カタルシス
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2006年11月30日(木)  スウィート・ノベンバー 

11月も最後の一日 ことここに至り唐突に年末の慌ただしさに襲われた
それというのも通常業務の他に年末特有の「年賀状作成」を言いつけられたからだ 毎年リストはどうするんだとか 印刷は社内でするのか外部に出すのかとか “恒例のパターン”がない毎回その場しのぎの作業をするので 毎回1からやらねばならないハメになる 担当者が固定されていないことも この乱雑な仕事の一要因になっていると思われる

他の仕事の打ち合わせのためミーティングルームに呼び出された私は パートナーの社員さんから「仕事の前に社内業務のことなんだけど」と年賀状の話を振られた こう言っちゃなんだが それが私の担当だなどと決まっていたわけではなく パートさんにリスト出しをお願いした年もあれば 懇意にしている印刷所へ丸投げすることもあった中 何故か今回はその場で

「毎年のことなんだから前倒しで何とかしてよ」と言い放たれた

「本来の仕事の前にこんな話俺もしたくないしさ」とつづく

正直ムッとした

確かに私は雑用担当のようになっているが 雑用全般を全部一人でやっているのだから イレギュラーなものがある場合には「これもお願い」くらいの一言があって いいんじゃなかろうかと 別にその作業が嫌だというのではなくて「お前がするのが当たり前」的なもの言いが勘に障ったわけだ

「…じゃあリスト作って印刷所に頼みますか?」と訊いたら
「いや 無駄に金かけたくないから社内で刷ろう できるでしょ?」

まぁ設備的には当然印刷は可能だわな
外部に支払う金の代わりに私の時間が支払われることが目に見えていても それは問題外なんだろうか

我が社にはメールマガジンの送信作業の延長でデータ化された取引先や業者をまとめた名簿があり 夏に社名変更する際 派遣の人が名刺をそのデータに追加して行ってくれている これが社の持つ顧客リストであり 夏以降に社員達が交換してきた名刺と メールマガジンの申込者を追加すれば 現在までの全顧客リストとなる

まずはその打ち込み作業をしてリストをつくり 年賀状を“出す・出さない”のリストアップをしてもらい枚数を確認してから葉書を購入 これらと同時進行で印刷面のレイアウトをしてチェックしてもらう(必要なら数パターン作成して選ばせる) OKの出たレイアウトで枚数を印刷し 住所面に差込印刷をする 各人ごとに束ねて渡す

この作業の面倒なところはチェックが2回あるところ 年末でことさら外出が多い社長や社員さんたちの隙をついて リストアップとレイアウトチェックをしてもらわなくては 私の一存で作業が進められない ちなみに名刺の追加打ち込みは約300件

これの他に年末差し迫った仕事が何件があるので 計画立てて動かないとグダグダになってしまう可能性がある そんなん自分が嫌なので ムカつきつつも これ以上言いがかりをつけられないように完璧以上の行動をしてやろうと決めた

その夜から名刺の打ち込みで残業 帰宅が23:45を回った
まんまとコトー先生の逃す…orz  (←珍しく少しつづけて見れていたので悔しい)

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この日記を見てくれている友人が 別件でメールをくれたついでに教えてくれたこと
「○○ちゃんたちの御入籍は確かもう2年近く前。御結婚は1年ちょっと前ですよー。指輪は結婚ぱーちーの後くらいから身につけていたと思います☆」

…2年スか ああ 何か自分本当鈍感なんだなぁ〜orz
思えば下北から狛江にお引っ越ししたと聞いたときとか 食いついてあれこれ尋ねるのは失礼だと思って「そうなんだー」と敢えて流していたけど タイミング的にはそんなくらいの話だったんですかねぇ まぁそんなこと思い出そうとしても今更な話ですが
こんなタイミングで「結婚してたの?」とか訊かれた日にゃ さすがの夢立さんだって微妙な表情になるよなぁ 「知らなかったの?」とか「教えちゃマズかったかな?」と普通なら思うだろうサ ・・・何か益々悪いことした(苦笑)

実はぶっちゃけると 結婚していた事実よりも長いこと知らなかったことの方に 長いこと知らなかったことよりも既に知っている人が身近にいたことの方に 結構ヘコみました 何つーか今回のことで立ち位置修正っていうの? 自分が思っていたよりも大分外側に立ってたことを痛感しましたよ(泣笑) どこでどうなったのか勘違いしちゃってたんだね何か アハハ…
遅ればせながらでも位置確認 身の程はわきまえないと全てのバランスぶち壊すから うん

誰が悪いってわけじゃないのが余計に淋しかったりもし(苦笑)
でも教えてもらってスッキリはした そこについては心底感謝!
 

『スウィート・ノベンバー』2001年/アメリカ

 


2006年11月29日(水)  向こう側から来た男 

今日はライブ… いや、コンサート?へ
初・国際フォーラム!デカッ!!

■Daniel Powter(ダニエル・パウター)単独公演

来日が決まってすぐにチケット手配してサクサク席を確保していた公演です 国際フォーラム・ホールAキャパ5012だそうですよ かなりしっかり勾配がついていて座ってステージを見るには申し分ない席でしたが その分縦に高さがあるので2階席といいつつ6階くらいまで上がらされまして… ステージ真正面で位置的には見やすい場所だったんですが 何分のぼるのに疲れてしまいましたヨ(苦笑)ホールの入口から座席に着くまでかなり時間がかかりました
個人的にはパウターはこういう椅子席で聴くのが丁度良い感じだと思っているんですが ご本人さん的にはご不満があるみたいで やたらめったら煽って盛り上げようと頑張っていなすった ステージ駆け回ったりマイク放り投げたり 終いにゃステージを降りて1曲のほとんどを客席練り歩きながら歌っていた 客を掴まえてダンス踊ってみたり アンコールのときなどは舞台に客を一人引っ張り上げてキーボードの横に座らせて視線を絡ませながら熱唱

あ 熱いなパウター… そんなキャラだったっけ??

前回1時間で終わって「早ッ!」と思った演奏時間は これらのパフォーマンスが加わることにより1時間半くらいに延長されていました(←EC含めて)

サクっと帰れて素敵なライブです(笑)

パウターさん 見たことない近未来チックなデザインのキーボードをお使いでした そして前回見たときよりゲイゲイしさが薄れていた? 容貌は相変わらず苦手な部類なんですが 喋り方や細かい仕草に色濃く感じていたナヨっと感がおさまってきてました 何つーか普通になった? いやいや 勿論普通で結構なんですが 何だか少し残念なように思っているのは どうしてなんでしょうねぇ???(^^;)ゞ
1年に6回も来日して場慣れしてきたのかしら

Dr.&Choのオジサンの動きがコミカルで可愛かったですv
Key.は何となくオタクっぽい雰囲気 でも即興は素ん晴らし!
このバンドはB.がバンマスさんなんだろうか?
G.ツインネックとか久しぶりに見たヨー(笑)

と言うわけでシッカリ楽しんで来たのでした♪
帰りは銀座まで歩いてマルノウッチで新宿まで
沖縄屋さんでらふてぃ定食をガッツリ 美味満腹の880円!

⇒●Daniel Powter(ダニエル・パウター)


しかし 国際フォーラム・ホールAといったら来日アーティストが結構使う場所だけど 確か年明けてすぐにKASABIANがここだったような気が…

⇒●KASABIAN(カサビアン)

この急勾配でガッツリ椅子席な会場で彼らのライブって 一体どんな感じヨ?(汗) ←クラブ系でモッシュったりするようなバンド
メンバーにもファンにもイジメだよそれ パウターには手頃だけどカサビは可哀想だろ(苦笑) 追加でZeppが決まって良かったよね〜ホント(^^;)

彼らは2004年にサマソニで初来日 同じ年の11月に再来日して私はそのときにAXで生のステージを観ているんだな 妹に付き合って行ったんだけれど 生音も歌も巧かったんでちょっとビックリしたのを覚えてます そのときはかぶりつきの客たちが存外静かだったもんで「もっと声かけてやりゃいいのに〜(苦笑)」と思っていましたが モッシュは起こってた 熱いファンはやっぱりいたんだネ!(後方に退避してて良かった)
⇒●そのときの日記

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家に帰ったらネットオークションで入札していた『ダ・ヴィンチ・コード』の2枚組DVDが落札できていた
特典見られるし 2枚で2000円ならまずまずかな
 

『向こう側から来た男』1972年/ソ連・スウェーデン

 


2006年11月28日(火)  ゴーイング my 上へ 

下北で舞台観て来ました♪ 初・駅前劇場 つか・・・ 入口解りづらッ!

■猫のホテルPresents 表現・さわやか『そこそこ黒の男』

池田鉄洋が立ち上げ 作・演出・出演をも手がけるユニット“表現・さわやか”の第3公演
池田氏興味で何の予備知識もなく衝動的に観に行ったんですが… いろいろとスゴかったです!頭の中どうなってるの?!池鉄ッ!(笑)

なんつーか「力技」で強引に引き込まれてしまうというか 引きずり込まれていく世界感?でした ストーリーとか説明できないし つか 話はあってないようなものだし オムニバスっぽく複数のショートストーリーがシュールに展開します ときどき登場人物がかぶります 脱ぎます 踊ります 歌います 何も考えずに「見たまま・聞いたまま」を笑って楽しく見て帰って来ました
未だにテーマ曲が頭を離れません(誰の何て曲なんだー!)

私の池鉄“初意識”はケラリーノ・サンドロヴィッチ作・脚本・演出の『労働者M』という舞台です 見た目に馴染みのある気がしたのでそれまでに何かで見かけていたのかも知れませんが まったく記憶になく その後『医龍』や『トリック』にレギュラー出演するようになって ドラマは見てなかったんですがポスター等で名前を覚えました
「いろいろ達者な人」というイメージがある役者さんです
 
あ あと今回の舞台を見て“意外に女顔”という事実に気がつきました
濃ゆいんですが・・・ 眉とか逞しいんですが・・・ 顔つきが女性的??(謎)
 
⇒●猫のホテル
⇒●表現・さわやか ←最新フラッシュだとかクイックタイムだとか降ろさないと見られないのが残念サイト(苦笑)
 

『ゴーイング my 上へ』SURFACE

 


2006年11月27日(月)  たとえばちっぽけな絵葉書にも 

歴史つながりで知り合い 長期に渡る交際期間を経て とうとう昨年4月に結婚した2人がいる どちらも友人なので式には有り難くも招いていただいた 周囲に寿ネタの少ないの身としては貴重なお呼ばれだったわけで 本人たちの手によるこぢんまりとした けれども心和める可愛らしい結婚式となり とても気分が良かったことを覚えている

その彼女の方が大のチェコ好きで 結婚を承諾するにあたり「チェコに住む」という条件を出し 相手はそれを受け入れて挙式後半年もせぬうちに夫婦仲良く中欧の古都へと出発した もちろん旅行でではなく あちらに暮らす腹づもりで飛び立っている
私の中では伝説に近い偉業を成した友人たちなのだ

この夏に計画し 私の会社都合で露と消えたチェコへの旅行計画は 滞在中に彼らを訪ねることも目的の一つとしていた 同行の妹は彼らと面識がないので 1週間くらいのうちの1・2日程度ご一緒できれば良いなと思っていて 旅行にあたって事前にアドバイスを乞うメールを送っていたし 向こうも親切に色々と教えてくれていたものだった

そのアバンギャルドな若夫婦の旦那の方から 1通のエアメールが届いた

封書ではなく絵葉書だったが消印はちゃんとチェコのもの クリスマスカードにしてはちょっと早いし それならそれで封書でくれそうなものだ こんな時期に一体なんの葉書だろう?と不思議に思い綴られた文面に目を通してみた

「御役御免で帰国することになりました 21日に戻ります」




…はい?




簡単な文面だが何とも意味深な言い回しに思えた というか21日ってもう過ぎてるやんかいさ(汗) 何度か読み返してみたものの深意が図りかね 夫婦ともにmixiで日記を公開していたのを思いだし そこで様子がうかがえやしないかとアクセスを試みた
すると 旦那本人の日記はここしばらく更新がなく 嫁さんの方には至って日常の記録がつづいていたが その日常の中に「旦那が帰国した〜」と簡素な記載を見つけることができた 日にちを少し遡ってみたが他にそれらしき話題はないので かえって「人目に晒せない事情なのか?!」と余計な勘ぐりをしてしまうのだった

単純に気になった点
1)嫁はチェコに残っているのに旦那だけが帰国
2)mixiの自己紹介欄に「名前を変えたい」と書いている嫁(きっとHNのことだよね?! 汗)
3)「御役御免」という葉書の記述





スミマセン 様子がさっぱり読めないのでどう対応したらいいのか解りません 気にはなるものの ぶっちゃけ放置してしまいたいんですが… 放置でいいの? しちゃっていいのかな?! オロオロ
 

『ささやかなこの人生』風

 


2006年11月26日(日)  君とボクの虹色の世界 

お昼時に池袋で待ち合わせ 友人と4人で 東武デパート内の『柿安』にてランチビュッフェ♪
ラルク好きの友人がチケットを余らせているというので 勇んで名乗りをあげた結果本日のご同行をGETできた
今回は特にアルバムが発売されたとかではなく 結成15周年の感謝祭のようなもので 歌う曲も新旧取り混ぜてファンからの投票を募ったらしい 東京2Daysのみの特別なライブだそうだ

実は自分 去年も同じ人から同じようなシチュエーションでチケットを譲ってもらっていて 図らずも2年連続で生ラルクにありつけた 東京ドーム1階スタンドで8000円 …まぁ そんなもんだろう(笑)FC発券のヴィジュアルチケットには会員番号と姓名がハッキリくっきり印字されていて 迂闊に転売しようものなら会員の特権を剥奪されかねないという神経質さだ 人気者の大所帯とは縁のない自分には驚きの細かさだが そういえばつい最近コブクロでもその手の転売は厳しくチェックしているという話を聞いたばかりだったので 今やそのくらいの処置は当たり前の世界なのかも知れない ダフ屋も商売あがったりだな(苦笑)

今回ツアーパンフがちょっとお高めだったので ミーハー程度の客である自分は散財を自粛する意味を込めて購入を控えた 2・3千円だったら買ってもいいなと思っていたが 15周年ともなればそんな気安さではいられないらしい 入場者全員に配られる簡易的な案内(関連グッズの通販や活動インフォメーションがメインの冊子)で我慢することにした
ヴィジュアルチケットもこの冊子も同一のデザインがなされていて 苺に群がる10匹の蟻がモチーフになっていた 見た瞬間に笑いが漏れた


15(イチゴ)周年 ありがとう(アリが10)


ベタだなぁ〜(笑) さすが関西人!(←オリジナルメンバーの3人)


時期的に昨日がDr.YUKIHIROのバースデイ 今日はG.kenのバースデイを祝うコーナーがあり 客席を巻き込んで『Happy Birthday』を大合唱 ケーキもちゃんと登場してキャンドルに灯された火を吹き消すセレモニーもしっかり執り行われた もっとも肉眼ではよく見えない動きだったので もっぱらオーロラヴィジョンでの鑑賞となる

にわかファンの割にはどの曲にも聴き覚えがあったので結構楽しく3時間半の長丁場を過ごすことができた 全く知らなかったのは1曲くらいで これはファンの友人に訊いても微妙な反応だった 未だタイトルが分からないままだ(苦笑)

終演後メンバーが引けたあとにオーロラビジョンには 映画のEDのような要領で関係者や提供・協賛企業のテロップが流される これは以前にも見られたものだったので毎回流されるお約束の映像のようだったが 今日は2Daysの楽日(笑)ということで スペシャルサンクスの後に 今後の活動インフォメーションがつづいた これも常連ファンなら承知の告知方法だったらしく それを見るために席から離れず待っていたらしき人も多かった

まずはメンバー一人一人のソロ活動の告知 CDリリースが内容の主となる
次にビデオ化のみ もしくはビデオ化すらされていないPVのDVD化の案内 場内が湧いた
それから これまでメディア等には未収録だったライブの映像がDVD-BOXになって完全受注生産発売の報が流れ 一際ざわめいたと思った後で 真っ暗になった大画面

妙な間があったので騒いでいた人々も少し落ちつきを取り戻して画面に注目を注いだ 映し出された文字は

「2007年Spring NEW SINGLE リリース!」

盛り上がる客席

更に画面は「2007年6月・7月・8月」・・・と日付だけをゆっくりと浮かび上がらせていく
?!月をまたがけているということはッ(゜゜;) 期待を込めてつづく告知を待つ大勢のファンたち

次の瞬間

フラッシュ暗算のような速さで 北海道から沖縄までの地名が次々に現れては消えていった 最初の数ヶ所だけでもう場内は轟々とした大歓声に包まれる ツアーだ しかも全国ツアー!

しかし 特報はまだ更につづいた





30都市34公演





9年振りの





全国ホールツアー決定





??! Σ(`□´;)





ギャーーーーーーッ!




