだろうと思う。子どもというのは身近な大人に対して残酷な仕打ちをしてしまうものだとかつて子どもだった私は思うから。
おばあちゃんがまたいいのだ。
リンクさせるべくサイトの説明を見ただけで改めてぽろぽろ来てしまった。「泣けるから」観てねというのではないよ。おばあちゃんとの思い出がある人は是非。

母と観たのは、映画を長いあいだ観ていないから、いいのがあったら誘って、と言われていたから。

私が今まで観た韓国映画は「シュリ」「ラスト・プレゼント」などだが、どちらもわかりやすいストーリー展開で、感動志向とでもいうのか、ハリウッド映画とはまた違った傾向・型というのがありそうだと理解していた。そしていくぶんステレオタイプなところに単純に「感動」して終わるのもちょっと物足りないと思っていた。「おばあちゃんの家」は、主役以外すべて実際に村の人たち、という特殊な事情も大きく影響しているのだろうにせよ、見終わった後素直に、あーよかったなーと思えた。これも単純?でもこういう単純ならいいや。

例えばフェリーニの「81/2」、ああいうメタなんとかみたいなゴリゴリ頭デッカチなのを面白いと思い、いろいろと考えてみるのが好きだけど、それはそれ、これはこれとして。


チケットの半券が1万5千円ぶんたまった。
これで平日の無料チケットに交換できる。うれしいなー。
# そういうシステムがあるのですわ。>東宝@Fボーレ&Iオン

2003年11月02日(日)
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