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やすみ日記
梅子
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2006年03月26日(日)
「メゾン・ド・ヒミコ」と「SAW2」

今日は、せっせと映画を見てました。「メゾン・ド・ヒミコ」と「SAW2」。
「ヒミコ」は、オダギリジョーがやたら美しくて、柴咲コウがブスッとした顔で撮られてた…。雰囲気は良いんだけど、冗長な印象。もっと、一つ一つのエピソードを膨らませてくれたらいいのに。容易に、恋愛物や泣きのドラマにしない姿勢は好きです。オチもほのぼのして良い。
「SAW2」は…知的推理系を期待してたので、その辺は物足りない。数字の隠し場所、そのまんまやん! 「虹の彼方」って結局何だったのよ?



2006年03月25日(土)
「あいの、うた」「ROSE GARDEN」

ここしばらく、木原音瀬さんを集めていてたので、本になってる分は、ほぼ全部読めちゃいそうです(「プレイス」だけ手に入ってないんですが)。今日も木原さん日記。

「あいの、うた」
芸能物なのに、地味でシビアな話でした。→雑誌は廃刊。バンドは事務所と契約切れって。←わあ、なんて救いのない。でも、最後の、恋の成就には、ちょっと気持ちが温かくなりました。
曲の感想を言ったら殴りかかってきた、バンドのボーカル・久保山を指して、「ミュージシャンは滑稽なほど、自分の曲に自信を持ってる。だが、聞き手に伝わらなければ誇大妄想に終わる」と評してるところが、きっつー…と思いました。だから、ある音楽に共感する人間には、相手への「受け皿」がある。というようなことが書いてあって、なるほどと。
久保山を、最初、周りの見えない勝手な人だと思ってたのに、最後はだんだん可愛く思えてきた。小菅が、井上に失恋するくだり、現実にありそうな状況で、胸が痛くなりました。

「ROSE GARDEN」1・2巻
天使と悪魔の話なんですが、天使がごっつう人でなし。献身的な悪魔にたいして、やってもらって当然の態度で。横っ面をはり倒したい気分。→天使のために、大けがを負って、更に羽まであげようとした悪魔が、騙されたと知った後も「…でも、生きててくれるならいい」←という場面で泣きそうになりました。
ほとんど恋愛以外のエピソードなので、「グリム童話風ちょっといい話」になってました。萌えはないけど、凄く良かったです。BLというより、善悪とは何か? 人を見かけで判断して良いのか? ということを突きつけてくる話でした。
心優しい娼婦・クローディアのエピソードが好き。ええ話や〜。→しかし、私はクローディアが助かると信じてた…だって、これで死んだらあんまりやろ?と。天使の力でどうにかならんの!?って、なりませんでしたね…。けど、あの性格の悪かった天使が、自分の羽をもぎ取ってでも、クローディアの魂を天国に送ろうとしたことに感動。

ところで、Don't Warry mamaがCD化されるそうですね。音でどうやってデブさんを表現するんだろう。



2006年03月22日(水)
「箱の中」木原音瀬

「箱の中」木原音瀬
痴漢の冤罪で刑務所に入った男の話。認めて3万円の罰金を払えばすぐ釈放されるが、やってないと訴え続けたために「反省の色無し」とされて、10ヶ月の実刑。
もう、この刑務所の描写が辛くて辛くて…リアルで細かすぎる。寝るときも顔を布団で隠しちゃダメとか、受刑者同士でチリ紙ひとつやりとりしちゃダメとか。やっと信じられる人に出会ったと思ったら騙されて、堂野が追いつめられて、頭を壁にぶつけたり、泣くのをこらえるために手首噛んだりしてる姿は、ギリギリ心臓を振り絞られてる気持ちに。おまけに、風邪を引いても薬ももらえず、チリ紙もすぐに無くなるって、悲惨の一言。
喜多川の親切に心が安まるも、子どものような愛情のぶつけ方に、押され押されて…。堂野が、ああいうことがあっても、喜多川に住所を教えようと思ったのは、本人が気づいてないだけで、かなり愛情があると思うんだけど。とは言っても、出所後の堂野の行動は、仕方ないのか…。ラストに泣きそうになった。クッキーのシーンが好きでした。
続編の「脆弱な詐欺師」。出所後、堂野の行方を捜そうとする喜多川の話。
ろくに物も食べずに、ボロボロになるまで働いて、探偵に頼む費用を稼ぐ喜多川。や、やめて…痛々しすぎる。あれで本当に騙されて終わりだったら、後味悪すぎるよ。「…神様」の台詞に泣きそうになりました。
この、凶暴なほど純粋な恋心(というか、親を慕う子どものような心)の行き着く先はどこだろう。続編、「檻の外」の発行が楽しみでなりません。