客席は歓声を越えて悲鳴に埋め尽くされた というかもう絶叫の域

もちろん友人たちも沸き立っているし 何故か関係ないはずの自分まで高揚感に浮かされてしまい手を取り合って大騒ぎ これはもう集団パニック状態だ(苦笑)

ここ何年もホールなんて小さなキャパではライブをしていない人たちだから ファンが湧くのも無理はない 冒頭にも明記されていたように9年振りのことなのだ9年振り 今年で結成15周年と言っているのだから結成から6年目以降にファンになった人にしてみたら初めての事態なわけで 結成からデビューまでのタイムラグを含めると デビュー直後くらいからのファンで尚かつ当時からそれなりの経済事情であった人でなければ そうそう経験者してなかろうという貴重な規模なのだ

現在のところ関東は千葉・埼玉の2県のみだったので 東京での追加公演が予測されたが 今の段階でも「大変!今からラルク貯金しないと来年スッカラカン!!」と大焦りの友人を隣に 他人事ながら不安な思いに駆られるのだった

1公演でも ちゃんとチケット取れるとイイネ(苦笑)
 

『君とボクの虹色の世界』2005年/アメリカ

 


2006年11月25日(土)  たまには幸せのメロディーでも唄おうぜ 

下北沢440にて鈴木祐樹ライブのある日 土曜日なので愛知に住まう友人が遠路を越えてやって来る
ライブ自体は夜の催しだが せっかくの休日に上京するのだからということで昼到着のあと早々の待ち合わせをし 彼女のリクエストである『メゾンカイザー』と『すずや』を経てから 下北沢入りすることにした

『メゾンカイザー』とは
この日記には度々登場させているパンの国産ブランド あの『木村屋』の暖簾分けという話である
友人はこの店がお気に入りで上京の度にパンを大量に買って帰って行く 最近では愛知にも店舗が進出しているそうだが 各店舗限定のパンが売られていたりするので 結局どこの店にも行きたくなってしまうのだという
いつもは新宿の小さな店舗へ立ち寄るのだが 今回は「田園調布店」か「池袋店」に行きたいと言われたので 土地勘のない田園調布を避け 後の動きが取りやすい池袋を目指すことにした
彼女に言われて事前に店舗の場所を確認してみたら サンシャインシティの中に新たなコーナーが新設されるらしく その中でカイザーは堂々のスペースを確保していた カフェ・バール(ランチからディナー そしてワインなどのアルコールも楽しめるスペース)もあり東京に暮らす自分にとっても目新しいコンセプトの店だ

友人の東京着から計算して待ち合わせ時刻を定め 池袋の駅構内で合流 そこからトコトコとサンシャインシティまで歩き 「改装中」の壁に囲まれた一角に まだ新しい店構えで賑わいを見せるベーカリーはすぐに見つかった 私も友人も「ウマイもん」には目がないので 嬉々として品物の物色を始めるのだった

私は 水の代わりにボジョレー・ヌーヴォーで生地を練ったという季節限定の“パン・オ・ボジョレー”と 池袋限定の“セーグル・オランジェ(オレンジを練り込んだパン)”“パン・オ・池袋(シナモン風味のパン)”を購入 他は行きつけの新宿店でも買えそうだと判断し 今日はここまででとどめた
友人の方は職場仲間に頼まれたという分のリストを持参してきており 店頭でそれを読み上げて販売員を左右に振り回しては あれよあれよとパンが袋詰めされていき 全ての会計を済ませたその手には大判の紙袋が異様な存在感を誇っていた

何というか

迫力がある(^^;)

それでも そんな大きな買い物にも物怖じせず サッサと次なる目的地へ移動を始めた
お次はランチを取るべく 新宿『すずや』へ!

『すずや』もこの日記には何度か登場させている店である とんかつメインのお食事処だが 訪ねたら注文するのは毎回決まって“とんかつ茶漬け”だ 他のものを頼んだ記憶がない(苦笑)
有名な店だし“とんかつ茶漬け”なんて文化は他で見られない思うので 知っている人も多い一品だろう 愛知の友人と来ているからではないが つい“ひつまぶし”を連想してしまう庶民グルメをこよなく愛する私

とんかつ以外のもの(ごはん・味噌汁・炒めキャベツ・箸休め3品)はおかわり自由なので ペース配分して食べれば色々と楽しめる店の定番メニューだ 以前は渋谷にも支店があったのだが 気がついたらなくなってしまっていたので “とんかつ茶漬け”が食べたくなったら この新宿本店を訪れる
2人して“とんかつ茶漬け(小)”を注文し 心ゆくまで味わった

⇒●メゾンカイザー
⇒●すずや

食事後 直接下北沢へ向かうにはまだ時間が余るようだったので 駅とは逆向きに歩き出し伊勢丹の地下食品売り場へ
ここにはメゾンカイザーの小さなショップがあり 普段はこの店舗で買い物をしている さすがに今回は池袋で買ってきたばかりなので買い物を控えたが 隣接する『木村屋』であんぱん(黒糖きなこあんパン1・黒蜜黒豆あんぱん1・クリームチーズあんぱん1)を買ってしまった・・・ ちなみに同行の友人はもっと色々ご購入

お前らパンばっか買ってんじゃねーよ!な状態で やっと下北沢へと足を向けた

下北沢着 時間調整と足休めのためにイタトマでお茶休憩 ここから440までは目と鼻の先なので時間をみながら一息ついた 開場には出て少しくらいなら並ぶつもりだ

18時開場 数分前に店を出て予定通り開場待ちの列につく 我々の前には見知らぬ客が5・6人といったところで スー氏目当ての客は我々が先頭のようだった 定刻をさほど遅れることなく受付が開かれ スムーズに席を確保する 久々に最前列だが中央は友人たちに譲り私は一番端に腰を落ち着けた(苦笑)

友人が前回聴きに来た彼のライブは散々な有様で 落胆と憤慨で気分を荒げたままトンボ返りしてしまった ある意味伝説のステージだった その次のライブでは反省したのかまずまずの演奏を聴かせてくれていたが平日の対バンライブに友人は愛知から駆けつけることができなかった というか 前回のヒドさが薄らトラウマになっていて ライブに行くことが空しく思えてきたと落ち込んでいて とてもライブがどうこうという状況ではなかったらしい(苦笑)

そんなドラマを踏まえた上で臨んだ今回のライブは 友人にとって“今年最後の鈴木祐樹ライブ”でもあった
ライブ自体は12月にスー氏プレゼンツのイベントライブがあるのだが 告知が遅めだったことと 日程が年末の忙しい時期のド平日(木曜)だったこと それからぶっちゃけ経済的に無理!との理由から 既に不参加を決めていて 今日は自分の誕生日も近いことだし 最後の期待を振り絞って聴きに行くぞ!という 前向きなのか捨て鉢なのか判断しかねる意気込みで乗り込んで来ているのだった

「良・悪・良・悪」が交互に繰り返される彼のステージの様子からすると 今回は「悪」が回ってくる順番なのだが ここはひとつ彼女のためにも「良」に符号を変換してもらいたい

友人の2006年は あんたの肩にかかっていると言っても過言ではないのだ!(いや 少し言い過ぎかな・・・)

本日のセットリスト
─────────────
1)風に聴け
2)スパイからの手紙
3)アゲイン
4)明るい歌
5)おしゃれ
6)家族
7)灰みたいな花
─────────────
…こ これは





やればできるんじゃん!この女泣かせ!! (女泣かせは余計ダロ)





いや 久々に良かった!前回(FAB)より断然良かった! 前々回(宇田川カフェ)とは比べもんにならん素晴らしさ! 同じ人のステージとは到底思えん

今日はラルクのライブを優先させた友人と 年末を控えて財布の紐をくくり始めた友人の 常連2人が不参加だったので ちょっと惜しい気分になった 今日のスー氏は大々的に世に知らしめたいデキの良さだった たとえ歌詞が一部あやしかったとしても そんなものを吹き飛ばすだけの魅力が満載だった 声は出てたしギターも丁寧に頑張っていたし 本人も手応え感じて嬉しそうにしていたのが何よりも気持ち良かった

ここぞというギリギリのラインで どんでん返せる彼に心の底から敬意を表したい
よくぞ“今日”をシメてくれた! ありがとうスーさん!!

本日使用のギターは黒いフェイスが印象的なアコースティックギター
一見すると春山さんのギター?かと思わせるデザインだったが 見れば見るほどに「新品」なので どうやらおニューのようだ シャラン…と乾いた音が私好みで更に機嫌が浮上する

MCも珍しいことに正しく面白く 特に『おしゃれ』を歌う前のMCは小咄のようなオチがついていた 彼のオリジナルならば なかなかセンスが良い(笑)

何やらイイコトづくしで素敵な夜だなぁ〜…(* ̄∀ ̄*)

終演後 褒めまくりのアンケートを書いて出そうとしたら 物販にスー氏本人が座ったので「おや」と思う 普段だったら「販売に勤しみなさい!」と帰ってくるところだが 今日はホラ 我々的にはちょっと特別な日だったからさ

次のアーティストが演奏の最中だったので 書き上げたアンケートの裏面に分かりやすくメッセージを書いて物販に座る彼にその面を見せて渡すと すぐに目を通した彼は私の頼みを承諾してくれたらしく「OK〜」とジェスチャーを返してくれた

よし!

前回の上京のときに「ツーショット写真が撮りたいんだ〜」と言っていたにも関わらず ステージがあまりに不調だったためすっかりテンションを落としてしまった友人は その日スー氏本人に声をかけることなく疾風の如しと帰途についた よって かねてからの目論見である「ツーショット」が実行されていないわけだ

今日はライブも良かったし スー氏の機嫌も友人のテンションも充分に高まっているハズだから 交渉するなら今しかない!と私は思った 友人は今日が今年最後のライブ参戦であるし 2日後には誕生日を迎える身なのである

そんな特別感を孕ませながらも 物販を空けさせては悪いと思ったのか 両手にたくさんの差し入れを持って来ているにも関わらず 渡すだけ渡して去ろうとした友人の後ろに スー氏を連れてつづく私
それでも物販に一人なのは私も気になっていたので 近くにマネージャーのカリーさんがいないか しばらく探してみたものの見つからず やむなく「少しだけ!」拝んで席を立たせたのだった
速やかに席に返してあげなくては 売れるかもしれないCDが売れなくなってしまう(汗) 内心急いているのはご承知いただきたい

店の外で少し話をして(目一杯褒めちぎる)写真を撮って 皆笑顔のうちに解散となった
駅までの道すがら 帰りの新幹線までに少し余裕があった友人が軽くお茶して行こうと提案してきたので 商店街の途中のミスドでドーナツをつまみながらお茶を1杯 セール期間でドーナツが値引きされていたのにつられて2品とか買って食べてるし… ポン・デ〜 シリーズのモチモチ感が好きなんだ!(言い訳か)

昼からコマコマ動いていた割に スー氏の出番がトップだったのでいつもより帰りが早いし ライブは良かったし 自分で買った手土産ながら美味そ気なパンがあるし 充実の半日に大満足の夜だった
 

『たまには幸せのメロディー』スプリングベル/鈴木ユウキ

 


2006年11月24日(金)  サイレント・アサシン 

飛び石連休の中日で普通に勤務の日です ちょっとかったるい でもわざわざ休みを取るほどではないので働きます

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少し前から話題になっていたロシアの元諜報部員暗殺のニュース 重体だったリトビネンコ氏がとうとう本日こときれたらしい 毒を盛られたという話だが 誰にいつどのようにして服毒させられたのか 使われた薬物は猛毒“タリウム”なのか そもそも本当に氏を狙った“暗殺”であったのか 核心に迫っているようでその実 どれもが憶測に過ぎず本当のことは一切分かっていない

死亡したリトビネンコ氏に思い入れがあるわけではない そもそもどんな人物だったのかを語る報道は目耳にしない ただ諜報部員だったという過去のプロフィールと ソ連解体後に亡命し余生を送ろうとしていたという表札のみが掲げられていた このニュースを聞いて彼個人を思う者はほとんど皆無なことだろう 誰もが浮かべるハッキリとしたイメージは 物語の中のものように認識していたKGBという組織が 今になって妙な現実味を帯びてきた不気味さと 強烈な威力を見せつけた毒物への恐怖に違いない

ロシヤノ コロシヤ オソロシヤ

『サイレント・アサシン』1987年/アメリカ

 


2006年11月23日(木)  ドタバタ映画狂病院 

今日は例の沖縄っ子と遊ぶ約束をした日です 待ち合わせの時間と場所だけは決めてもらわにゃー と思って昨夜から携帯メールでやり取りをしていたんですが 見事にお互い思い違いで動いてしまい 合流に少々手間取りました(苦笑)

いやね「12時に会ってランチから始めますか? それともゆっくり14時くらいにしてお茶からスタートしましょうか?」と投げたら 「それでいいです」って返事が来て その前までのやり取りで「何時に待ち合わせても11時には部屋を出ないといけないんで」と言われていたんで 私は早い方の時間で「いいです」って意味だと思って12時渋谷着のつもりで動いていたんですが 向こうはゆっくりで「いいです」よ と気を遣ってくれてたみたいだったんですな(^^;)
移動途中で「今○○です」ってメールをしたら「え!早い!14時着だと思ってました(汗)」という返信があったので しまった〜と反省 やり取りの最後に確認の意味を込めて「12時渋谷着で動きますね」って一言添えておけば良かった… 前回のことで少しは学習したつもりだったのに ツメが甘かったなぁ(苦笑)

2時間の空白を埋めるのはちょっと微妙な気がしましたが 仕方ないので「14時でもいいですよ それまで適当にフラついてますから」とメールしたら 「いえいえ もう部屋を出されていますので すぐに渋谷へ向かいます 少しお待たせすると思いますが13時より前には着けると思います!」とのこと だったらのんびりしてようか〜 と思い 渋谷着後はフラフラしながら最終的にTSUTAYAで合流できたらいいんじゃないかな?と思って相手にも「駅前のTSUTAYAが分かればそこの1Fにいます 分からなかったら迎えに行くので居場所を知らせてください」とメールしておきました

TSUTAYAまで地下通路を使うと途中に駅ビル東急の食品売り場の前を通ることになるんですが 時間もあることだし 何か手土産でも買って行く?ってな気になって 地下食品街へ足を向けてみました 軽く一周したすえ 『ルピシア』のウィンターギフトセットにくっついていた紅茶缶ミニオーナメントに心を奪われ オーナメントの種類違いで3セット購入して参りました 今日会う人の人数分です ちなみにセットの中身は同じです オーナメントのラベルの色が違うだけ(笑) 各種ティーバッグの詰め合わせだったので 普段紅茶を飲み慣れない人でも手軽に入れられるだろうと思いまして(リーフだと面倒でしょ?)

そんな寄り道を済ませた頃合いに「渋谷には着きましたがTSUTAYAがわかりません!」という電話がきたので 周囲にあるものを聞き出して大まかに居場所の目算をつけました
“1・2階にスタバのあるビル”と言っていたので スターバックスカフェを目印にしていたらしく「一応スタバの前なんですが… 別のお店っぽいです」とのこと 改札が近くにあってバスのターミナルの前 というので おそらくは裏っ側に出ちゃったんだなーと推測しました 確か向こうにもスタバの小さな店舗があったハズです
今いる場所とは駅を挟んで真逆の位置になってしまうので ちょっと時間がかかるとは思ったものの 土地勘のない彼女を動かすのは賢明でないと判断し 「だいたい場所がわかったからそのままそこにいてください」と伝えて一旦電話を切りました サクサクと早足移動して目的のスタバ前に到着 周囲を見回してみたものの 彼女らしき姿が見つからなかったので 「それっぽいスタバの前まで来たんですが お店の前にいますか?」と電話で確認してみたら 柱の影からヒョコっと姿を現して手を振る彼女が見えました

あー 良かった 何とか会えたよ(苦笑)

そこから駅を半周 あとの2人はどちらも16時頃着予定との連絡をもらっていたので 2人でランチを済ませてしまおうと センター街側に出て店を探すことにしました ちなみに今日の面子は全員 元々は映画好きつながりです

まずは若者に合わせて109のレストラン街に寄ってみましたが 店がイマイチだったので場所換え センター街からスペイン坂を上がってPARCO1のレストランフロアも見てみましたが これまたピンと来ず店を出て 公演通りを下がった左手にある和風パスタの店『赤とんぼ』に落ち着きました
連れの子が「一品料理がいいです」と言っていたので パスタが無難かな?と…(^^;)ゞ

そこでまったりランチをしている間に 16時着予定と言っていた友人のうち1人が 予定が早まったらしく14時ちょい過ぎに「渋谷に着きました」のメールをくれていたのですが 鞄を体から離していて全く気が付かずしばらく放置状態に(汗) 15時近くになってやっと着信に気づき 大慌てで店を出て彼女を拾いに駅前へと向かいましたが お互いメアドしか知らない相手だったので やり取りに手間取り更に慌てる羽目に(涙)ごご ごご ごめんよ〜・。

何とか合流し胸をなでおろしたところで公演通りまで戻り3人してフィギュアショップへなだれ込みます 沖縄っ子の希望でもあり私ももう1人も興味津々な店です

1階がディズニーグッズ 2階が映画やTVのキャラクター・フィギュアや模型類 地下1階がアメコミ関連の売場となっていました 人形とか超よくできてた!その他色々何かスゲかった!!

