冒険記録日誌
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2021年04月08日(木) ギリシャ神話アドベンチャーゲーム1 アルテウスの復讐(P.パーカー他/社会思想社) その7

 旅は続き、クレオネ川のほとりまでたどり着いた。
 前回と同じく、ヘラの化身である老婆がほとりに立っていたので、今回もおぶって渡ってやる。川の途中でヘラは正体をあらわし、拙者に好意を表すと消えた。(名誉点2を得る)
 続いて川のシーンのパラグラフは、ヒントが見られるようになっているのに気づく。前回はヒントの存在に気がつかずに素通りしておった場所だ。アポロ神の庇護のない今回の冒険は、ヒントの利用を避けておったのだが、覗いて見ると川に落としたばかりの母の宝石を拾うことができた。その後は宿屋に宿泊拒否されることもなく、おかげで今夜はゆっくりすることができた。
 翌朝、朝食をたらふく食べてケンクレエという海洋都市へ向かう。町の端についた頃、港からアテネ行きの商船が荷物を積み下ろししている光景に出くわした。船の周囲には乗船を待つ旅人達が待っている。
 ここは拙者も海路をとった方が楽じゃろうか?しかしこの冒険のことだ。海は海で嵐などの危険がありそうだ。ポセイドンが守護神であれば安心だろうが、ここは浜辺沿いに陸路を進むことにする。
 ふいに1頭の立派な馬が、海の中から黄金色の鬣をなびかせて登場してきた。拙者の方へ向かって突進してくる。すばやく鬣をつかみ身を翻すと、馬に飛び乗る。しばらく馬上で暴れる馬と格闘していたが、やがて馬は大人しくなった。よしよし、これで少しは旅が楽になりそうだと思わずニンマリしてしまう。
「でかした」
 急に声をかけられて驚いて目をやると、水際にローブを着た老人が三叉の鉾を手に立っていた。
「わしはポセイドン。海だけでなく馬の支配者でもある神だ。お前の筋の良さに対して褒美をやろう。もはや海はお前になんの危害も加えないだろう。わしの祝福とともに旅を続けるがよい」
 そう言うと老人は海の中へ姿を消した。馬も海の中に駆け出そうとしたので、急いで飛び降りた。馬が手に入らなかったのは残念だが、ポセイドンの好意を得たのは大きい。(名誉点3を得る)
 さらに旅路をいそぐ拙者はクロムミオンという町の手前までやってきた。が、なにかおかしい。町の人々が逃げ回っているではないか。逃げまどう1人が拙者に怒鳴るように声をかける。
 「何をしている、早く逃げろ!凶暴なイノシシが襲ってくるぞ!」
 イノシシか…。上等でござる!拙者の名誉にかけてもまたしても畜生ごときに負けるわけにはいかんのだ。
 やがて馬鹿でかいイノシシが現れた、拙者が挑発すると突進してきた。拙者は武器をもっていないが、今こそ修行の成果を試すときだ。タイミングを見極め、拙者はスラィディングでイノシシの足を狙った。
 せやーーーっ、ドラゴン払い投げ!
 バランスを崩したイノシシに電光キックを食らわせ、トドメにタイガー空手チョップで決着がついた。何のゲームブックの技がわかったら、お主もたいしたものだぞ。
 くずれおちたイノシシの傍で息をついていると、クロミオンの市民達が集まって拍手をしてくれた。(名誉点6を得る)
 イノシシ退治のお礼にと、槍(攻撃点3、防御点1)をもらうこともでき、すこぶる気分が良い。
 もう町の中に入った頃には夕方になっていたので早めに宿に潜り込む。明日も徒歩の長旅が続くのだ。今のうちにたっぷり睡眠と食事をとって英気を養うことにしよう。

 翌朝、クロミオンの町を旅立つと町外れに道しるべがあった。ここからはパガイの町行きの山道とメガラの町へ行く海沿いの道へと分かれているようだ。 パガイはネズミの大群に襲われたという嫌な記憶があるので、メガラの町へ進路をとり、昼頃にはメガラの市場にたどり着く。
 市場は無数の屋台が並び人ゴミで賑わっていた。ギリシャ全体から荷物が届いているようだ。物珍しい品々もあって、しばらくぶらぶら屋台を見物してまわっていた。途中で屋台から食い物をすくねようとする小悪党どもに遭遇したので、尻を蹴り上げて警備員に引き渡してやる。(名誉点を2得る)屋台の主人はキュロンと名乗りさかんにお礼をいう。
 「この世に正義がまだ失われていないことを知って私は嬉しいです。感謝の印にこの盾を受け取ってください。私にはもう不要のものですし、あなたならこの盾の名誉を傷つけるようなことはなさらないでしょうから」
 キュロンの盾は大きく少々使いづらいが(攻撃点−1)身を守るには最適な防具だ。(防御点3)

by 銀斎


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