事前に、五ヶ所抜けがあるって聞いてたんですが、昼休みに京都の旭屋書店で買ってきましたが、正誤表は入ってませんでした。公式サイトで抜けの分は確認できますが。これから買う方は注意された方が良いかも。28日以降に正しい分が出荷されるそうです。すでに買った方も、出版社に問い合わせれば交換してくれはるそうです。



2006年03月21日(火)
アナタとヨエコ

ANATAKIKOUと倉橋ヨエコさん(at 心斎橋クラブクアトロ)のライブに行ってきました。
お客さん、やっぱり帽子率高いです。メガネのかわいこちゃんも多い。開演待ちで文庫本読んでる人が居て、びっくりしました。スタンディングのライブで、そんな時間のつぶし方は初めて見ました。
そして、クアトロは飲み物がオロナミン系ばかり。オロナミンポカリを飲みました。オロナミンビールとか、どんな味なんやろ。

最初はヨエコさん。ちゃんと聴くのは初めてなのですが、べらぼうに歌の上手い方ですね。矢野顕子みたい。華奢で可愛い方なのに、この迫力は一体。終演後CDも買ったのですが、やっぱりライブの迫力は再現できてないよう。「卵とじ」と「春の歌」が好き。MCも、聞き易い感じの良い声だと思いました。でも、歌は情感たっぷりすぎて時折怖い…「花いちもんめ」とか。
アナタの「アーチ越えて」を弾き語りでカバーしはったのですが、全然違う。暗い、感情的な歌になっててビックリ。いい意味で、ヨエコさん色に染まってました。

次にアナタ。三人そろって妙なポーズ決めながらの登場。なかなか演奏に入りません。
曲は、モネラ氏の庭園、キューティーホン、甘い種の秘密、いけないところで、WOMAN RECORD、最後の夕景色、シンデレラ、幻想港町。
最後の夕景色、シンデレラは初めて聴きました。最後の夕景色、いい歌だ〜。松浦さんがMCで、「良い歌でしょう? 僕、歌いながら泣きそうになるんですよ。皆さん、そんなこと無いですか?(ぐるっと見渡して)全然そんなこと無さそうですね☆」と言ってはりましたが(笑)サビの歌詞から、てっきり飛行機雲という歌かと思いました。シンデレラも好き。

それにしても、曲が少ない…。アナタもヨエコさんも聞き足りない。しかし、ヨエコさんはCDの音源だけじゃ、好きにならなかったろうな。ライブがものすごく良いです。気持ちの良い声。

アンコールのヨエコさんは、羽織ってた着物を北條さんに着せ、お花の髪飾りを松浦さんの頭につけはりました。松浦さん、照れてはってかわいかったです(笑)仲良しさんだ。



2006年03月20日(月)
「窮鼠はチーズの夢を見る」

水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」
あちこちで大絶賛だったので、購入。…圧倒されました。単純に面白かったって言うより、凄いもん見たって感じ。
流されやすいダメ男に、執着しつづける男。ということで、木原さんっぽい?と思いきや、透明感のある絵柄で、印象が違う。でも、その執着の書き方が、暗いというか痛い。でも、胸にしみる。不思議な読後感でした。
女性が存在感のある、嫌な役で出てくるのも印象的。好きな男の元カノとの対立とか、背筋凍りそう。
「身体の中に隠し持ってる欲望と情熱、それを俺にください…!」の台詞で胸をかきむしられました。台詞が何だか、すごいなぁ。斬りつけられてるみたいな気になる。
レディコミに連載されてただけあって(注:BLです)女性が生々しくて、強かです。
水城さん、初めて読みましたが、心理描写に迫力のあるマンガ家さんですね。綺麗な絵なのに、仄暗い情念漂う描き方が、尾を引く。



2006年03月19日(日)
藤子・F・不二雄の短編

藤子・F・不二雄の短編に、食欲と性欲の価値観が逆転した世界の話があります。
昔、週刊誌の書評で見かけて気になってたのですが、最近タイトルを知って、短編集を買ってきました。「気楽に殺ろうよ」というタイトルです。
この短編集、他の作品も、えらいブラックかつ皮肉たっぷり。定年退食のラスト、キツすぎです。明るく優しく夢いっぱいの、ドラえもんの作者とは思えない。それにしても、発想の豊かさに舌を巻きました。今更ですが、天才だったんだなぁ。少ないページで、強烈な印象を与えられる。
で、「気楽に殺ろうよ」ですが、食事がすごく恥ずかしいことで、真っ暗な部屋でカーテン引いて、こっそり食べたりしてるんですよ。代わりに、性欲がオープン。人殺しも、スペア(赤ちゃん)を作って、許可をもらえばOK。
なんじゃそりゃ!って感じですが、作中ではちゃんと合理的な説明がされてます。地球は人口増えすぎなんで、間引きしてくれた方が良いのだとか。食欲は個人的独善的な欲望で、性欲は種の繁栄に直結する、公的な欲望だとか。常識って言うのも、結構曖昧なもんね…。他のSF短編集も読んでみたいなぁ。