⇒●BLISTER(ブリスター)World Characters Store

16時を過ぎて「少し遅れる」と連絡のあった最後の1人を待ちながら近くのカラオケ屋で順番待ち 友人の到着よりも早く順番が来てしまったので 一足先に部屋へ入っていることにしました 最後の1人はこの店をよく知る人だったので店名と部屋番号だけメールすれば来られるでしょう〜と

歌うよりもまず一息ついてくつろぎタイムです ずっと歩き回っていたので足休め足休め しばらくしたら最後のメンバーがちゃんと自力で部屋までやってきたので 本格的に腰に根をはり始めました 食べたり飲んだり時々歌ったりしながら喋り通しの4時間! 夕方暮れてすぐくらいから21時までカラオケ屋におりました
その後センター街にあるBAR『八月の鯨』(←映画のタイトルやキャラクターの名前でカクテルを作ってくれる)で軽く乾杯をし 各自2杯程度を飲み干したところでお開きと相成ります

私は明日普通に仕事だし 1人は徹夜明けで法事を済ませてきてお疲れだし 1人は主婦だし 1人は明日別のご用がある風でしたので お互いの終電を逃さないように解散したのでした
 

『ドタバタ映画狂病院』1985年/アメリカ

 


2006年11月22日(水)  天使のいたずら 

『サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋』鑑賞

【内容】
香港と、上海。二人のいたずら天使が、ふれあうことのなかった男女を結びつけ、クリスマスに小さな恋を成就させる、優しさと愛があふれる物語。(ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン公式サイトより)


原作というか 製作のベースになったのは台湾で人気の絵本『地下鐵』です 向こうでは“ジミーの絵本”といったら有名だそうで 色彩鮮やかな絵が特徴なのだとか 絵本の内容は読んだことがないのでよく解りませんが カラフルなフレームとファンタジックな展開で“ジミー風”を表現しているらしい 物語そのものはほとんど映画オリジナルです

⇒●ジミーの絵本

=香港=
誤魔化しや口先ばかりで世の中を渡っていたホウが ある日出会った女性ホイヤー 控え目だが明るくウェットに富んだ聡明な人柄 見た目にも充分魅力的な彼女は適齢期を迎えているのに恋人の一人もおらず 男手一つで自分を育ててくれた父親を安心させるためにも良縁を探そうと ホウの経営する恋人斡旋会社を訪ねて来た

「どんなお相手をお望みですか?」
「誠実な人がいいわ 見た目はどんなでも構いません 私は目が見えないから」

白い杖を手にした彼女は 音だけの世界に生きる人だった

=上海=
台湾で平凡なサラリーマンをしていたジョンチャンは片想いの相手へクリスマスカードを送った しかし秘めてきた想いを打ち明けたはずのカードは天使の悪戯によって営業先の女性に宛てたものとすり替えられていた
片想いの相手には誤解され失恋してしまった傷心のジョンチャンの元へ 営業先に送ってしまったカードの返事が届く

「お手紙ありがとう けれど私はあなたの想いにいは応えられません 私は恋をなくしたばかりです でもまだ彼を想っています あなたの言う通り“片思いは人を狂わせます”」

自分と同じように失恋してふさぎ込んでいる手紙の主に移入してしまったジョンチャンは 仕事で交換した名刺を頼りに 面影すら思い出せないような相手を訪ねて上海に向かった


2つの話が同時進行する形態ですが 双方がリンクすることはありませんでした 独立した2つの物語が交互に進んでいく欧米ドラマのような感じです

どちらのカップルも出会いのキッカケを人間に扮した天使が小細工するんですが この天使が見ている側にも天使と分かりにくく 一見するとただの変な人 映し方から考えると向こうでは人気の俳優さんっぽいんですが 顔を覚えていない身としては ホウ(トニー・レオン)の友人たちと姿形が似て見えてバッチリ混同させてしまいました(苦笑) ついでにジョンチャンの元々の想い人は『藍色夏恋』の女の子だったらしいよ 全然気がつきませんでしたが(ダメじゃん)

今回トニーの相手役だったミリアム・ヨンさん 特別美人ってわけじゃなかったですが 茶目っ気のあるお醤油顔でキュートな女性でした というか サミー・チェンと超かぶってるよ… こんなに似ていると仕事し辛くないんだろうか(余計なお世話) まぁ どちらも元がスッキリした顔つきの女優さんなんで お化粧でいくらでも化けられそうではあるんですけどね 香港で人気な女優のタイプは結構解りやすい(苦笑)

一方の上海組は朴訥な青年の役にチャン・チェン ウォン・カーワイの『ブエノスアイレス』やアン・リー『グリーン・ディスティニー』への抜擢で香港・大陸・ハリウッドにまで名前を知らしめることになった台湾出身の俳優さんです 香港明星のような華はないんですが 気骨というか硬派な印象を受ける男前さんです 普通っぽさがカッコイく見える好青年な感じ 昨年公開された『百年恋歌』という映画で3種の“男”役を手堅くこなした演技派です(“女”役は台湾スターの スー・チー)

そんなチャン・チェンの相手役をしているのはドン・ジェという大陸の女優さん 可憐な女の子でした でも役柄によっては媚びた意地悪娘にもなりそうな 儚気な見た目の割に意思の強そうな瞳を持っていた 特典映像で彼女のプロフィールが少し語られていましたが 軍属劇団の役者さんだったらしいです ・・・しゃ 社会主義!(゜゜;) 瞳の強さが何となく解った気がする!

話の内容を解説すると

=香港組=
⇒天使の手引きで恋人斡旋所に電話をするホイヤー
⇒ホイヤーの電話と機転でクレーム客から難を逃れるホウ
⇒斡旋所を訪ねるホイヤー
⇒電話で助けてくれた恩人と解ってホイヤーの相手探しを真面目にしようとするホウだが 彼女の盲目がネックで相手が見つからない
⇒悪友の勧めた怪しげな飲み薬を飲んで一晩のうちに失明するホウ
⇒ホウが失明したと知り 純粋な親切心から世話してくれるホイヤー
⇒見えない目の方が見えるものがあると知るホウ
⇒順調にうまくいってるのに再び天使が登場 まったくもって余計なちょっかいをかけていく

⇒⇒さて どうなる?!

=上海組=
⇒それぞれに贈るためのクリスマスカードを用意するジョンチャンの隙をみて 封筒の中身を入れ替える天使
⇒職場でカードを広げた憧れの彼女に「これはイヤミ?」とカードを突き返され落ち込むジョンチャン
⇒数日後取引先の女性から覚えのない手紙の返事が届き カードの中身が入れ替わっていたことに気づく
⇒間違いの相手も自分と同じように 想いを成就させられず苦しい日々を過ごしているとわかり 励ましてあげたくなったジョンチャンは唐突に上海へ向かった
⇒上海で働く女性トンレンは届いたカードに誠実な返事を返した 相手は顔も思い出せない男性だったが 片思いを募らせている姿がまるで自分のことのように思えたからだ
⇒ある日トンレンは仕事帰りに一人の青年と出会った 彼は台湾から来たのだと言う

⇒⇒さて どうなる?!


あり得ない出来事(by天使)が頻発するのは香港組の方ですが 恋愛形成の流れは 日数かかってるしエピソードも盛りだくさんで割と理解できます 逆に上海組の出来事は実際にあってもおかしくない程の「奇蹟」ですが 好意を寄せ合う事情が衝動的過ぎる お互いの身の上に移入して同情し合ってあってるだけに見えました だいたい台湾⇔上海の距離を見知らぬ男性が訪ねて来たら ドン引きすると思うですよね いくらチャン・チェンみたいな好青年でも 今のご時世女の子の方は警戒するでしょ(苦笑)

天使の行動がイマイチ理解し難いのは香港組
天使の意図が解りやすかったのは上海組
ただ どっちにしてもカットされたシーンが多かったみたいで 説明不足の感あり
ぶっちゃけ天使は出て来る必要なかったと思います(苦笑)

香港組の方が可愛らしい恋愛模様でほのぼのしますが 『地下鐵』のイメージは上海組の方が色濃いかと もっとも絵本の方は“盲目の女の子”が登場するみたいなので イメージもテーマも半々に分けちゃったみたいな仕上がりになってるみたいでした

トニー目当てに見るには まぁまぁ悪くないです
ミリアム・ヨンなかなか可愛かったヨ
ホイヤーのお父さんにラム・シュー 最近見た香港映画には全部出てるんじゃないか?ってくらいの超多出演俳優です(笑)
ホウの悪友3人組にアレックス・フォン チョイ・ティンヤウ そしてエリック・コッ(・・・痩せたなぁエリック・コッ)
天使はファン・ジーウェイという人でした ちょっとしか出て来ないのに意味ありげな映り方してるし 妙に煌びやかな印象を受ける人だったので きっと私が知らないだけでかなりの人気者なんだ そうに違いない
チャン・チェンとドン・ジェは抑え目で丁寧な演技をしていました 台湾はそうでもないけど 大陸の人には地味〜なイメージがあるので あんな感じで良かったんじゃないかと 個人的には思いました(何気に失礼な発言)







『PRIDE(第1話)』鑑賞

【あらすじ】
主人公の花無缺(ファーモウキュウ)と小魚児(ショウユウイー)は、孤児としてそれぞれ異なる環境で育った双子の兄弟。 武術が盛んだった明の時代に、女ばかりの集団「移花宮(イーファゴン)」があった。ある日「移花宮」の最高位にいる邀月(ユウユ)が怪我をした男性、江楓(ゴンフォン)を助けて宮内に連れ込む。そして、一方的に江楓を好きになってしまう。しかし、江楓は世話をしてくれた下女・花月奴(ユウロウ)に心を奪われる。二人は、鉄則の厳しい移花宮を逃げ出し、後に花月奴は双子を産む。それを知った邀月は怒りのあまり二人を殺し、生まれた赤ん坊のひとり花無缺を奪い去り、残された小魚児をわざと江楓の親友である燕南天(インナンテン)に残す。そして、この双子が大きくなった時、互いに殺すように仕向けたのだ。仇の家に追われた燕南天は小魚児を抱えて逃げ、やっと悪魔島にたどり着くも気を失ってしまう。しかし、小魚児は島の十大悪人に育てられることになる。18年が経ち、花無欠は移花宮で数々の武術を身に付けた、才知溢れる青年に成長していたが、2人の(移花宮の)主人の命令には絶対服従であった。一方小魚児は、悪魔島で十大悪人からさまざまなケンカの技巧を学んだ。  両親を殺され離ればなれになった双子の兄弟が、18年の時を経て運命の再会を果たすが・・・果たして二人は移宮花の邀月の計画通りに殺し合うことになるのだろうか・・・。(JBOOKより)


ニコラス・ツェ目当てで借りてきた香港のTVドラマです
原題は『小魚兒與花無缺』 ベースになっているのは香港の人気武侠小説作家・古龍(グーロン)の『絶代雙驕』っつー作品だそうです この物語を改編・脚色してアクションとコメディが満載のシリアスドラマに仕上げられました!

「シリアスなのにコメディ」←香港古装片ドラマ はここがポイント!!

つづきも早く見なくちゃ〜!(ツボだったらしい)
 

『天使のいたずら』1968年/イギリス

 


2006年11月21日(火)  想出懐かし 

先日のアラーキー以来 父が東京懐古に反応するのか?と勘ぐっていた我々姉妹は 試しに『ALWAYS 三丁目の夕日』を借りてきた 少々父の時代よりは古くなるが東京懐古という点では条件が合うし 作品そのものの評判も良かったので 何となく気にはしていた映画だった 身近に堤慎一ファンと吉岡秀隆ファンの友人がいるのも興味を持つキッカケになっている

DVD持参で本家を訪ね 夕食後に鑑賞を始めてみた さて父母の反応やいかに

『ALWAYS 三丁目の夕日』鑑賞

【あらすじ】
昭和33年、東京下町の夕日町三丁目。ある日、鈴木則文が営む自動車修理工場・鈴木オートに、集団就職で上京した六子がやってくる。しかし、思い描いていたイメージとのギャップに、少しがっかりした様子。その鈴木オートの向かいにある駄菓子屋の店主で、しがない小説家の茶川竜之介。彼はひょんなことから、一杯飲み屋のおかみ・ヒロミのもとに連れてこられた身寄りのない少年・淳之介の世話をすることになるのだが…。(allcinema ONLINEより)


茶川龍之介とか古行淳之介とか いちいち名前がオカシイYO!
さすが西岸さん!彼ならやりそうな命名センスだ(笑)
漫画『三丁目の夕日』は読んでこそいなかったが 存在は以前から知っていたし 原作者の西岸良平氏は『鎌倉物語』で馴染んだ漫画家なので親近感があった あの独特の絵柄と世界観は目を見張るものがある 親子で安心して楽しめる作家だと思う

確かこの映画後につっつん(堤氏)と小雪が噂になったと聞きかじったが 劇中ではほとんど絡まない2人だったんだなぁ 話によるとつっつんが共演者キラーらしいので 舞台だドラマだ映画だと共演が変わる度に誰かしらと噂になるものの ほどなく消え去ってしまう 要は「共演のよしみで食事くらいには行ったけど」的な付き合いで その後がつづいていないからこうなるんだろうけれども(苦笑) 大抵が相手の一人相撲と聞く まぁそれだって風聞に過ぎないので本当は誰かときちんとお付き合いしているのかも知れないわけだが

映画に話を戻すと 注目すべきはつっつんでも吉岡くんでもなく 子役の名演技にあったんではないかと思われる 少年たちの小技がニクイというか 大人顔負けの芝居っ気に驚いた ちょっと気味が悪いレベルに達していたと思う… その“子供&つっつん”“子供&吉岡くん”のコンビがヒジョーによろしかった! あとはもう実際に自分の目では見たことがないハズの懐古風景の再現や生活文化の細かいディティールに感心した2時間半だった …そう 2時間半 ちょっと長めの映画だったんだな 一番のターゲットにしていた父は 開始十数分で隣の部屋でパソコン麻雀を始めてしまった

THE 敗北

父親シフトで借りてきた映画だったハズなのに不発に終わる orz
かろうじて母は最後まで付き合ってくれて ラストの盛り上げシーンではありがたくも涙を浮かべて見入ってくれていた ああ 少しは報われたんだろうか私たち(涙)

夕飯中から見始めてしまえば良かったのかも?と あとになって作戦ミスに気が付いた
御飯中だったら動きたくても食べ終わるまでは動かなかっただろうし 途中まで見てしまえばつづきが気になって惰性で乗り切れたかも知れない …というか そこまでして無理に見せることもない話なんだがね(苦笑) ちょいと悔しかったワケさ
もっとも御飯中はそのとき見ていたTV番組が気になっていたようだったから 映画にするのが悪い気になってやめておいたという背景があってのものなので 結局どうにもなりはしなかっただろうて

最近になって 夫婦割引が使いたい母に連れ出され 時々は劇場へ足を運んでいるようだが 付き合うのはもっぱら三谷幸喜作品だとか 気楽に観られる系に限ろうとしているご様子 それなのに前回は『明日の記憶』に付き合わされたらしく 普段の傾向を考えて「うわ 重いの観ちゃったね…」とコメントしたら ゲンナリした様子で「あれはキツかったよ…」と苦笑いを返された 本人が観たがっていたのならまだしも 劇場で観るには年代的立場的にイタイ内容だったろう 無理矢理付き合わせるのは酷な映画だ 謙さんスキーの私ですら避けた作品だったのに… お気の毒なお父様

⇒●明日の記憶

そんな父なので 映画は根本的に浸透しない人なんだよ うん

本家を出て自宅までの道すがら「失敗だったね」と言い合いながら反省する姉妹だった
 

『想出懐かし』1922年/アメリカ

 


2006年11月20日(月)  ラ・プロミッセ 

9月に遊んでもらった沖縄在住のお友達から携帯宛メールが来て
「日曜にメールでお知らせしていた通り 明後日あたりから1週間ほど上京しますが23日が丸々空いたのでご都合よろしければ遊んでいただけませんか?」
という内容だった
何の用事か知らないけれど 9月に来たばかりなのに随分リッチだなぁ しかも1週間居続けってすげぇ(笑) とひとしきり笑ったところで 冒頭の一言に改めて目をやった

“日曜に… メール”?

ん??(`´;) 知らないぞ?そんな連絡 最近スパムが多いからタイトル見てそれっぽいと思うものは中身見ないで捨てちゃうからな… 勢い余って捨ててる可能性大だわ(汗)

取り敢えず23日は奇跡的に1日中予定なしだったので「その日は私も何もないから朝から晩まで好きな時間にお付き合いできますよ」的な返事をしておいてから 「パソに送ってもらったというメールは見てないので家帰ったら確認してみます!」と加えておいた

帰宅後確認してみたら やっぱりスパムと一緒にゴミ箱ポイしてまちた 危ない危ない
携帯に連絡もらってなかったらスルーのままだったよ(汗) 一応そのメールにも返信しておいて あとはこっち来てからの彼女に合わせて動けば良いだろうな という気構えをして今日のところは解決
前回なかなか連絡が来なくてヒヤヒヤさせられた相手だけれど そういうテンポの人だと解っていればこっちも対応しようがあるので まま良しとする

前回も次回も土日が見事に埋まっている上 来週は平日にも予定があるので たまたま空いていた23日には敢えて何も用事を入れずにとっておいたのが幸いした 沖縄っ子と 今年成人式だったタレント志望の子とその相方のコスっ子と 若ママン友(私と同世代)らに 声をかけているとのこと
うまいこと集まれば楽しい感じネーv
 

『約束 ラ・プロミッセ』1999年/フランス

 


2006年11月19日(日)  魂の彷徨 

雨の中 朝一の回の映画を観に有楽町まで

『父親たちの星条旗』鑑賞

思っていた以上に淡々 とにかく坦々
色味を抑えた映像だったのでキツイ場面も割とすんなり見ることができました 戦時下・宣伝ツアー中・戦後・現代が巧みに入り乱れてますが 見づらさは感じず 最後のまとめ方もキレイだったと思います
気分は日本側の硫黄島がメインなので 予習のつもりで観に行きましたが これは日本側も期待できそうです 賛否両論あるみたいですが自分としては当たりの部類 うむ

鑑賞後は友人と3人で銀座ランチ 今日はインズの中にできた柿安の中華バイキングに行きました 柿安の定番メニュー+中華メニュー(ワゴン含む)という感じ お腹と一緒に胸も一杯になった・・・ うぷ-3


帰宅して先日録画したままになっていたビデオを妹と鑑賞


『DEATH NOTE -デスノート- 《前編》』

原作ちゃんと読んだことないんですが 月ってあんな感じですか?初めのうちだけでももっと正義漢なのかと思ってましたが 案外あっさりノートの力にとり憑かれちゃうんだなぁ(苦笑)IQは高いんだろうけど頭のいい子には見えなかった Lのプロファイリングにもありましたが「自己顕示欲が強く稀にみる負けず嫌い」というのが前面に出たキャラなんだなと 演技で全てがこなせてしまう感情のない子というか 現代っ子って感じしたわ(^^;)ゞ ←ババくさ発言
後編は見ても見なくてもって感じ 個人的には映画館はもちろんレンタルもしない系と思われますが 原作は読んでみたい 超読みたい
第一部だけでいいんだけど(苦笑)
 

『ブルーマン/魂の彷徨』1986年/カナダ

 


2006年11月18日(土)  フリーズ・フレーム 

以前『天才たけしの誰でもピカソ』にアラーキーがゲストした日の放送を見た本家で 彼が撮る“人間”の写真に父が反応を示したという妹からの報告を受けた 昭和の色濃い街角に遊ぶ無邪気な子供達の姿をとらえたものだったらしい 何はともあれうちの父が そういった文化的なものに興味を持つのは珍しいことなので 番組の最後に案内していたという荒木経惟写真展に父を誘ってみようか!という話になった

土日のうち父の休みと私の空いてる日が被る日程を確認したら一番近いのが11/18(土)だったので 私の予定が入らないうちにと サクサク決行日と定めてしまう 普段忙しくしている母もこの日なら大丈夫というので 父母と我々姉妹の4人で散策の日となった当日の今日 空は青く快晴 陽の暖かさと風の肌寒さが心地よく相まって散策には打ってつけの陽気だ

目指すは両国・江戸東京博物館
館内常設展の一角でその写真展は開催されているらしい 江戸博へは何度も行ったことがあるので道のりは手慣れたものだが 普段は企画展へ直行してしまうので1階から館の下に潜り込むような経路をとっていた しかし今回は常設展が目的なので久しぶりに正面入口のチケット窓口まで上って行くことにする この階に上がってくるのは何年振りのことだろうか

