冒険記録日誌
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2021年04月12日(月) ギリシャ神話アドベンチャーゲーム1 アルテウスの復讐(P.パーカー他/社会思想社) その11

 メガラの町からエレウシスの町へと旅を続ける。エレウシスは女神デメテルの神殿で収穫祭の儀式が行われているというあの町だ。
 またしても女祭司は拙者の手を取ると階段を登りはじめ、なにがなんだがわからぬうちに祭壇の前に立たされる。
 「エレシウスの市民よ。これから一般人の1人に再生の象徴たる穀物と水と炎の儀式を執り行ってもらいます。さあ、始めましょう」
 目の前には水の入った壷と穀物の入った鉢、そして燃え盛る炎の入った火鉢がある。
 先に穀物の入った鉢を手にとると、群集のかすかなどよめきが聞こえる。
 この穀物をどうするべきか。水瓶の中に入れるのは前回試して失敗じゃった。火にくべて燃やすのは収穫祭らしくない。拙者が食べるのも何か珍妙だ。ならば消去法で群集に振り掛けるのが正解かもしれん。
 予測はあたって、群集は拙者のまく穀物を奪おうと必死に取り合っている。ワハハハハ、何か愉快じゃ、餅まきみたいじゃな。
 「次の儀式をお願いするわ。水瓶を使うのよ」
 穀物をすっかり撒き終えると、女祭司は拙者に話し掛けた。
 今度は水瓶か。瓶の中には水がたっぷり入っている。
 選択肢は穀物にかけるか、火鉢にかけるか、水を飲むかの3択になっていた。穀物にかけるのはそれっぽいが祭りの派手さにかける。水を飲むのもなにか違う気がする。というわけで火鉢に水を振り掛ける。
 火鉢はジュジュジュューーーーッ!!!と音をたてて、中で燃え盛っていた火が消えた。
 「春の秘蹟はつつがなく執り行われ、デルメルの娘ペルセポネが戻ってきました!」
 女祭司の宣言と同時に湧き上がる歓声。うまくいったようだ。
 その日は夜通し宴会が催され、たっぷり飲み食いして一晩を過ごした。

 翌朝、女祭司に穂の形をした金のブローチを譲り受ける。
 「これはあなたがデルメルの女祭司の友人という証です。もっていきなさい」
 拙者は感謝の意を示すと旅を再開した。(名誉点が3増える&デルメルと友好関係になる)
 そのまま寄り道をせずに旅を続け、アテネの町へと入る。
 細かいところは端折るが、エリデュロスという旅人を助けた後、父上の宮殿に到着する。
 今回は「スティリコン」と名乗ったが不審者として捕まってしもうた。
 アフロディテ殿こそ登場しなかったが、必死で無実を訴えていると、父上の情けにより宴会場に招待された。ここまでくれば同じ展開だ。
 「わたしの気高い息子、あの愛すべきアルテウスだというのか。だが、私は長いことお前に会っていなかった。今は信じて良いものか判断がつかぬ。…だが、証明する方法はあるぞ。マラトンの町に凶悪な牡牛が出没して、住民がふるえあがっているのだ。牡牛を殺してこい。それができる勇者であれば、お前はこのアイゲウスの息子に間違いないであろう」
 今度こそ、今度こそ、あの牡牛を倒すことができるのだ。武者震いをしながらマラトンの町へ向かいだす。起伏のゆるやかな高地地帯を歩いて夕方になるころ、前方にマラトンの町の影が見えてきた。不意打ちを警戒して牡牛を向かい撃つべく、町の手前で静かに腰を降ろして待ち受ける。
 やがてのっそりを姿をあらわした小山のような牡牛に向かい、斧を取り出して身構える。
「アルテウスよ!牛を殺せ!」
 戦闘がはじめる前にアレス神が登場して(名誉点3点を消耗する)さらに超人的な力を拙者に注ぎ込んでくれた。(この戦闘中にかぎり原攻撃点が8となる)
 この勝負もらった!
 牡牛の攻撃など一切かまわず、足を踏ん張って斧を打ち下ろす。その一撃、一撃は確実に牡牛に命中する。拙者の猛攻に耐えられずに牡牛は転倒した。横倒しになって大きく吠えている牡牛に、トドメの一振りで息の根を止める。
 固唾を飲んで遠巻きに見守っていたマラトンの住民が近寄ってくる。彼らの賞賛の声を聞く前に、拙者は牡牛の角を切り取って、さっさと父上の宮殿めざして引き上げることにした。(名誉点を7点得る)
 畜生相手に勝っていつまでも喜んではおられん。いずれはミノタウロスと戦うのじゃからな。

by銀斎


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