2006年03月18日(土)
英田サキ「エス」

英田サキ「エス」を読みました。
前半は、ひたすら拳銃を追い、情報収集に明け暮れてたので、一体これのどこがBLなのかと思いました。警察内部の縄張り意識、極秘潜入を行う捜査官の苦悩、拳銃密輸の背後に中国政府…ハードボイルド部分がやたら面白かったです。捜査対象の組織に内通者「エス」を作ることで、情報を得る、捜査官のお話。表紙も渋くてかっこいい。
といっても、後半しっかりBLなのですが。義兄は、椎葉に含むところがあるのではないかと思う。最初は、安東と椎葉の話だと思ってたので、途中で、ええ?と思いました。安東、ちょっと不憫…。窮地に陥っても、決して挫けない、椎葉の気の強さが好きです。

追記。
2,3巻も読みましたが、いまいちだった…。引き延ばしされ、話は進まず、椎葉は同じ手に引っかかって捕まってるし。本当に優秀な警官なのか? エリートとかヤクザとかルポライターが紋切り型に描かれてるのが、気になるなぁ。一巻の椎葉と宗近の攻防は好きだったんだけど、恋愛関係になってからは、馴れ合ってるように見えて、面白くないというか…。



2006年03月17日(金)
「脱がない男」

占いのとおりに、今日もBL日記です…。

「脱がない男」上・下(木原音瀬)を読みました。
人の肉体的欠損をネタに脅す話だって聞いて、読むのよそうかな…と思ってたのですが、中をパラパラ見てたら面白そうだったので購入。実際、コメディタッチで面白かったです。
甲斐谷、お前は進歩の無い奴だな!と思いながら読んでました。反省したくせに、もう一度脅してどうするのよ。課長も流されてる場合じゃないでしょ。KASHAのデザイン案はともかく、シャングリラのフレグランス案まで通してあげる必要ないのでは? 課長が拒絶してからラブラブになるまでが、もっと読みたかった。あれじゃ、課長が惚れた理由がよく分からない。
前から、課長も甲斐谷が気になってて、じっくりそのことに気づいていく…っていう展開なら良かったなぁ。甲斐谷も、脅しなんかじゃなくて、誠意と根気でくどいてくれたら見直したのにねえ(ため息)
心配していた脅しのネタですが、甲斐谷が、そこもひっくるめて課長のことを好きになる話だったので、読後感は良かったです。ただ、最初は本当に「あんた、人としてどう?」と引きましたが。後書きにも、「笑い事じゃないよ…」と。

木原さんといえば、現在、雑誌の方にすごい話を連載中ですね。
前科三犯、ヤクで自殺しようとしたオヤジ。それ本当にBLの主人公!? あのキラキラした小説B-BOY誌に載ってるの!? すごい読んでみたいけど、後編が痛いことになりそうで恐ろしい…単行本になるのを待つべきか。もうすぐ刑務所物の「箱の中」も出ますね。木原さんはどこまで限界にチャレンジする気かね。



2006年03月16日(木)
安楽椅子の解答

安楽椅子の解答、見ました。
当たるわけ無いじゃん!と思ってたら、ミヅキさん当たってる…。よくあの名前を発見できましたね。

BLはまり度占いをやってみました。…当たっている…。BLを語れる後輩は居ないが。ちなみに読書歴は15年ほどです(遠い目)
最初に読んだのは、くりこ姫さんの「銀の雪降る降る」。かわいくてピュアなお話で、大好きでした。
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八澄さんは首までどっぷり。BLっていうのはね。 このレベルです。
オンかオフで活動し早数年。同好の士も出来てそれなりの存在感も出てきた状態です。新しく同志になった後輩にしたり顔でBLの歴史の一つでも語っているかも知れません。



2006年03月11日(土)
結婚式、行ってきました

結婚式、行ってきました。
大失敗です。15分遅刻しました。濃霧でマリンライナーを一本逃し、更にそのマリンライナーも遅れたという…(30分に1本なのです)。アホかー!見通し甘いねん私! 新郎新婦入場には間に合ったけど、もうもう、穴があったら入りたいです…。
会場は快晴で、見晴らしも良く、良いお式でした。友達三人で歌うことになってましたが、突然司会の方に話を振られ、更に一人ずつコメントを求められて焦りました。一人が代表で言うつもりだったのよ(^^; 
友達の花嫁姿も可愛く、新郎は優しそうで、幸せそうなお二人が見れて、良かったですv 
せっかく香川に来たので、讃岐うどんが食べたかったのですが、お腹いっぱいで無理。なので、キオスクでうどんを買って帰りました。