土曜日だったためか社会科見学と思しき小学生?の団体が1組あり ちょうど我々と同じタイミングで入館するようだったので チケット売り場から常設展入口までをつなぐ長いエスカレーターを 彼らの最後尾についていく形になった 先頭に先生と思われる男女の大人 つづいて生徒が20人前後 その後ろにスーツ姿の若者が一人場違いな様子で佇んでいたが これは先生ではなく見学ツアーの添乗員か何かだろう 所在なげな雰囲気を漂わせるその風貌から察するに 今年の新入社員なんじゃなかろうか?という青年である

「キミと同じくらいかね」と妹に耳打ちすると
「私より若いんじゃね?」と苦笑いで返す妹

確かに見た目には妹くらいに見えるけれども うちの妹くんは実年齢より若く見える子なので 年齢で考えたらズレが出てくるかも知れない ええと そうだな 年の頃なら22〜4ってくらいではなかったろうか(年齢当てなんかどうだってイイ)

常設展の入口は5階にある ここから入って軽く一巡りしたら1つ下のフロアに降りる メインはその降りた方のフロアで主たる展示はこちらの階に陳列されているが 今回は「常設展」を見に来た訳ではないので上のフロアも下のフロアも素通りを決め込んで目的の展示会場を探した 詳しい場所は分からないがこの中で開催されているには間違いないハズなのだ

下のフロアに降りてすぐの位置にその場所はあった が 階段を降りて真後ろのブースだったので死角になっていて 無駄に周囲を徘徊する手間をかけてしまう 見つかってみればあまりに近くだったので「捜索」していた自分たちがバカらしくなった
そこは以前 石碑や発掘された遺物の展示に使われていた一角で 今は時折こうやって開催されるイレギュラーな催し物の為にスペースをあてているようだ その頃は我らが東村山から出土した「元弘の碑」のレプリカなども展示されていたのだが ご記憶の方は多くなかろうと思う 何分地味な一角だったことでもあるし(苦笑)

アラーキーの写真展そのものは入場無料のため自由に閲覧できたので 4人それぞれ自分のペースで展示作品を見て回った 作品は全てがモノクロで統一されていて 年代の古今に関わらない平坦なテンションで壁を埋め尽くしている 戦後の復興期まっただ中といった風情もあれば 今も尚この目で見ることができる風景もあった 荒木のファインダーは実に淡々とその「場面」をとらえ 印画紙はそれを美しく再現する(大判のものはプリント出力だった模様:提供Canon)

今まで自分が抱いていた彼の作品のイメージは「淫靡」や「生々しさ」といった ある種「写真であるが故の嫌悪感」を伴うものであったのが 今回目にした多くの作品に見られた「客観」であったり「親しみ」であったりする穏やかな視線は これまでの印象を大きく塗りかえるだけの力を持っていて 私の中における彼の立ち位置には確実な変化が起きた
しかし だからといって今までのイメージが間違っていた訳ではない 「淫靡」も「生々しさ」も確かに彼のカメラが生み出す世界だが それが彼の全てではなく 一部でしかなかったのだと知るに至る

作品は他にもテーマを変えて違う場所に展示されていて 艶めかしい和装モデルのカラーポートレートや ごく最近の身近を撮ったスナップ写真なども見ることができた
色がつくとやはり「生々しさ」が前面に浮き出てくる 色味然り 被写体然り ただその「生々しさ」は「活き活き」にも置き換えられるように見え 彼が撮っているものは「人の生き様」なのだと理解した

⇒●荒木経惟 -東京人生-

写真展を見終えたところで場所移動

両国では手頃な店が分からないので浅草まで歩いてみることにした
隅田川沿いをのんびり歩きながら1つ目の橋で対岸に渡る だまって真っ直ぐ吾妻橋に出るまで進んで行くのが一番シンプルな行き方ではあったが 吾妻橋へ出てしまうと嫌が応にも人混みの激しい界隈を通り抜けねばならなかったので どこでもいいから手前で渡っておこうという単純な道理を働かせた 後になって調べてみたら一番距離のある道を選んでしまったようだったので 分かっていたようでそうでもなかったんだなと 軽く自嘲が漏れた

浅草に着いたのは午後1時を回った頃だったろうか とにかくここいらで昼食にありつこうと店を物色するものの 決め手に欠いてウロウロとするばかり そうこうしているうちにランチタイムが終わってしまう店も出始めるわ お腹は空くは疲れるわで しびれを切らし始めた父にドキドキしながら 結局浅草に到着してすぐの界隈で候補にしていた中華店に落ちつくことになった 時間的には間に合っていたのでランチメニューが注文できたが 我々が注文をしている間に空きテーブルからランチ専用のメニューを片付け始めたので 店側にしてみたらギリギリ入店の客だったらしい(苦笑)
香港點心の店という看板が出ていた割には中華系店員の喋る言葉はみな北京語 大陸か台湾かまでは聞き分けられないが わざわざ「香港」と銘打たれている店だったので若干気になった まぁ 現実問題どうでもいい話ではあるが
ランチの定食を4種類頼み おかずを皆でつつき合う家族食い 食べ終えたら午後3時を回っていた

帰宅して本家から夕飯にお呼ばれするまでの間に 一人で『デッドゾーン』23話を消化 ショーン扮するグレッグ・スティルソン議員候補の出番はあまりなかったが(しかもコールガールとのベッドシーンだけだったし)今回は今までになく内容が好きな話だったので それはそれで楽しめた ギャングのボスに囲われている高級コールガールとその運転手(身の回りの面倒もみる)の小さな物語

主人公ジョニーは警察の取調室で尋問を受けていた 容疑は「殺人」もしくは「殺人幇助」
元フィアンセの結婚相手で友人でもある保安官の○○はジョニーは何らかの形で事件に関わっていると確信しているが 彼の人柄を知っているだけに 何にどう関わっているかが分からない 何しろ事件の前後に大物マフィアのボスと一緒にいるジョニーの姿を彼自身も目撃しているからだ
彼は悪いことはしていない それは確信できるのに 何故マフィアと一緒にいたのか 何故何も話してくれないのか…

謎めいた断片をつなぎ合わせていって 最後には全てのピースが綺麗に収まる筋書きだった きっかけは些細なこと でもそれが誰かの運命を大きく方向転換させる力を生み出して 希望と絶望を同時に巻き起こす
ハッピーエンドと思えばハッピーエンドなんだけど ただハッピーと思うには切ない 始まる前に消えた想いの行き場はどこにあるのか

ううう 今回の話はちょっと 本気で好きだったかも… 議員候補が絡んでこその歯車だが 登場はなくても充分成り立っていただろうに(苦笑)

我 地上波放送ヲ 切望ス

本家に呼ばれて軽く夕食を済ませたあと 早めに引き上げてきて妹とDVD鑑賞

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『ロストストーリー〜現代の奇妙な物語〜』

7本の短編オムニバスで副題に「現代の奇妙な物語」と銘打たれてました が ちょっと宣伝の方向性と内容は違う感じです
第一の目的はベタニーだったんですが ヒュー・ジャックマン ケイト・ブランシェット キーラ・ナイトレイ ジョシュ・ハートネット ジェフ・ゴールドブラム マイケル・ガンボンなんかも顔を連ねていてオイシイ1本でした
大分早いうちにオチが読めてしまったけど ヒューとガンボンさんの出てくる話が好きだったな 最後までセリフなしで通したらもっと良かったのに あとはちょっとダークだけどジョシュの話とケイトの話も雰囲気読めた ベタニのはちょい設定に無理がある キーラ(15歳の役!)のは主旨が理解できず 最後の話は深読みした自分がアホに思えてくるシメでした いや そのオチも仮定してたけどまさか本当にそうくるとは(^^;)
 

『フリーズ・フレーム』2004年/イギリス・アイルランド

 


2006年11月17日(金)  不可触領域 

米TVドラマ『デッドゾーン』の19話を見ました 問答無用でショーン・P・フラナリー出演の回だけ見ています 基本的に1話完結のドラマなので あんまり困らない(苦笑)

ちなみにショーン目的で14話・19話・23話という間を飛ばした借り方をしたので レンタルの際カウンターで「お間違いはございませんか?」と念入りに確認されております 少々恥ずかしかったですが「大丈夫です」と言って逃げるように立ち去った日曜の午後
返却の日までに23話と『ロスト・ストーリー』を消化せねばなりません 日曜は朝から映画を観に出掛けてしまうので厳密には明日の夜がリミットです エヘー(^^;)ゞ

今回の『デッドゾーン』はショーン出ずっぱりでした 前回出てきた14話は大したことしてませんでしたが 今回は台詞も多いし主人公と絡みまくりでオイシイ役どころ パーティの最中ウエイトレスの姉ちゃんとトイレにしけ込んでいたり 卑猥な物言いをしたりと 「表向きは紳士・本性は下衆」の議員候補を熱演してらっしゃいます ええ そりゃもう見事にお演りですわ 本人何だか楽しそうです

シーズン1が2002年からの放映だから 借りてきたシーズン2は2003〜04年製作くらいだと思いますが ショーンさん若く見えます というか若返ったように見えます ぶっちゃけ見た目はカッコイイです 個性的なキャラが強烈過ぎて忘れがちですが 本来正統派のハンサムさんだしね

デッドゾーンはドラマ的にも面白いので ショーン演じる「グレッグ」という登場人物の行く末が気になります 現在一部有線等で放映しているんですが 地上波でも連続放送してくれないかなぁ そしたら最初から見られるのにな レンタルで制覇するのはちょっと面倒くさいし そこまで入れ込んでもいないのが正直なところなんだよねー(苦笑)
 

『FOES/フォーズ・謎の不可触領域』1977年/イギリス

 


2006年11月15日(水)  もうひとつの人生 

『アザーライフ』鑑賞
↑フラッシュ8おろさにゃ見れないというのは公式としていかがなものか

【あらすじ】38歳という若さで大手商社・大杉商事の二代目を務めている大杉航一郎。仕事は順調だったが、私生活では最愛の娘・遥を亡くして以来、心神喪失状態が続いていた。そんな彼はある日、遥に瓜二つの若い女性・マキに出会う。(allcinemaONLINEより)

完全に役者観です 話とか全く知らんで観に行きました またもやごめんなさい
以下主な出演者(◎印が目当てだった人)
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遠藤憲一 ◎
金田美香
笠原浩夫 ◎
松田悟志
木内晶子
岩崎大
清水ゆみ
徳澤直子
大内厚雄 ◎
山本芳樹
池田成志 ◎
岡田達也 ◎
---------------

目的ではなかったけど松田くんも見てたら楽しかった(ぷ)
つか 第一声で「あ、まっすんだ・・・」と判別できた自分の耳が恐ろしい・・・ ちなみに岡田氏も聞き分けました でも一番自信のあった成志さんの声をスルーしてしまった・。絶対解ると思ってたのに!! そして皆ことごとく「声から出演」演出かぶり過ぎでないかい?

お話は物語というより 収拾のつけ方が強引ながらも面白かったです こじつけじゃん!と思っては始まらないヨ サラリーマン作家の初監督作品だそうです 日本では珍しい「個人スポンサー公募」で資金を募った実験的製作法をとっています いろいろ頑張っているので温かい目で見てあげよう(笑)

エンケン素敵・・・(惚)
金田さん超見たことあると思ったらブラン娘でしたね(笑)可愛かったよ 
その他 お察しいただけるかと思いますが 舞台役者好きには目を見張る面子です 見慣れた顔が大画面に映る度に吹き笑いそうになってしまう私を許して!(かろうじて我慢した)

劇場では特典DVDなるものが配られていたみたいですが そんな情報知らずに行っていたので完全スルーでした 限定数配布で「DVDください」って言った人のみにくれるオマケだったんだってよ まぁ上映今週までだから枚数終了してたかも知れませんが
メイキングとか入ってるらしいよ そして本編に入り切らなかったエピソードがそれで多少補えるらしいよ

そんな訳で 全く補えなかったのでストーリーや人間関係が微妙だよ〜(笑)
 

『もうひとつの人生』1996年/日本

 


2006年11月14日(火)  涅槃 曼陀羅 それとも地獄 

『ラストデイズ』鑑賞

【内容】人気絶頂の中、自ら命を絶った“ニルヴァーナ”のカート・コバーンの死に衝撃を受けたガス・ヴァン・サント監督が、その悲劇に到るまでの彼の心境に思いを巡らせて撮り上げたドラマ。カート・コバーンを彷彿とさせる架空の若き天才ミュージシャンを主人公に、自ら命を絶つまでの最期の2日間の姿を静かに見つめる。主演は「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のマイケル・ピット。(allcinemaONLINEより)

えっと ワタクシちょっと勘違いしておりました
「カートの最期の2日間を想像した映画」ではなくて
「架空のミュージシャンの最期の2日間を描いた映画」だったのですね?

あはー 通りであれこれつながらないと思った!(←全部見てから気がついた)モデルにしているのがカートの生き様だということであって 彼を素材にした捏造物語ではないと ろくろく案内とか読まずに思い込みで観始めてしまいました イヒー ちょっと失敗!爆

ガス・ヴァン・サント 相変わらず「光」が美しい映像 今回は「闇」部分が多かったですが 暗い画面が多いだけに余計「光」が冴えました 唐突なまでの青年同性愛的シーンは必要だったのかな?『エレファント』のときにもちょっと感じた違和感

主演のピットくんはかなりカート風を徹底していました 顔全然違うのに雰囲気が出てて気味悪いくらい 不安定な動きとか上手かったなぁ・・・
でもね 正直いうと僕はカートが見たかったみたいだよ ウソでも作りでも見た目がピットでも カートの半生に興味があったみたいだ(だったら本人を追いなさい)つか 宣伝時BGMにニルヴァーナ使っていたのはズルいおー!(^^;)

『雪散華』小林旭

 


2006年11月13日(月)  二人の世界 

『ファイヤーウォール』鑑賞

ベタニーが敵役でメイン出演していると知りながら 前評判の悪さに二の足を踏み(状況は安易に予想できたし・苦笑)劇場鑑賞をスルーしてしまった映画でしたが 腐ってもファンなのでDVDが旧作レンタルになった今のタイミングでやっとこ借りて参りました!(ホントに腐ってるな・・・)

【あらすじ】コンピュータ・セキュリティの専門家ジャック・スタンフィールド。自身が勤めるランドロック・パシフィック銀行で鉄壁のセキュリティ・システムを作り上げ、いまや最高幹部の一人にまで登りつめ、誰もが羨む快適な暮らしを送っていた。ところが冷徹な男ビル・コックス率いる強盗グループがそんなジャックに目を付け、接近を図っていた。やがて彼らはジャックの家族を人質に取ると、ジャックに彼の専門知識を駆使してランドロック・パシフィック銀行から1億ドルを指定の口座へ移し替えるよう脅しをかけてきたのだった。(allcinemaONLINEより)


・・・えっと

専 門 家 に 怒 ら れ る と 思 い ま す
(セキュリティ側にも知能犯罪者側にも)


ハリソンさん 何やってもイメージ変わりませんな(苦笑)
一番色濃く連想していたのが『エアフォース・ワン』での大統領だったんですが 思考から行動から全く同じじゃん?(^^;)
でもまぁ 彼に求められているものがアレなんだろうなって気もするので ツッコんでいては話にならないんでしょう うん
目当てであったベタニー氏 事前予告のときから思ってましたが丸っこい 覚悟してましたが あれは役作りのためのウエイトだったんですか?いや むしろスリムな優男の方が映える役どころだったように思いますが たまたまだったのかしら・・・ プライベートを含めてもあんな丸いベタ兄を初めて見ました 身長あるからああなると重たそう(^^;)

敢えてどのレビューからも目をそらしつづけて本作に臨んだので 出演者も主演2人以外誰が出るのかとか全く知らずにおりまして(少しは調べろ) 見ていたら犯人グループの1人がニコライ・コスター・ワルドウ氏だったので「ギャーッ?!」となりました
ヤベェ やっぱこの人スゴイ好みだわ・・・ 丸かっただけにベタ兄がすっ飛んだ リーアム(役名)カッチョブー!
これはやはり 作品追いかけるべきなのかなぁ しかし これ以上ハマりものは・。orz
あとはロバート・パトリック氏を見て「あ、ノア出てたんだ」とか思った え 普通はT−1000だろうって?いいんだよノアで ノアだもん

犯人たちの関係とか正体とかには全く触れられていないようでしたが 実はスタンフィールド一家のこともイマイチよく解らない お互いがどの程度思い合っているのかとかが 特に子供⇔親 夫婦はまま解る 一番雰囲気が読めたのが秘書との信頼関係?だったような

■単純感想■
ビル(ベタニー)の綿密さ&大胆さと リーアムの冷静さ&腕ッぷしと ベルの専門知識があれば もっと楽で確実に儲けられる計画がいくらでも練れたんじゃないかと 他2人は居てもいなくてもいい気がした あれじゃただのイカレたストーカーじゃないかビル・・・ つかベタ兄がカッコイくないのが切ない・。(←外見じゃなく)
いくら家族を人質にとられていたからといって あそこまでやったスタンフィールドの社会復帰は可能なんでしょうか??

■総評■
アラだらけ過ぎていっそ小気味良いくらいです 本気で怒りが湧くとかはないですが 漏れなくぬるい笑顔が浮かぶと思われます 単純にエンターテインメントだけを求める人や 好きな俳優が出ているとかなら見ても大丈夫と思いますが それ以外の場合には多分ウケないだろうなー・・・ って感じ

あははは・・・(乾)


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『スーパーナチュラル』鑑賞

えー・・・ 予想していなかった経緯で見る羽目になってしまいました
というか、
なんで『ファイヤーウォール』のDVDの中に第1話が全編丸々入ってるんでしょうか


何 か の 策 略 で す か orz


そんな訳で『スーパーナチュラル』第1話見ました

えと・・・
かぶった 私の中でヤツらと見事にかぶりました いやいや、正確には「兄」がかぶったんですけれども お父ちゃん一匹狼で狩りしてるし 罵り合いの裏でちゃんと信頼し合う兄弟像ね うん・・・(遠い目)

メインはオカルトなのか 痛快な兄弟ロードムービーなのか 解けないような気のするミステリーなのかは 定かじゃありませんが(1話見ただけだし) TVドラマとして人気を得ているというのは何となく解った気がします

“その場で面白い”

というのは連続ドラマとしちゃ重要な要素だよね
イキナリ弟が可哀相でしたけども
兄マイペース過ぎでしたけども

まぁいっか

ワーナーの陰謀としか思えないオマケつきDVD ありがたく堪能させていただきました オマケだったので吹替版は見られませんでした 怖いもの聞きたさで興味あったんですが残念!
物語はいろいろと「その後どうすんの?(^^;)」的な粗さで一杯でしたが、そもそも相手にしているのが霊的なものの段階でね あはは

そういや 勢いで借りてきた『デッドゾーン』のSeason2#14も見ましたが、向こうで人気のあるドラマってみんな宗教系なのかなぁ? それともたまたまかしら
 

『二人の世界』1940年/日本

 


2006年11月12日(日)  摩天楼は眠らない 

夜を徹したまま朝に突入 いつものヒーロー番組を元気に鑑賞 一息ついていたところに電話がきて「産業祭にご一緒しませんか〜?」と父母からの誘いを受ける
妹ともども付き合うことにして 午前中から市主催の産業祭へ
何だかんだで割と毎年家族で冷やかしに行っているよなぁ 最近は弟が不参加だけど アヤツは既にいないものとされているっぽいしな…(苦笑)
何かめぼしいものがあればここで食事にしても良かったのだが 別段惹かれるものがなく 小さな買い物をする程度で退散することになった 昔はもっと地元衆に活気があったものだが ここ数年はテキ屋ばかりが目について 地元の商店連は影が薄い 地域密着のイベントとしては正直盛り上がりに欠けると思ってしまうのは 昔を偲ぶ悪いクセが出ているのかも知れない

祭を後にした我々は近所に出来た新しめのうどん屋に入店 近所なのにこんな店が出来ていることすら知らなかった!つくづく地元音痴! 讃岐うどんのファミリーレストランで価格帯がかなりリーズナブル 最近よく行く『のら家』と張り合う感じだが 味と店の雰囲気は『のら家』の方に軍配(←我が家判定)

私は次の約束があったので地元の駅で降ろしてもらって 少し残っている時間でauショップに立ち寄ろうとした 先月から携帯の調子がよろしくない
父母に仔細を話して車を回してもらおうとしたら「あらだったら私も!」と母が着いてくるという どうやら彼女の携帯もバッテリーが寿命を迎えているようで フォローしてもらいたいらしい
そんなわけで 母子でショップへ赴きそれぞれの不満と要求をスタッフに申し立てた

母はバッテリーの注文をして終了 私はバッテリーの交換と機種変更のどちらが有益なのかを思案した 今使っている携帯は去年の12月に機種変更したばかりでまだ1年経っていない なのにバッテリーがもう半日ともたなくなっているので保証がきくのか確認しに行ったのだが バッテリー自体の保証期間は3ヶ月だと言われたので 強制的にバッテリーか機種のどちらかを買い換えねばならなくなった

去年の機種変更はTu-Kaからauへの移行だったのだが 使っていた機種が壊れたとか不便だったとかではなく Tu-Kaのサービスが年内で一部打ち止めになるという告知があったので 乗り換えた方が損をしないと思ったまでのことだった それまでずっとTu-Kaでやってきて別段不都合を感じなかった私にとって 今回の機種には色々思うところがあり若干au不振気味になっている
例えばTu-Kaが人里離れた場所でつながらないのくらいは ぶっちゃけ笑い話程度の問題であって 普通に使っていたらバッテリーも2年くらいはもったし3年目に入ってバッテリー交換をするなら機種を変えて新しい機能を仕入れてみるか という気にもなるだろう ところが今回の機種は使い初め間もなくからメール作成中に突然「落ち」がときどきあったし カメラのピントは何があっても合わないままボヤけた像しか記録できない 挙げ句の果てには10ヶ月で正しく充電できなるという体たらくぶりだ
機種変更は1年経たないと保証の対象外なので 割引はほとんど望めず定価購入するより他がない バッテリーを買い換えるにしても1年「超過」と「未満」では割引率に格段の差があった 要は何をするにしても「1年経過」を待たねば理不尽な負担を強いられるということになる

一通りの話を聞いたあと バッテリー交換と機種変更の場合の「今したらいくらか」「一年経ってからしたらいくから」を確認してもらい その額を書き留めたパンフレットを手にショップを後にした 次の約束があったし 今慌てて動くのは得策じゃないと判断したためだ

だいたい1年経たないとサービスが有効にならないのに 1年経たずに使えなくなる機種ってどうなんだ? どう考えても納得がいかないだろう 使えなくなったら客は選択の余地なく代わりの何かを買わねばならないのに 「まだサービスがききません」で済ますつもりなんだろうか あ 何かムカついてきた…

それでも駅から電車に乗ってこれから遊びに行くのだと思えば少しは気も晴れた
ひとまずこの件は忘れて 友人との楽しい時間を謳歌しよう うん そうしよう

渋谷109正面口にて待ち合わせvデェトですからデェト
移動中 お相手が少し遅れるという連絡をくれたので新宿に途中下車して 行きつけのTSUTAYAへ駆け込み 米TVドラマ『デッドゾーン』を3本と英国のオムニバスショートフィルム『ロストストーリー』をレンタルしてから渋谷へ

渋谷で相手の方と合流後はカラオケに篭もってお茶をしながらお喋り三昧! しばらくしたら『デッドゾーン』の14話を2人で見て出演しているショーン・P・フラナリー氏について色々と語らう つかこのドラマ  ショーンとか関係なくドラマが普通に面白いよ でも既にシーズン2が途中までレンタルになってる段階だし(黙) シーズン1が全13話でしょ 全話制覇するには気合いが必要だなぁ…

5時頃入店して9時まで居すわり解散 日曜の夜だし お友達はお子さんを預けて来ているので早く帰してあげないとね〜 次に遊びに誘えなくなっちゃ困っチャウモノ☆

ああ10月が心身ともに追いつめられた感に満ち満ちていたので 11月はその反動のように気分を解放した行動しているな〜

ストレス解消月間!
 

『ネイキッド・シティ 新・裸の町/摩天楼は眠らない』1998年/アメリカ

 


2006年11月11日(土)  どきんちょ!ネムリン 

「||||」でポッキーの日らしいヨ(笑)

どこへも行かず家でネット三昧 具体的には何をしていたのか… 何かしながらメッセンジャーとかでお話を繰り返していただけだったんだが(汗)
夕方4時半くらいになって何やら無性に眠くなる ちょっとお夕寝のつもりで布団に寝ころんだら 次見た時計が11時を指していてビックリした えええ?!何もう夜中??
やおら起き出したら丁度外出していた妹が帰宅したので 一緒にお茶など始める 「本家へは行かなかったの?」と聞かれたので「いや実は夕方から今まで眠ってて…」と言ったらエラく驚かれた 普段そういうことしない人間なので 妹はたいそう珍しがって「お姉ちゃんでもそういうことするんだ〜」と変に感心されていたみたいだ(苦笑)

明日は午後からお友達と2人だけのデェトを予定してるのに 変な時間に寝てしまったもんだから夜が更けても全く眠くならず 結局パソコンに向かったまま夜を明かしてしまった…

何をしているんだ 何を orz
 

『どきんちょ!ネムリン』1984〜1985/日本

 


2006年11月10日(金)  君だけが僕を癒してくれる 

久々に松ヶ下氏(Bluem of Youth の片方だよ)の月一ソロ『月刊松印-11月号』に行ってみようかと本気で思っていたのだけれど 仕事がうまいこと終わらず断念する結果に 最近では当日券でも余裕で入れるらしいので 前売りを買っていなかったことが吉と出たのか凶と出たのか正直微妙だ
今年はX'masのディナー付きライブ『クリス松』が12/23なので 先約を入れてしまっていた私としては今回の松印が臨める松ソロ最後のチャンスだっただけに少々心が残る 基本的には未だ好きな人だし 癒し系の人柄は遠巻きに見ているだけでも気持ちが和む 今年は1月初めの赤坂で対バンを聴いたきりだったなぁ…
また来年の機会を狙うとしよう


9月から音沙汰のなかったTSUTAYAの会員メールが昨日届き 久々の「半額クーポン」を案内してくれた
おお!待ってました!! 半額のときでないと借りに行かない貧乏性な会員だけど 借りるときにはようさん借りに行っちゃうのだ☆
ここのところサービス自体がご無沙汰だったので 見たい作品が色々たまっているゼ
取り敢えず今日は『ラストデイズ』と『ファイヤーウォール』を借りて帰る ニヒ♪
 

『ハピネス』B'Z

 


2006年11月09日(木)  女の足あと 

仕事を早めにあがれたので 前々から気になっていた靴の新調に踏み切ろうかと 帰り道の途中にあるデパートに立ち寄ってお仕事靴の吟味をしてみました が イマイチ気に入るものが見つからず ウンウン考えあぐねいた結果 今日は見合わせることに
いや 本当にもうちゃんとした靴に買い換えたいんです 見た目には今のままでも問題ないんだけど 靴底に穴が空いてるみたいで雨の日はとても履けたもんじゃありません それに いつの間にか左のヒールに小石か何かが入り込んでいて 静かな道を歩いていると カラカラ… カラカラ… と情けない音がするのサ(涙) 普通の道歩いてるくらいじゃ気にならないんスけどね マンションの階段とか歩いてると耳につくんですよ 誰かに聞かれたら恥ずかしいじゃない!

そんな訳で 現在お仕事靴捜索中です

帰宅後ゴハンを食べながらコトーさんにチャンネルを合わせたものの 冒頭数分を見逃したら話の流れが分からなくなり(10分も経ってない) 前回の放送を見逃している身としては「?」ばかりの1時間になってしまいました 連続ドラマはこれだから困るんだ… (こうして“見なくなる”方向へ向かう性格)
 

『女の足あと』1956年/日本

 


2006年11月08日(水)  純ブライド 

ちょっと間に合わないかと心配してましたが 割と順調に仕事が片付いたのでササッと表参道へ繰り出しました

本日はFABでスー氏のソロがある日です

前回 宇田川カフェで見るに耐えないライブをしてくれちゃっていたので 正直テンションは低めだったのですが あのライブの後に送ったマネージャーさん宛てのメールにその夜のうちに返信があって「8日のライブは絶対いいものにするので期待していてください」的なことが書かれていて 本人だってマネさん以上にそう思っていることだろうと思い 期待を込めて臨んでみることにしました

少し時間に余裕があったので ライブが良かったらスーさんへのご褒美用 ダメだったら自分を慰める用にとエチカでお菓子と紅茶を買って会場へ向かいました

今夜は2番手だったスー氏に合わせて入場しましたが少々押していたらしく 前の人の演奏が数曲聴けました 特別好きな系統ではありませんでしたが とても上手だった… ううう こんな人の後で大丈夫だろうか我らがスージー(汗)

トップバッターの演奏後 若干の客の入れ替えがあり FABにしては珍しく椅子席が出されていることに気づいたので前から3列目くらいの席を友人と連席で確保 後ろに座ろうとしていた常連さんを見つけて半ば強制的に同じ列に引き込みました 何かあっても3人で分かち合おうじゃないか!!(なぜか必死)

しかし そんな我々の心配をよそに スー氏は前回よりも格段に具合の良い感じでそつなく演奏をこなしました MCはまだアレな感じだったけど 多少ササは入っているだろうなと思ったけれど それでもちゃんと歌おうという姿勢が色濃く出ていたので この際些細な部分には目をつぶります 基本的には応援しているので ええ そりゃもう毎回心の底から熱いエールを送っておりますのよ!

セットリスト
─────────
1)風に聴け
2)チャム
3)おしゃれ
4)プライド
5)砂の町
6)灰みたいな花
─────────

とても頑張っておられたと思います よって手土産の菓子&茶はスー氏のものとなりました
お疲れさま お疲れさま

友人の1人はこの後 別のライブを聴くために外苑前まで行ってくるというので スー氏を探すことなくサクッと表へ出て 彼女は駅へ 私ともう1人はお食事をしに路地の奥へと向かいました
FABのある通りは普段あまり奥の方まで行かないので この辺でよくゴハンを食べるという友人のあとについて行きました ここいら一帯は裏原の更に裏みたいな雰囲気ですが最寄りが表参道なので“裏参道”とでも呼べば妥当でしょうか?(正しい呼称はあるはずだけど分からないので…)
デザイナーズのオフィスやオリジナルブランドのショップ小洒落たカフェやデリが軒を連ねた オサレな感じの通りで 友人おすすめのカフェデリカは通りを入って割と始めの方の右手にありました
ディナーセット(メインメニュー1品とドリンク1杯をセレクト)をそれぞれ好きな組み合わせで注文 私はデミグラスソースのオムライスと洋梨の生ジュースを選択♪ オムライスもジュースもデラ美味! 普段あまり立ち入らない雰囲気の店だったし新鮮でしたvv

⇒●un marble(アンマーブル)

ゴハンの最中あれこれお話をしてまして 某さんの結婚の件にそれとなく触れてみたら 彼女は大分前に事務所の社長伝てに聞いていたらしく驚いた様子は見せませんでした ボス伝だったら詳しいことも聞いてるのかな?と興味が湧き「ちなみにいつ頃だったの?」と時期を尋ねてみましたが 「何かよく分からない」と首を捻っていました 彼女が聞いたのは去年の冬頃だったらしいので 予想していたのよりもっと前だったんだということだけ判明
ちゅーことは6月のグルタミン企画ライブのときに“彼女連れ”だなーと思って見ていたのは“奥さん連れ”だったってことかぁ…と どうでもいい部分に自己訂正を入れる私 気にしてないと言いつつ 中途半端に聞いてしまったものには興味そそられちゃうのが人の性というヤツでね (^^;)ゞエヘ

その話の流れで某Sさんもいつの間にかご結婚なすっていたらしいことを友人が教えてくれました そちらも長年のお相手がいるのを知っていたので「あの彼女さん?」と聞いたら「だと思うよ」との返事 この件はボスじゃなくブログで見つけたらしいです Sさんのブログじゃなくて彼女の方のブログ 何つーかこう IT時代のあらわれを感じますわね(苦笑)

珍しく女の子っぽい会話(←間違った思い込み)をしながら食事を済ませたあと 店を出て再びFABへ戻り 食事の前に友人が買っていたスーさんへのご褒美?ケーキを届けてから帰路に就くことにしました
メッセージは添えてあるのでスーさん本人に会えなくても良かったし そもそも本人に会おうとかは思っていなかったので マネージャーの北原さんに渡しておけばいいでしょうと ただFABは再入場不可で割とうるさく言う方なので 受付の手前で彼を見つけられればいいね という程度の気分でした

1階から地下1階の受付までは途中に踊り場を3つ通り過ぎます 感覚的には地下2階まで降りる気分 で 2つ目の踊り場にバックステージの入口があって 関係者はよくこの踊り場の近辺をウロウロしていることが多いのですが 降りてみたらその踊り場でスーさんと北原さんとご友人2名とが4人で話込んでいる最中でした

…あら 本人がいてはるわ

私は既に手土産を北原さんに託した後で手ぶらだったので 1つ目の踊り場にとどまったまま階下を見下ろしながら「お疲れさまー」とだけ言い 友人は一番手近にいた北原さんに「これ祐樹に」といって買ったばかりのケーキを渡していました スーさんは一番奥にいたので 呼ぶのが面倒だったというのもある 個人的にはあまり近寄りたくない面子だったし(ぶっちゃける)
友人も渡す物だけ渡したらサッサと戻って来たので 2人で「じゃあねー」と手を振ったら北原さんに「あ!これさん今日チケット予約できてませんでしたよね?」と呼び止められました
確かに受付で一度引っかかってます でも「大丈夫〜 “予約しました!”って言い張ったから〜」と返事 「どうもすみませんでした…」と謝られましたが 厳密には私 今日の予約してなかったので(苦笑)

実際は「8日は期待してください」ってメールに「楽しみにしています」って返事をしたので 何となく予約できた気分でいただけだったんだー なので受付で「名前がありません」と言われたときにもすぐ思い当たったんですが 当日券で入るのがイヤだったので「予約しました」とつっぱねて突破しました 文句があるならマネージャーから差額もらってください的なオーラを放っていたと思います 一介の受付ごときが客相手にそれ以上突っ込むこともなかろうという打算は当然してましたしね〜 ホホホ(黒)

やり取りしたのはそのくらい
その後は友人と2人で原宿まで歩いて帰りの電車に乗りました

次回のスーライブは25日の440 愛知の友人が再び参戦です 今日以上の挽回を頼むデヨ!!

『純ブライド』2006年/日本  ←出演者に“鈴木裕樹”って人がいた(笑)

 


2006年11月07日(火)  俺とあいつの物語 

グルタミン豪さんのお誕生日だったので 掲示板に書き込みなど
しかし彼は一体おいくつになられたのであろう? まぁいくつになっても男前なのは変わらないと思うけれども

とにもかくにも おめでとうございます!