2006年03月07日(火)
歌の練習

週末の、友達の結婚式のための、歌の練習をしてきました。
喉がゲボゲボです。一時間、ほぼぶっ通しでカラオケしてたので。ミュージシャンの人が二時間ライブするってことが、いかに凄いかよく分かった。



2006年03月06日(月)
答え応募、ヒロイン傾向占い

安楽椅子、応募しました。結局一回しか見てないので、推理らしい推理はできてません。単純に、一番怪しいと思った人にしました。でも、これって最多回答なんじゃないだろうか…そして引っかけなんでは。

ナツノさんのやってはった、ヒロイン傾向占い(http://u-maker.com/53796.html)をやりました。…女子にモテたことなんて無いですよ(><; 女尊男卑なのは、確かだけど。 
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八澄さんはむしろヒーロー ヒロイン型です!

男尊女卑ならぬ女尊男卑、同性を大切にする貴方の紳士的な振る舞いは正にヒーロー。
そのケがないのなら自らの精神衛生の為にフェミニスト的態度を少し和らげましょう。



2006年03月04日(土)
狂言、ナナムジカ

「狂言お作法」という、ぴあが出してる伝統芸能入門の本を読みました。
イラストや写真がかわいくて、面白い。舞台裏の様子を紹介したページが興味深かったです。終演から撤収まで40分って、マジですか!? どうやってるのか見てみたいよ。年に一度、衣装を修繕する「糊の日」とか、面白いですね。演目紹介も分かりやすい。棒縛りとか二人袴、写真見てるだけで可笑しかったです。
        ◇
ナナムジカ「くるりくるり」を聴いてます。
アレンジと声がいいなぁ。イントロの♪チャーチャラチャラチャラのところが好きです。RUI「月のしずく」や東京エスムジカ「月夜のユカラ」がお好きな方は、好きなんじゃないかと。
http://wmg.jp/artist/nanamusica/
        ◇
安楽椅子探偵、見ました。
登場人物の名字がみんな、京都の地名なんですね(笑)河原町さんとか太秦さんとか。話のテンポも役者さんも良くて、面白かったです。まだ一回見ただけですので、推理はこれから。眠いので、もう一回寝直します(==)
        ◇
来週土曜、友達の結婚式のため、香川県に行きます。
そこで、道中に読む本を探してます。何か面白い本(できれば文庫)はありませんでしょうか? お薦めを教えていただけると助かります(^^)

今日までで、大阪勤務は終了です。来週から京都に戻ります。この一ヶ月、通勤時間が長くなったので、本を読み倒しました。楽しかったー。イラストの部分を紙で隠したり、苦労しましたけどね(笑)



2006年03月02日(木)
「モリのアサガオ」4巻

「モリのアサガオ」4巻読みました。
読み応えがあって、面白かったです。「死刑」に対して様々な角度から光を当てる4巻。その分、帯の「死刑囚と刑務官の禁断の友情物語」というコピーからは遠のいてますね。渡瀬は相変わらず、及川を警戒してるし。けど、トイレでしくしく泣く及川は、渡瀬に思い入れ強すぎだと思うの。渡瀬が、妹のプレゼント選びを、及川に頼むシーンは可愛い。
いじめ自殺した息子の敵を討った、お父さんの話が悲しいですね…。事件を忘れることで、何とか生きていこうとする遺族の話もやりきれない。確かに、死刑を望む人ばかりとは限らないですよね。及川と一緒に、ぐるぐる悩んでしまいます。迫も、星山のようにいつかは改心するのかな。してほしいですね。

烏城あきら「LinS」を読みました。
予想外に面白い。美容師さんの話だから、おしゃれでクールな感じかと思ったら、思いっきり人情あふれる商店街が舞台でした。主人公が性癖について真面目に悩み、相手との距離を測りかねてるあたりが、リアルで良いです。しかし、この商店街はその手の人が多いのね。公認カップルが二組。みんな、心が広い…。
明るく振る舞う石蕗の、寂しがりの本心を、さらりとすくい上げる宗方が男前。「悲しみに一区切りついたって、寂しさが無くなる訳じゃないだろう。無理すんな」って、いい人やなぁ。親友の今日子さんも、気っ風が良くて格好いい。優しい気持ちになった作品でした。ただ、その手のシーンがかなり多いので、苦手な方は要注意です(冒頭からとばしてます)。