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本日コブクロ武道館のファイナルです 例の如く定時で飛び出してメトロに乗りました 席は3回中一番ステージから遠ざかる2階席 左側から見下ろす感じで アリーナ中央→1階2列目右翼→2階通路前左翼という具合に徐々に離れながらも 各方向からステージが見られるという飽きのこない席配置でした(笑)しかも 距離は一番あるけれども今回はステージの隅々まで見渡せてほとんど死角なし オペラグラスで見ていれば充分楽しめます

セットリストは前2回と変わらなかったものの 今回MCが新ネタ揃いでかなりオイシかったです! 特に子供の頃の誕生日の話は どちらの持ちネタも大笑いできました
本当「話の上手いデュオ」なのか「歌の上手いコンビ」なのか 正直解らなくなってきたサ

フカンだったので奥にあるKeyと手前ピアノを行き来するリオさんがどっちにいてもよく見えて しかも左ナメだったおかげで鍵盤を叩く指の動きまで見ることができました オペラグラス万歳! 日本野鳥の会もたじろぐ集中力で彼の指先を堪能させていただきました ギターの手元を見ているのも好きですが 自分がカジッたことのある楽器な分鍵盤奏者の手元には興味そそられます ブルームの松ヶ下氏なんかも鍵盤を弾いていると顔より指を見ちゃってましたからね ・・・何やら懐かしいこと思い出しましたな フフフ

終演後は割とサクサク会場を離れ 2人いた連れの片方が若干体調不調とのことで駅で別れることになり 残った1人と2人で近くのファミレスにゴハンを食べに入りました 時間が早かったことが幸いしてすんなり席に通されたのですが 注文を済ませてからトイレに立ったときにはもう入口に長蛇の列ができていてビックリしました ああタイミング良かったんだなぁ私らc〜(^^;)

食事をしながら 本人の希望により清算することになっていた『朧の森に棲む鬼』のチケット3回分を相手に渡し 立て替えていた分の支払いをしてもらったら 急に懐が暖かくなりました うへ〜一気に3万も入った! つか チケット高ぇッ!!(何を今更)

この相方とは大晦日のカウントダウン公演にも行くことになっています
12/31(日)20時開演なのできっと年越しは劇場内で迎えることになりそうです 小市民な我々としては何かしらのサプライズを期待したいところ だって他の公演より千円高かったんだもん 千円分のオマケは用意してて欲しいでしょうヨウ(苦笑)

明日も普通に仕事の日なので 食べるだけ食べたらサクサク移動 飯田橋まで歩いてそれぞれの帰路に就きました
 

『俺とあいつの物語』1981年/日本

 


2006年11月06日(月)  めざせ!日本一のサラリーマン 

今日は久々に外出をしました 前回忙しくて断った打ち合わせのつづきです
以前月1で通っていた某大手ハウスメーカーのオフィスへ 新たな案件の打ち合わせだということ以外 詳しい内容を聞かされておらず・・・
まぁ いつもそんな感じなんで今更どうこう言う気も失せましたが 概要くらい教えてくれててもいいんじゃないのかと毎回思います

今回の話は業績の良くない営業マンに対する個別コンサルとのことでした 要するに左遷ギリギリのところにいる"戸数売れない"人たちの中で "数は取れていないけど仕事が丁寧で客受けが良い"という 切り捨てるには忍びない人たちの救済措置ともいえるプロジェクトです

一定のラインを越えられなかった人はこのプログラムを実行して それでもダメなら致し方なし みたいなものの「プログラム」部分を頼まれたらしいです 勿論コンサルタントではない私の仕事はプログラムを組むことではなく そのプログラムに付随するツールの具現化です

ビジネスの進め方には大手一流企業にも町の小さな商店にも共通した手法というものがありまして 方法は業態や規模によって千差万別ですが 基本的な考え方は

「理」と「情」のバランス

というものに集約されています

「理」=現実的な理論がなければ信用が得られず 実質的な損得勘定で判断する部分
「情」=心情に訴える気遣いや誠意で判断する部分

大企業なんかでは「理」に寄り過ぎて"血の通わないビジネス"になることが多い一方で 中小の企業では「情」に頼り過ぎて現実の荒波を渡りきれなくなるといった 「理」と「情」のアンバランスさがしばしば見受けられます

生活のかかった仕事なのですから夢見物語だけでは商売にならず
かといって義理も人情もなく利害のみを追及した仕事が周囲に好まれるわけがありません
どちらが欠けても成り立たないものであり 業態によってそのバランス比率は変わってくるものです

ではハウスメーカーに話を戻しましょう

会社は世間一般では手堅いメーカーと認知されて久しい大手企業です 他社に比べると少々値が張っているそうですが 「○○で建てた家なら安心」という認識が浸透していることは 一般の目線で見ていてもよくわかります
具材・建築法・安全性・事後の保証 あらゆる部分においての「信用」を勝ち得た「理」の企業だといえます

上記の内容は営業マンが変わったからといって質に変わりがあるわけではないので 営業マンの良し悪しに差が出るとすれば やはりそれは「情」の部分ということになります

トップ成績の営業マンに普段どんなことをしているのかリサーチしてみたところ
●顧客(自分が営業を担当して家を建てた客)には定期的に挨拶回りをし施工後に問題がないかをそれとなく伺っている
●回りきれない顧客には手紙を手書きで送っている
●年賀状・暑中見舞い・場合によっては施主の記念日(誕生日や家を建てた日等)にカードを送るなどしている

他の営業マンと違う作業はこれくらいでした しかし この「これくらい」のことが大きくものをいっているのは間違いないと思われます

成績トップともなれば顧客の数は300を越えています この会社では勤続20年で180〜200件が平均といわれていて 今回フォローのプログラムが必要と判断された人たちは20年で70〜90件という成績なのだそうです
この差が手書きの手紙で縮まるのであれば 実行しない手はありません

具体的にどんなことをするかという部分は我が社のノウハウなので こんなところでペロっと書くわけにはイカンのですが(バレたらえらいこっちゃ)要は顧客の「情」に訴えるための「台本」を作ってあげるという仕事です
打ち込む弾を「手書きの手紙」とした場合 その内容をどんなものにするか どのタイミングで送るか を提案し その中で具体的にこんな「デザインのカードを〜」「便箋を〜」「ニュースレターを〜」の見本を作るのが私の担当部分です
現物がないと想像ができない人のためのフォローという意味合いが強いものですが そのまま印刷にかけて実働させてしまうケースも少なくないので あまり大っぴらに手を抜くわけにも参りません(苦笑)
シナリオ提案だけで理解してくれれば ぶっちゃけ「手書きの手紙」なんてものは 誰にでもどうにでもできるもんですからね そもそも業績TOPの人はシナリオから制作まで全部一人でやっていた訳ですからね(苦笑)訓練されて得る能力というより その人の持つセンスみたいなもんなんでしょうな
ある程度は練習や勉強でフォローできけど 最終的には個人が持つ感覚がものをいうという部分は デザインやアートの世界と似ています いくら勉強しても技術を磨いてもセンスのある人には結局適わない もちろんある程度は成長しますけどね ある程度どまり(苦笑)

とか考えたら 他人事ではなく思えてきました…(自分も“ある程度”組だし)
頑張れ!業績不振の営業マン!!

ただ一方で 業績優秀者には顧客が多い分クレームも多いらしいです 今回プログラム対象になった代表の2人は確かに業績は良くないんですが 勤続20年以上でただの1度もクレームがなかった人たちなんだって だから会社側(正確には敏腕支店長さん)もチャンスを与えたくなったんでしょうね
「クレームゼロ」は「売り上げる」のとは違ったセンスが活きてる証拠と思いたい

そんな訳で 支店長さんの仲介で舞い込んで来た今回の話は 他の案件で懇意にしてもらっているよしみで うちの社員さんが相談に乗ってあげることになったそうです
「これちゃんも来てくれた方が話が分かりやすい」というので 大して内容も知らされないままに同行してしまいましたが 今回の打ち合わせは支店長さん抜きの2対2小会議でした 行きの道々で概要を聞かされ 先方と対面したときにはプロジェクトの内容は分かっていたのですが “業績不振の2人”と会うわけですよ プロジェクトの内容上そこを伏せることはできないわけで こっちは仕事だからいいとしても 向こうはバツが悪いだろうなぁと… しかも2人のうち1人は別の案件で何度か顔を合わせたことがあり 電話でのやりとりだって何度もしていた相手だったので 正直やり辛かったですよ(苦笑)

で わざわざ連れ出されたからには いかほどに複雑な内容なのかと思えば 既に記したような内容で実にシンプル極まりない話だったわけじゃない この程度のことなら社員さん一人で聞き取りして社内で軽く打ち合わせする程度で良かったんじゃなかろうかと もっと言っちゃえば企画提案書をメールでもしてくれれば それで大筋は伝わったんじゃなかろうかと

こんな小娘(実年齢は結構いっていますが)に恥を晒させて可哀相に…

そんな やるせない思いをしつつ退散してきた打ち合わせでしたが 定時の18時より若干早く解放されたので すぐに機嫌は直りました(ゲンキンな…)
本家から「今日はトン汁です」とお誘いがあったので 即返で「うかがいます!」と送りました

汁物好きなんです スープとか おじやとか 味噌汁とか
鍋というよりは汁物 具だくさんもいいけどスープの味がいい方が好きです ダシ重視!

ウキウキしながら本家へお邪魔したら 味が薄〜い感じの豚汁でした 豚肉が極少なのはあんま気にならなかったんですが(肉はそんなに重視していない)味噌もダシも足りてないような…(苦笑)料理上手の母にしては珍しいなと思いつつ 最近彼女がダイエット用につくっている野菜スープ(トマトをメインに野菜をふんだんに煮込んだもので油分と調味料を一切加えないのが特徴 食べるときに各自で塩胡椒やカレー粉などを振って食べる)の味と似通っていることに気が付き

もしかして味覚が麻痺してきてる?(^^;)

とにわかに不安になってみたり
一瞬鍋に手を加えようかとも考えましたが 母のテリトリーを荒らすような気がしたのでやめておきました
元々濃い味の家庭ではないので薄味結構なんですが 薄過ぎるのはあんま美味しくありません・・・ 醤油だ味噌だはいいにしても ダシだけはちゃんとしてないとね!
 

『新・俺は男だ! めざせ!日本一のサラリーマン』1990年/日本

 


2006年11月05日(日)  ナイスの森 

一昨日観た公演(劇団め組『KUGUTSU 傀儡〜忘れえぬ面影の総司〜』)の2回目観劇の日
公演自体が11/1〜5しかなかったので 2回観ようとしたらこういうスケジュールになっただけで仕方ないんだ 一日に昼夜立て続けるよりは落ち着いていると思って頂戴(苦笑)ちなみに本日が楽日

一昨日と同じ時間・同じ場所に集合 そしてまた同じ店に入って時間調整
開場時間を過ぎてから移動して席に着く 今回も最前列 前回よりも更に真ん中へ寄ってド中央の位置だった

・・・だからここ 近過ぎるんだってば orz

中1日しか経っていないのに 舞台セットというか小道具?が変わっていたようだ
透明な台の下に照明と花の小道具を仕込んでいて 最後のシーンまでそれを黒い布で覆っていたのが 布ではなく板になっていた 初め見ていて「足元滑りそうだな・・・」と思ったので布が取っ払われたのには結構納得 ただ暗闇であの板を外していく作業は難儀だったろうなとも思った 多分団員たちもその手間を考えて布にしていたんだろうけれど 役者さんから苦情が出たんじゃなかろうか(苦笑) あくまでも私個人の想像でしかないが

舞台上で遺骨を砕く演出があったのだが 丁度我々の目の前で演っていたので 足元に置いた荷物に粉々になった物体が降り注がれた 発泡材ではないようだったので払えばすぐに落ちたが何でできているのか謎だった 暗転の際に手を伸ばして大きなカケラをこっそり拾ってみたが 結局わからず終い そんなどうでもいい部分が気になって仕方ない視点のオカシな自分

例えば自分が演劇に関わるとしたら 役者でも脚本でも増してや大道具(舞台セット)でもなく 十中八九小道具だと思うんだ そんで誰も気にしないような細かいところまでキィキィ言いながらこだわっちゃうんだろうなーと想像する でも そんなのを仕事にしたら今より更に寝られなくなりそうなので やらない(苦笑) ただ そんな風に思うから裏方の“職人技”にも敬意を払うことは忘れたくない

昼の部が終わり いつものご挨拶タイム
劇場の前で写真を撮ったりお話したり 役者さんたちとのちょっとした交流の時間 今日は珍しく自分もデジカメ持参で臨んでいたので 衣装のままの役者さんをピンで何枚か撮らせてもらった ツーショットなんていらない ピンでいいのピンで

昼間の明るい日の下にあっても 藤原さんの土方は凛々しく 野村さんの榎本はハンサムさんだった・・・ アンタら軍式洋装似合い過ぎじゃ!orz 変なトキメき方するから本当勘弁してくれろ(お前の事情など知るか)

夜は同じ下北沢でグルタミンがライブなので 出番の時間まで適当に時間をつぶすつもりだったのだが 予定を確認したら20:40だというので まず家の遠い友人が離脱宣言 懐事情が芳しくないという理由で更に1人が抜けて 残った私ともう1人も もてあます時間の長さに若干行く気が萎えてきたものの せっかく同じ場所にいるのにライブを聴かずして帰るのも何だか悔しいような気になって しばらく2人で逡巡した結果 初志貫徹でライブへは行くことに決めた

とりあえず そのまま18時半頃までファミレスに4人で過ごし そろそろ夜の回がハネる時間かね?という感じで退店して一旦劇場の前に戻ってみる うまくすれば楽日楽回のあとの“ご挨拶タイム”に紛れ込めるかも知れない

しばらく4人で様子を伺っていたものの 先に帰る組の2人が「もういいや」といって離脱 その直後くらいのタイミングで中から役者さんたちが姿を現したので「ああ!あとちょっと待ってれば会えたのに!」と彼女等の背中を思ったが 時既に遅し(苦笑)

中から客が出てくる前にソソッと近づいて行ったら 野村さんが「あれ?どうしてたんですか??」と我々(というより野村贔屓の友人に対して)に声をかけてきてくれたので 今とばかりに

「写真撮らせてもらってもいいですか!」と交渉

愛嬌のある彼は必ずと言っていいほど何事にも笑顔で対応してくれるので 写真を撮る際にも満面の笑顔になるのだが 笑うと可愛くなり過ぎて 硬派な軍式洋装にミスマッチな感じになってしまう 友人的にはそれがお気に召さないらしく カメラを構えながら

「笑わないでください」

と奇妙な注文をつけて彼のピンショットをフレームに納めたのだった
ノム様はすっかり役柄を抜けてファン対応の緩んだ表情になっていたので 笑うなと言われて「え?あ?はい ・・・ちょ ちょっと待って!」と顔をマッサージするように手でムニムニさせてから眉毛を引き締めて“真面目な表情”を作っていた その様子が妙にオカシくて 近くで見ていた私は笑いをこらえるのが辛かったが 笑ったらノム様に悪いと思ったので何とか我慢した

最後の回の客が出てきてからは やっぱり道路を埋め尽くすような入り乱れ状態になり 我々もそのドサクサに紛れて役者さんに撮影のお願いをしまくった が 楽日の楽回なので撤収作業の都合上「衣装を片付けるからおひらき」とのお達しが出てしまい 撮りたかった役者さんを何人か逃すハメになる チクショウ〜 この格好はこの公演でしか撮れないのに!!(悔)

役者さんたちの消えた劇場前にいつまでいても仕方ないので とりあえずその場を離れることにはしたものの まだグルタミンまでは1時間以上あるし お茶に入るにしても先ほどまでの飲み食いでお腹は減っていないしで 行く宛てに困ってしまい考えあぐねることに・・・ 結果 一度ライブハウスまで行って時間の押し具合などどうなっているか様子をみて来ようという話に落ち着いた あわ良くば外で誰かと会えるかも知れない そしたら世間話で時間が潰せるかも!とね

「劇」小劇場からファーストキッチンの角を過ぎて コンビニの前を横切り ライブのあるDaisy Barを目指そうとしたら コンビニを過ぎて数歩のところで


「あ 豪さん!」


・・・という訳で その場で時間がどうなっているかが解ってしまい しかも豪さん高橋さんがこの場にいるので 外で誰かというシチュエーションも微妙な事態に(苦笑) オマケにここで彼らに会ってしまった手前 気が変わっても今更ライブを蹴る訳にも行かなくなってしまった
うははー 何だこの行き詰まり感は!(^^;)

更に行く場に困った我々は再び劇場の前まで戻り撤収作業の様子をボンヤリ眺めながら よもやま話で時間を潰すことになってしまった あんまり近くだとストーカーみたいなので 少し離れた本多劇場の階段の前に寄りかかりながら 劇小から運び出されたセットをトラックに積んでいく団員さんらの姿を見ていた(充分ストーカーだよ)
ただ 団員といっても我々のわかる顔は一人だけで あとの人らは役者さんではなくスタッフさん 見てたところで誰なんだかわからない 唯一知っていたのは今日の舞台で山野を熱演していた竹下くんという青年だ 年齢的にもキャリア的にもまだ下の方なんだろうなぁという感じだが 演技の方はどうしてなかなか 良く演っていたと思う
役者なのに搬出用のトラックを運転したり 解体された大道具の受け渡しをしている様には健気さを感じた 今後もガンバレ竹下くん!

そんな竹下くんを見ていたら 案外時間は経ってしまい 未だ搬出作業の終わらない劇場の前を 名残惜しく離れるのだった

次なる会場はDaisy Bar
豪さんがブログでスーツを仕立てた話をしていて「今度のDaisy Barはスーツだぜ」みたいなことを書いているのを見て そりゃ見ないわけにはイカンでしょ!という変な意気込みもあり 丁度め組と同じ日・同じ場所だからデジカメ持参で双方に臨もうという算段だった

で ライブはというと

「スーツがカッコ良かった!」とか言うと思うでしょ いやいや 確かに細身のスーツは良くお似合いでカッコ良かったんだけれども それはいわゆる「想定内」のことだったので あんまり驚かなかったんだな あの豪さんがカッコ悪くなるわけないんだもん(断言)

今回のカッチョブーはアンタ『死んだ男』だよ『死んだ男』
最近演らないなーと淋しく思っていたら 違う歌みたいになって再登場! あまりの雰囲気の別物加減に 初め何歌ってるんだか解らなかったくらい 新曲の『ウルトラハッピー』が 以前の『死んだ男』に雰囲気似てるから 前のままだったらかぶって相殺していたかも知れないセットリストだったけれど そんな心配まったくナッシングだった ぐぉーッカッコイイ!ずるい!!(なんで!)

────────────
1)死んだ男
2)発光オレンジ
3)頭ガイ骨内部
4)穴だらけ
5)バーター35
6)ヒズンデシマエ!
7)モノクロサイケデリック
8)ウルトラハッピー
9)自由なる生命
────────────
毎度のことながらグルは曲数たくさんで聞き応えあるよなー しかも「8・9曲くらいなら順番覚えられる」といって曲順を書いたメモとか用意しないんだぜ! でも立て続けにライブがあるときでもリスト変えてくるんだぜ! そんな部分にすら「男前さ」を感じてしまう私は 決して間違っていないと思うぜ!
なッ○ーさん!!(覚えられないのは仕方ないとして メモした紙まで忘れてくるなヨ!)

時間が遅かったこともあり 終演後は慌しく挨拶だけして退散してきてしまった 日曜のライブは時間早い方がありがたいよなぁ(我儘)

「(舞台の)余韻に浸りたい」という友人の希望により劇場の前を通るコースで駅を目指したら 丁度搬出トラックが劇場の前を離れるところだったので2人して「え!今終わったところ?!」と驚愕 もう誰もいないだろうと思っていたので一瞬淡い期待が湧いたものの 仮に誰か役者さんがいたとして こんな時間までいた我々は 何と声をかけたら怪しまれないというのだろう(苦笑)

残念ながらというのか 幸いだったというのか 目ぼしい役者さん方は既にその場を離れてしまったあとだったのか 劇場側への最後の挨拶に劇団オーナー(?)と数人のスタッフが残っている という雰囲気で 正直ホッと胸をなでおろした
その数人の中に一人役者さんが混じっていたことに気がつきはしたものの 敢えて前を素通りして大人しく駅を目指す我々 役者さんだけなら事情が違ったかも知れないが 隣にぴったり劇団関係者(マネージャーさんかな?)が付き添っていたので 変に顔を覚えられても困ると判断したからだった

そんな感じで我々の後ろを同じ方向に歩いてくる彼らを 背中だけで意識しつつ真っ直ぐ駅を目指したが やっぱり気になって角を曲がる際チラっと後ろを見てみたら いつの間にか役者さんが1人だけになって歩いている いち早くそれに気づいた友人が「お疲れ様でした!」と彼に声をかけた

何気に行動の早い人だ・・・(お前が言うな)

向こうは少し驚いた様子を見せたが意外なくらいすんなり笑顔になって 歩調を落とした我々に追いついて一緒に並んで歩いてくれた その間少しだけ話ができたので すっかりいい気分になってしまう♪

め組の人は皆いい人ばっかだな〜v (単純)

彼の名は菊川さん 今回の舞台では粕谷という実在した新撰組後期の平隊士を演じていた 次回の公演には出演がないらしかったので残念な旨を伝えると「また別の公演に出ますから そのときは是非観にきてください!」と明るく返してくれた 身長は私よりちょっと高いくらいだから男性にしちゃ小柄な方だろう 全体的な雰囲気が俳優の香川照之に似ている カッコ良過ぎないし人当たりは良いし 自分も話すけど人の話もちゃんと聞く そばに居て安心感の持てるタイプなので これは実際身近にいたら惚れる系統だな・・・と思いながら会話をしていた 多分この人妻帯者だ(脈絡のない予想)

駅の階段まで来たら「じゃあボクこのあとコレなんで☆」と指でお銚子クイッと干す仕草をしてから バイバイと手を振ってくれた そのまま見送っていたら目の前の居酒屋につづく階段を上がって行ったので 打ち上げってあんな普通の店でするもんなのかー!(笑)と2人で笑ってしまった

お芝居良かったし 役者さんとの交流も楽しかった
グルタミンのライブはカッコイかったし スーツな豪さんはいわずもがなだった

連休の〆としては完璧な一日だったのぢゃあないかね関口くん(誰じゃ)

『ナイスの森 The First Contact』2004年/日本

 


2006年11月04日(土)  君はどこにいるの? 

朝一くらいのタイミングでe+から宅急便が届きました その数6通
中身は分かっています すべて新感“染”のチケットです

市川染五郎が主演『朧の森に棲む鬼』

『リア王』をベースにしたという いのうえ歌舞伎で劇団☆新感線久々の新作です 染が主演の新感線だから「新感」 於・新橋演舞場1席1万2千円でございます 立て替え分があるとはいえ合計金額19万オーバーはちょっとやり過ぎたと思います… ウッカリ散財しております orz

⇒●朧の森に棲む鬼(松竹)

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本日は外出が夕方からだったので 午前中はのんびりTVなぞ見ながら優雅にティーブランチ 昼頃妹が出掛けて行ってから3週間分溜めてしまっていた日曜朝のヒーロー番組を一気に消化しました
この時間帯の番組は30分キチキチに使っていて得した気分になります 普通のドラマとかって1時間番組と言いつつ正味45分くらいしかないのが当たり前でしょ? ゴールデンタイムのアニメなんかも20分なさそうな雰囲気ですもんね ジャンプ系は特にそんな気がする…(大して見てないくせに) その点でいくとこの時間帯は30分みっちりあるよ 特にライダーの方はEDも取っ払って本編をつづけてます 予告はありますけどね 実にシンプル
でも私の予想は 最終回までに話の収拾がつけられなくなるに3000点 要するに時間はあるだけ使ってしまうってことサ

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17:15待ち合わせで渋谷へ
本日唯一の用事はスー氏のライブです in 宇田川カフェSuites
彼的には3回目?の場所かな 私は1回行けなかったので今回が2回目 そして1回目のときダメ系のライブだったのが印象に良くない場所であったりします 店の場所分かりにくくて迷ったのとか 超混み合ってるのに前へ詰めないマナー知らずの客だとか 良くない記憶しかねぇ…
でも行けなかったときのライブはそれなりに良かったみたいなので ここと彼の相性が悪いわけではないんだと思います(思いたい) 是非とも今日で挽回してもらいましょう

今日は愛知の友人が来る日です ちょっと久しぶり?
彼女はこの日を楽しみにしていたようで ブーツを新調したりお土産を持って来ていたりとワクワク感が伝わってくるくらいの様子 「祐樹と一緒に写真が撮りたい」と言っていたので「カメラマンは任せろ!」と安請け合いしたワタクシ ややや デジカメくらいちゃんと使えましてよ!(`.´)-3

前回超満員だったことを話していたので「前の方で座って見たい」という彼女のリクエストに従い 珍しく開場前に現地入りし店の前に着いたのは17時半くらいでした ライブは18時開場半開演です 半端に時間が余っていましたが 会場の店はカフェなのにカフェを解放しておらず 他の場所に行くには時間がないと判断した我々は そのまま店の前で待機することにしました 程なくして別の常連さんも到着し3人でよもやま話など〜

開場してすぐに入店 最前左側ソファを確保した友人はやっと一息
私は空いてる右側の最前列ではなく 左側の2つ目のソファに陣取りました 劇小じゃないですが気恥ずかしい近さだったので最前列は避けてしまった(^^;)ゞ 特に今回は散々見知った相手ですからして

予約してあったチケットを引き替えの際 オモチャのチップを「ドリンクチケットです」と渡されたのですが 見たら2枚重なっておりまして 他の皆に聞いてみたら普通は1枚だけみたいだったので あらラッキー♪な気分 早速1つをアイスピーチティーに交換 徐々に客が入る中 さほど押すことなく開演となりました 1人目の演奏が始まります

我らがスー氏は本日2番手だったので次に控えているわけですが 目撃報告によると「ビールを飲んでいた」らしいので ちょっぴり不安が過ぎりました
そうこうしているうちにスー氏の出番がやってきます 彼の時間に合わせて来た友人とも合流し 前のソファに座る友人たちは録画用の三脚を立て 手には録音レコーダー 聴く側のこちらは準備万端です!

プラッと出て来てステージの椅子に座ったスー氏 軽くつま弾いた旋律ですぐに『アンダルシア〜』だと判りました ううーん 個人的には微妙な曲なんだよな(苦笑)と思って聴いていたら 何だか歌詞が飛んでるような? ん?気のせい??

取り敢えずセットリスト
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1)アンダルシアに憧れて
2)夢のハイビスカス
3)彼女は
4)ボツ曲(冬の歌。SB時代ピアノで作ったらしい)
5)ボツ曲(テンポの良い明るい感じの歌)
6)落とし穴しかない場所
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…全体的にMCがユラユラしてました 何か言おうとして喋り出したけど 言おうとしたこと忘れちゃったとか そんな感じ
曲順がわからなくなってマネージャーが慌ててリストを渡すとか 演奏中に落としたピックが見つからなくて結局お客さんに借してもらったとか おいおいおい?ってな状態で 目つきは虚ろだわ変な汗かいてるわ 体調でも悪いんかいな? でも出番前にビール飲んでたらしいしなぁ…(´△`;)

2列目で見ていた自分は正直いたまれない気分でした

こんな状態のときに目でも合った日には向こうがヘコむだろうと思って 無意識に下向いちゃったりしてた 最後の方で「何かサイテーだね今日 反省します」と自分で言い出してた辺りからも 彼のテンションの低さが伝わってしまって目のやり場や表情に困りました 顔が判別できる距離に座ったことを後悔した
そりゃ本人は当然ヘコんでいただろうけども こっちだって負けずにヘコんでたんじゃい! 空気が重かったわい!泣

そんな訳で終演後も話しかけるような雰囲気ではなく ツーショット写真を撮ろうと少しおめかしして来ていた友人は完全にメルトダウン 夜行の切符を既に持っていて「ライブ後は時間あるからゴハンとか付き合って〜」と言われていたのですが

「・・・もう新幹線で帰る 一人で夜行で帰る自信がない」

と言い出して ゴハンもそこそこに最終の新幹線に乗れるよう去って行きました ああう・・・ スー氏のヘコみも 彼女の落胆も どっちも解る手前 如何ともしがたかった・。orz

あまりの不調ぶりに常連さんたちは 彼の心配をしながらも「何にも触れない」姿勢を貫くようでしたが 私個人的にはこのまま放っておくのもどうかと思ったので 店を出る前に久しぶりにアンケートを書いて渡して来まして(マネージャーさんに)
ダメ出しをしてもさらに落ち込ませるだけと判っていたから そこにはあまり触れずにおいて 最近気になっている「飲酒」について少しだけ

「今度 アルコールを1滴も飲まずに 演奏してみてください 出番が終わったらいくら飲んでもいいと思うけんだど・・・ 1度でいいから試してみて」

あとは比較的良かった曲について「あれは良かったよ」と褒めておいた ちょっと無理やりだったけど「あれはダメだ!」と言える状態ではなかったんですよね 向こうもこっちも(苦笑)

店を出て 予定は早めて帰るという友人と一緒に慌しく食事(ラーメン)を済ませて 思いの外早い時間に電車に乗れてしまったので その車中でジコジコと携帯から事務所に宛てて長文メールを打ったりしてました

アンケートを出したあとで スー氏がどうも体調不調だったらしいことを聞いたので「アルコールの所為じゃなかったんですね」的な前言フォローと それでもやっぱり(お金をとっている)プロとして今日のライブはいかがなものかと マネージャーさんに宛ててやんわりダメ出しをした(マネージャー当人へのダメ出しも含む)
とにかく 皆がすごく応援していることと 良いライブを提供してくれさえすれば私は文句ないんだってことを 伝えようとして かなり力説した内容になっちゃったけど 正直自分でも「このメールウザ!」と思ったけど あのライブを見たあとじゃ このくらいやっても気が収まらないくらいだったんですよ

真意がどれだけ伝わるかなんてわからないけど
ただのイタイ客と思われてお終いなのかも知れないけど

あんなの勿体無いと思うんだ
すごい良い曲作るのに 良い詞を書いてるのに

もっといい顔で歌えるのに






何に迷っているのか悩んでいるのか それは彼の問題であって 我々が心配することとは違う どうせ訊いたところで「君たちには関係ない」ってスタンスを取るんだろうから訊くだけ無駄だし ぶっちゃけそんな気配をこちらに悟られるようなことではイカンとすら思う

踏み込ませるエリアと締め出す壁のバランスが半端なんだよ

甘えるなら全面的に来やがれ
そうでないなら一切甘えるな

スーさんの人間的に弱いところは生身な感じで好きだけど 我々には触れさせてもらえない部分だから あまり好きになっちゃイカンのだろうなーと思う 解ってるのかどうかアヤシイもんだけど こっちはこっちで一生懸命バランス取ろうと頑張ってるんだからさ
あんまり振り舞わしてくれるなヨ(苦笑)


サッサと持ち直して 早いとこ良いライブ聴かせてくれーッ!

 

『君はどこにいるの?』1991年/ロシア

 


2006年11月03日(金)  運命の人形 

11時半に下北の駅で友人3人と待ち合わせていましたが 各人電車の遅れや道迷いなどのプチトラブルに見舞われ 誰一人として時間までに到着できず(苦笑)一番早かったのが5分遅れの私ともう一人でした 15分遅れで更に一人到着 12時になってやっと全員集合です

本日は「劇」小劇場という小屋で 劇団め組の公演『傀儡〜忘れ得ぬ面影の総司〜』を観てから 夕方その劇団の『交流会』というものに参加することになっています
公演は12時半開場13時開演なのでそれまでゆっくりお茶でもしていようと 近くのファーストフード店に落ちつきました 私は朝食べてこなかったのでここでバーガーセットをもきゅもきゅ…

今日の面子は普段 舞台や映画を観たりする仲間で 各公演必ず4人一緒というわけではないものの 大抵がこの4人のうちの誰かと一緒なことが多く 自然チケットの手配なんかもこの中で手分けするのが当たり前になってきました 自分は行かない公演でも電話予約に参加してみるとかネットリザーブかけてみるとか お互いにフォローしあって舞台やら映画やらを楽しんでいます

で 何だかんだで毎月1回くらいは全員で顔を合わせていたんですが 先月は4人が揃うことがなく バラバラに2人や3人になることはあっても チケットの分配をするのには皆が揃わないと面倒くさいことになりそうだったので 全員が揃うまでそれぞれが手配したチケット類は各自保管という状態になっていました その間約1ヶ月 久々に集まったら皆それぞれに精算のブツを持参しておりまして…

そりゃもう大変なことになりました(^^;)

いつもだったら事前に振り分けしておくんですが 何しろ1ヶ月会ってなかったので今日のチケットすら代表の子が持っている状態でした なので開演間際に待ち合わせて誰か遅刻でもしたら笑えないと思い 早めに集合をかけていたのですが 結果的に約束の時間を30分オーバーして全員が揃ったという話なので 賢明な判断だったと言えるでしょう(苦笑)ちなみに公演は最前列 交流会は2列目だそうです 遅刻とか絶対ありえないですから!(汗)

ファーストフード店の一角で 手に手に各種チケットを取りだしては現金との交換です 中にはチケット渡し合って相殺とか差額だけ支払い なんて場面もあり 皆が皆全く同じ公演でも同じ枚数なわけではないので 必死に計算 やり取りが終わったときには チケットが5・6枚ずつ各人の手元にある感じでした 軽く束になった…

↓自分の分だけですが内訳紹介
◎傀儡(め組11/3)&交流会参加券
◎傀儡(め組11/5)
◎そこそこ黒の男(池田鉄洋 作・演出)
◎トーチソング・トリロジー(篠井英介ほか)
◎少年ラヂオ(キャラメルボックス)
◎ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(山本耕史主演の邦版ミュージカル)


時間に遅れぬよう店を出て移動開始 最前列なので心持ちお化粧直しなどしてみたり(笑)

「最前だからってそこまで見えないでしょ」と思ったら大間違いですヨ 下北沢「劇」小劇場ったら本当に“小”劇場なんですから 最前は桟敷状態で背もたれなしのベンチ席にお座布が置かれているような そんな距離感の小屋なんです! 足伸ばしたら舞台にぶつかっちゃう近さなんです! 役者さんが客の顔を見ながら芝居するわけはないですけれども こっちとしちゃやたらな格好では自分が気になってしまうというような そんな緊張感に包まれる劇場です
今回友達がFCで皆の分を申し込んでるんですが「今日と楽日の5日の両方とも最前列だよ」とメールで報告されたときには「劇小でサイゼン?!!Σ(°Д°;)」とおののいたものでした その時点で劇小の内部を知っていたのは4人中2人 私ともう1人の友人は以前にこの小屋で2度ほど芝居を観たことがありました これがたまたま今回と同じ劇団め組の公演でして
FCに入っている友人は前々回の公演を観て一目惚れしたそうですが 劇団名を聞いて私と友人は「あ〜…(超納得)」みたいな反応をしたのでした お互い全く情報交換してなかったのに同じ劇団に掴まったわけですね(笑)
類は友を呼ぶと言いますが この4人は類友過ぎてソラ恐ろしいくらいです 影響しまくりさせまくり(^^;)

と そんな背景を踏まえつつ いざ最前かぶりつきの観劇です

『KUGUTSU 傀儡〜忘れ得ぬ面影の総司』

【ものがたり】土方歳三、人生最後の冬は蝦夷であった。北国の雪解けと共にその生涯が終わることを予言するかのように、土方の前に一人の青年が現れる。吹雪と共に現れた謎の青年は、土方と近藤勇に命ぜられるまま人を斬り続けた今は亡き沖田総司の面影を宿していた。雪の精か現実か、青年の紡ぎ出す怪しの世界に、土方は自らの波乱の人生を振り返ると共に、その死期が近いことを知る――(シアターガイド・ネットより)

あー えー 私の目にはこの話 切なく恋情交差するラブストーリィ に見えました・・・
もぎゃー!何か気恥ずかしかった!最前で見るのは思くそ照れた!!ところどころ直視できずうつむいてしまったッorz

ヤー 数年前観たときにはそんな感じてなかったんスけどもね 前回の『ASSASSIN 彰義隊後日譚』ではちょっと感じてましたかね 何というか 必要以上な艶っぽさ?
時代劇の男性を演じるにあたって「艶」は重要且つ必須なポイントだと思っていますが 前面に出し過ぎるとあざとさを感じてしまうというか「そっから先はこっちに想像させて!」と思ってしまう自分がいます 見えそうで見えないチラリズムっていうのかな 推し量る先の深み のようなものがあると もっともっとイイ感じになるのになぁ〜(^^;) と思ったのが一番の感想でした

展開とか台詞は叙情的で美しかったです 限られた空間を上手に使っていました 前回のサザンシアターで見たダイナミックな演出とはまた違った趣があります
ただちょっと沖田がね 女々しい・・・とは違うな 女の子みたいな心情の持ち主で マイ沖田像とはかなりズレがありましたね(苦笑)
傀儡(操り人形)という代名詞をタイトルにしているように 京都時代の新撰組で沖田は 近藤と土方の言われるままに 心を殺して殺戮を繰り返していた という設定になっていましたが それも私の思う沖田像とは ちょっと違う でも 今回の公演はその「傀儡」の部分がキーポイントなので そこに文句をつけては始まらないと承知で観てました 自分のイメージと違っても面白ければいいと思うし ただ丸呑みはしないよってだけのことです

演出では黒猫や白鷺が良かったです 猫は黒無地の留袖に真っ赤な紅 白鷺は絹風(実際はポリだろうけど)の文様織り込みのある白振袖で白手拭を被り顔を半分隠しながら 長い袖をパタパタやって羽ばたきを表現してました どちらも女性が演じていて その他に女性の出番はありませんでした

それから一番の見せ場だったのであろう「傀儡」の場面は秀逸 私思うにこのシーンを見せたくて作った話だったんじゃないのかと(笑) 見た目にも美しかったし 文楽風に添い立ちをした近藤・土方に 操られる総司の様が見事でした

この公演はあのシーンに尽きるな うん

全体の感想はこんな感じです 文句言ってるみたいになっちゃいましたが 否定してるんじゃないのだ ツッコミどころは多々あれど 作品として面白かったし役者さんたちも魅了的に好演なすってました 劇団そのものの株は上がっております 次回作も観る気満々サ☆

ではここで役者視点感想を箇条書きにて

藤原さん・・・相変わらずカッコイイ 洋装土方が似合い過ぎでした!
乙矢くん・・・狭い舞台ながら立ち回りは圧巻 でもなんでお引きずり(裾を引き摺って歩く丈長な着物)だったんだ沖田??
野村さん・・・男前な榎釜!!美!キャラもずるっこくなくてイイ感じの江戸っ子だったネ
土山さん・・・今回のクリティカルヒット相馬!相馬イイ!(ちょっとキラキラし過ぎかもだけど)笑
竹下くん・・・地味だけど毎回いい芝居してるね 涙ポロリが最前からはよく見えました スゴイなー役者って
菊川さん・・・喋りの流れが好きでした 粕谷というキャラがまた良かったと思うス
城太郎さん・・・渋い!でも実際は一番あり得ない役だったかなー(苦笑)
酒井さん・・・好きだ!orz でも実は今回の近藤よりも前回の山岡が好きだった(え)
高橋さん・・・気の張った声がカッコイイと思う女優さん 顔が知り合いに超似てて親近感持っていたり(自己完結)
清水さん・・・正直舞台の女優さんだと思う 舞台に立つと凛々しくて素敵
八島さん・・・黒猫可愛かった!目とか超ネコっぽかった!!

公演後のカーテンコールが1度で終わってしまう代わりに この劇団さんでは終演後ロビーや劇場の外で衣装姿のままの役者さんと軽く交流できる時間が与えられています 簡単な感想を伝えてツーショット写真を撮るくらいのことは 毎回の公演ごとにしてくれているみたいです 昼・夜あるときも ちゃんと昼公演の後と夜公演のあとにその時間があってスゴイと思います 役者さんお疲れでしょうに…

という訳で今回ももちろん例外ではなく 客席を出た我々を役者さんたちが出迎えてくれました 人気の役者さんの近くにはもう既に順番待ちの列ができていて 各人入り乱れて動くものだから 劇場の前の道路は大騒ぎです しかもめ組は基本が時代劇なので明らかに人目を引く引く(^^;) ま それも目論見のうちなんだと思いますが
特に劇小はハス向かいに本多劇場があるし すぐ脇の道を入れば老舗の小屋スズナリに通じています 道行く人の中に芝居好きさんがいて興味を持ってくれたりしたら 願ったり叶ったりってなもんでしょう こないだのサザンシアターは本当に内輪向けだけのサービスでしたけどもね 池袋芸術劇場ではどんな感じだったのかしら?

私はカメラ等持参せずに来ていましたが(撮れるのは知ってたけど)友人たちは撮る気満々で来ているから 人気役者だろうがなんだろうが 健気に順番を待っています 彼女たちのご贔屓さんは乙矢くんと野村さん それぞれに彼らが空くのを待っているので 友人が乙矢くん待ちの子に 私が野村さん待ちの子にくっついて カメラマン役をすることにしました 私は特定の役者さんがどうこうよりも 劇団全体の雰囲気や その公演での「役柄」に惚れているタイプなので ツーショットとかはあんま興味ない… 撮るなら衣装姿の役者さんに役の雰囲気で佇んでもらってピン撮りしたい(コスプレかよ)

そんな賑わいも この後交流会が控えている関係で いつもよりアッサリ退いて行かれる劇団員さんたちの後ろ髪を 必死に引っ張るファンの皆様(苦笑) 交流会はFC申し込み限定なので行きたくても行けない人だっていたでしょうしね 我々は交流会にも参加できるので そこでしつこく残るようなことはせず 次までの時間をまたもやお茶で埋めようと近くのファミレスに入ったのでした
ちなみに我々3人はFC未加入です 今回は唯一入会している友人1名の名義で4枠取ってもらいました チャッカリですか? チャッカリですね(笑)我々的にはこれも“手分け”の延長です

友人:e+/職場会割引/チケット窓口購入(先鋒)
友人:キャラメルボックスFC/め組FC/チケット窓口購入(次鋒)
友人:G2ネット会員/チケット電話購入(主将)
自分:e+/G2ネット会員/新感線FC/チケット電話購入(補欠)

↑な感じ それぞれが皆の分を手配します
1人で全部を担当しようとしたらお金も時間も体力も足らなくなるよ!

交流会の開場時間まで 甘味とドリンクフリーでまったりする4人
私と友人1人は先ほどの公演のアンケートも店のテーブルで書き上げました いい具合に全員が「め組モード」です

16時になったので劇場へとって返し 指定の席へ 先ほどの席の一段上になったくらいの位置だったので さっきとは左右の順を逆さまにして並びました
まずは俳優さんたちのイメージムービーを上映 次に 本公演のパロディ寸劇があり 今回登場のなかった俳優さんが2人交流会の盛り上げ役として加わっていたので(パロディではその2人が主役)バカさ爆発の笑えるパロディに仕上がっていました(笑)
その後 俳優さんが舞台に勢揃いしてトークショー? 一応ファンから寄せられた「ご意見・ご質問」等を一人一人に投げかけていく質疑応答形式になっていました 司会進行役は友人ご贔屓の野村さんです
このトークショーからは「会場参加型」になっていて 進行役の野村さんが奔放なタイミングで客席にもネタを振ってきます 始めのうちは「質問のある方〜」的な自発発言を促す程度だったんですが そのうち「そこの髪の長い方」とか「何列目の何番の方」なんて無作為な指名をし始めたので コワッ(汗)と思っていたら とある話の最中にこっちを見ながら「では今ボクと目が合った花柄シャツの方」と言ったんですな

私は目が合ってなかったけれど 彼の様子からして我々4人のうちの誰かを指してるんだろうな〜的な予測はできました 何故なら初っ端の挨拶の時に
「見慣れた顔ばかりで大変嬉しいです」
みたいな皮肉混じりのコメントをして笑っていたので 交流会は初参加で確実に“見慣れた顔”ではない人間が2列目に4人も並んでいたら 司会者としてイジらないわけがないでしょう

数秒後 誰も反応しないので司会の彼は手元で何やら紙を広げて目を凝らす仕草を見せたと思ったら 次の瞬間
「…○○さん?」
と チケットを手配してくれた友人の名前を名指ししました



座席名簿?!ΣΣ( °皿 °;) ビビる我々



「眼鏡をかけた… そう アナタです!」
会場中の視線が一点に集中し 自分の顔を指さした友人が渋々な様子で会釈をしました

「男性の優しさをどんなときに感じますか?」
「ない」

「……え」
「優しさを感じたことは ない

でた!必殺ニベもない返答」!! 野村さん困ってるやん! つか それ以上にキミが困ってるな…(苦笑) 確かにその質問 私がされても返答に困っていたよ

「ああ〜… はいッ 男性の優しさを感じたことはないということでした! では今日はゼヒ優しさを覚えて帰ってくださいね〜(^^;)」

上手いね さすが司会を担うだけのことはあります そんな素敵なノム様に拍手!笑
その他にも質問ごとに何人か指名されて 客席は皆してドキドキハラハラの緊迫感を味わいましたが 幸いにも自分は指されすに済んだのでした

そういや「今後め組にどのようなことを望みますか?」という質問をされた人が
「現代劇をやって欲しい」と応えていましたが 自分的にはピンと来ず

わざわざめ組で現代劇を見たいとは思わないなぁ…と内心で自己分析してました 江戸時代に限定することはないけど時代劇でナンボという気分で見ている劇団なので 古くは奈良・飛鳥時代から始まって せいぜい戦前までかなぁ〜? みたいな
時代劇→現代劇っていうスライドの仕方をさせるんだったら 男性→女性メインの話を演ってみてはどうだろう? この劇団は女優さんの扱いが少な過ぎると思うよ これだったらスタジオ・ライフみたいに全員男にしちゃったら潔いんじゃん?て気になることあるもん 折角魅力ある女優がいるんだからもっと起用すべきだ

と 指されていたら言えたんでしょうかね 自分(苦笑)

最後にジャンケン大会になり 役者さんとのジャンケンに最後まで勝ち続けた1人に 次回公演のチケットをペアでプレゼントというのがありましたが 4人とも敢え無く撃沈 しかし第2の賞品“プロモーションDVD”というのが勝ち残り3人までOKと確率が少し上がったので 気を取り直して再び挑んでみるも私はやはり早々に撃沈してしまいました が 友人1人が最後の5人まで勝ち残り 最後その5人同士でのジャンケンになりました

まず1人が勝ち 次いで1人が負け1人が勝って 残った2人の一騎打ちに…
なんと友人 その片方に残っています!

俄に盛り上がる仲間3人(何故キミたちが)

引き分けを繰り返し 最後の勝負でとうとう 負けてしまいました
あらら〜残念 でもお陰で盛り上がったよ(笑)と肩を叩き合っていたら 進行役のノム様が

「最後まで残って頑張ってくれたので彼女にもDVDプレゼントしましょう 我々のからの優しさということで」

と言いなすった そう その最後まで残っていた友人というのは先ほど指名された彼女だったのです

え?DVDまだあったの?!っと思ったら
「プレゼント用に用意したのは3枚だけなんですが このあと上映するために今あそこ(プロジェクターを指さして)に1枚あるので 上映が終わったら差し上げます! お帰りの際受付でもらってください」

場内拍手の渦〜 友人はプレゼント獲得者への一言コメントの際「優しさを知りました」と言って さらなる拍手を受けていました ヨカッタのぅ友よ(笑)

場内が暗くなりプロモーションムービーの後半が上映されました その後はフリータイムと称した役者対客ふれあいの時間が控えています 参加者全員に配られていたカードにサインをしてもらったり 写真を撮らせてもらったり話をしたり

いつものお見送りサービスと変わらない雰囲気でしたが 土方役の藤原さん以外は皆私服に着替えていたので その辺はちょっと新鮮な感じがしました 特に女性陣は舞台メイクじゃなく普通のお化粧しているので綺麗だった!!(おい) いや 舞台メイクって近くで見るとコワイじゃん? 時代劇だし女性だから真っ白なんだもん… でも今回は普通に顔が見られたので嬉しかったです 高橋さんとか超話しやすいお姉さんだった!好きだ!(またお前…)

⇒●劇団め組

⇒●『坂本龍馬』を観た日の日記
⇒●『Asassin -アサシン- 彰義隊後日譚』を観た日の日記

そのまま帰るつもりだったのですが 少し話をして帰りたいという意見があがり 再びファミレスへ雪崩れ込み〜 夜には帰ると言っていた手前 しっかりは食べずに済ませ21時半頃には帰宅 本家から「弟がいるけどお茶にくる?」という不思議な誘いがあったので とりあえず行くことにしました

少しはどうにかなってるんだろうか アヤツ…

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22時ちょい手前くらいに野村氏贔屓の友人から「野村さんが客演・主演する舞台のチケットを取ろうと思いますが誰か行く人いますか?」という一斉メールが届いたので 楽日で取れるようなら行きたいです!っと返事しておきました

早速今日のノム様に惚れ直しちゃったらしいヨ(笑)
  

『運命の人形』1921年/アメリカ

 


2006年11月02日(木)  美食の報酬 

今日の授業が午前中だけの妹が 知人が在籍している上智大学の学祭へ遊びに行くと言っていたので もしか時間が合ったら一緒に帰れるかな〜?と思っていたら夕方向こうからメールで「今お茶してるところですが一緒に帰りませんか」と言ってきたので 「もう出られるので大丈夫になったら連絡ください」と返したら

「もう一人です 新宿のカフェにいます」

というので 慌てて事務所を飛び出しました
上智は四ツ谷にあるので てっきりその辺で久しぶりに会うと言っていたお友達とお茶してるんだと思ってイタサ! 帰路を急ぎながらメールをつづけていたら どうも我が妹君は四ツ谷から新宿までお歩きになったみたいです しきりに「足が疲れた」と言うのももっともだわ と半ば呆れました
どんだけ歩くの好きやねん!(笑)

新宿の駅ビルにある書店で合流し そのまま帰るだけというのもナンなので 久々に都心deゴハンして帰ろうよ てな話になりました 私が「ご馳走しますよ」といったら二つ返事で乗ってきた(笑)バイトもしてない学生の身分ではコマコマした出費が痛いんだもんね

何にしようかーとしばらく迷った結果 以前仕事帰りゴハンのとき2人で見つけたイタリアンに また2人で行ってみることにした 安くはないけど美味しいし 何よりボリュームがあるのでコストパフォーマンスは悪くない店なのです 問題は少人数で行くと量を持て余してしまいそうなのと 若干店員の質が低いことでしょうか あとはテーブル配置がちょっと窮屈で隣の席で人が動くとこっちにまで影響しちゃうような 落ち着かない感が少しあります 今日も背中合わせの客が話ながら笑う度に背もたれがガツガツしていたし その人が立つとき思い切りガツン!とやられて 瞬間的に殺意が芽生えました・・・ つか 店が狭いのは皆わかってるんだから 少しは周囲に気を遣えよ女!お前だお前! 男との話に夢中なのは良いが 笑う度にガツガツ当たってるの自分でも解ってるだろうがよ! 立つときも後ろを気にせんかい!このニブちん女!!(怒)

ほんの些細なことで 人の心情は逆撫でされるものです

「人のフリ見て我がフリ直せ」ですね ハイ-3

今日のオーダーは2人お気に入りのパスタ「海賊風」をやめにして「ワタリガニのトマトソース」と ピザは「ナポレターナ(アンチョビ・ケッパー)」にしました 本当はもっと種類が楽しめればいいんですが 一人1品でもちょっと多目な感じなので パスタとピザを1品ずつが2人で食べるには限界オーダーです サイドメニューを頼むのも危険な感じ でも多分何を頼んでも美味しいから その辺の心配がないのは安心です

⇒●ラ・ベルデ

案の定それで満腹になってしまったので 食べるだけ食べたら退散
家に帰ってからお茶でもしようと思ったので デザートは敢えて頼みませんでした

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帰りに私鉄の駅ビルにある100円均一に寄って 「煎餅ケース」を購入
本来はハムの保存タッパーだったんですが 明日会う友人たちに「楽日煎餅」を渡す際 割る心配がないように手頃な入れ物があったらいいなーと思っていたので探してみたわけです

⇒●冷蔵庫 ハム・チーズパック

「楽日煎餅」ってのはアレですよ 芝居の千秋楽に舞台から役者が投げてくれる記念のお煎餅のことですよ こないだグローブ座でGETしてきたうちの2枚を 楽日に来られなかった友人たちにあげようと思いましてね
今後も誰かが煎餅をもらってきた際の交換用になれば良いと思います
元手が100円で済んだのが ほのかに嬉しかった小市民なア・タ・シ☆

サー 明日から3連休だぞー!しかもみっちり予定入ってるぞー!
頑張れ自分!!
 

『刑事コロンボ/美食の報酬』1977年/アメリカ

 


2006年11月01日(水)  ゆらゆら 

今日は定時キッカリに出て来られたので電車で九段下まで出て武道館を目指すことにしました 定時に職場を出て飯田橋からメトロに乗り込み九段下に到着したのが18:15 駅→武道館と入口→座席にかかる移動時間を含めたら やっぱり18:30はスレスレラインでした 定時を5分でもオーバーしたら開演時間には間に合いません(まぁ数分程度ならさすがのコブクロでも押すことありますが)
場内に入ったらチケットの座席番号と案内板を見比べながら早足移動です 昨日はアリーナ中央でしたが 今日は1階の前から2列目ステージを右ナメで見る位置でした 着いてみたら 昨日より距離はありましたが見晴らしの良さは今日の方が上☆ まずまずの席運です

本日は昨日の友人にもう一人加わり3人での参加です 自宅で仕事をしている人なので開演間際になっても来ないのを心配した友人は「まさか今日だってこと忘れてるんじゃ・・・」とソワソワしていましたが 単に武道館の不案内な構造に惑わされていただけのようです 何とかギリギリセーフで姿を現しました(笑)ヨカッタヨカッタ しかし武道館は確かに不案内だし出入口や通路が限られていて不便です 天変地異があったりしたら 死なばもろともでしょうなぁ・・・ 消防法的に絶対問題あるはずだ

リオさんの昨日の不調は脱水症状が悪化したものだったらしく 一晩安静にしてお医者に診てもらって自己管理を徹底して 何とか1日で復活してくれたみたいでした ああこっちもヨカッタヨカッタ 何しろ彼は代役のない肝心要のバンマスさんなので メンバーもスタッフも肝を冷やしたことでしょう 今日を乗り切ればとりあえず一段落するので こまめに水分補給をしながら頑張ってください!

セットリストは昨日のまんまでした てことは3回目も同じなんだろうね だったら3回目も今日と同じ経路で来ればいいな 慌てることはないやと算段 それでもMCは基本的にカブらない人たちなので ライブに行ったら行っただけのネタを聞かせてくれます リストが同じでもライブ感は満々ですよ うふふふ(笑)

自宅から来ていた友人 バラードを座って聴くときなどは お疲れなのか軽く舟漕いでらっしゃいましたが MCは面白そうに聞いてくれていたので こういう聞き方もありかな!という気分になりました というか 彼女のそんな様子には慣れっこなので ええ それがデフォルトですので 全然問題ナッシングです

同じプログラムでも昨日のようなハプニングがなかった分終演が早く ・・・もしくは今日で一旦搬出しなければならないので 心持ち早めに切り上げたのか 21時半くらいには外を歩いておりました 3人でゴハンできるところを求めてみましたが 武道館周辺はもうどこも満席状態だったので 少し足を延ばして飯田橋まで移動 線路近くのデニーズで ディナーセットみたいなのを食べて帰りました

何かコブクロ帰りなのに全然彼らの話とかしてなくて 某有名イベンターさんが最近亡くなったんだとかいう話や「漫画原作のドラマや映画について物申す!」的な話をしてた気がするヨ つか ボク本当すべてにおいて情報難民だったんだな・・・ 今夜は2人に世の中のことを色々教えてもらいました

気がつけば今日から11月です 何つーか 早いよね・・・

『ゆらゆら』コブクロ

 


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