冒険記録日誌
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2021年04月02日(金) ギリシャ神話アドベンチャーゲーム1 アルテウスの復讐(P.パーカー他/社会思想社) その1

 拙者が挑戦するのは社会思想社で発売されたギリシャ神話アドベンチャー三部作である。
 内容はギリシャ神話の世界を舞台に、兄じゃの敵討ちのため、ミノタウロスを討伐いたすという仇討ちものじゃ。拙者が初めて体験する作品でござる。
 それでは勝手ながらよろしくお願いいたすぞ。まずは第1巻の「アルテウスの復讐」からじゃ。

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 拙者はギリシャの英雄あのテセウスの弟、アルテウスである。トロイゼンの町の近くにある町で、母アイトラと素朴な生活を営んでおった。
 しかしある日のこと、使者の神ヘルメスが兄がミノス王の迷宮で卑劣な闇討ちにあって死んだと知らせを持ってきたのだ。ヘルメスはなおも言った。
 「君の高貴な父上アイゲウスは、強力無双の息子の死に嘆き悲しんでいる。彼の魂は復讐へと駆り立てるが、老いた体がいうことをきかない。これは君の仕事なんだ。さかまく海をわたり、君の生地アテネの危機を救うのだ」
 母上に旅立つことを告げると嘆き悲しみながらも、拙者の決断を応援してくれた。当面は父上のアイゲウスを尋ねなさいという母上のお言葉に従うことにいたそう。
 さっそく旅支度を整える。初期能力はサイコロを使わず、固定の数値なので簡単だ。

原攻撃点  4  棍棒(攻撃点+1)
原防御点 10
名誉点   7
恥辱点   0

 旅立ちの前にトロイゼンの高僧に挨拶をすると、軍神アレス、美の女神アフロディテ、予言の神アポロ、知恵の女神アテナ、大神ゼウスの妻のヘラ、海の支配者ポセイドンの中から守り神を選べという。
 見ず知らずの冒険に情報は必要と判断して、アポロを使命することにした。すると眩い光と共にアポロその人が現れた。
 「アルテウス。お前に選ばれるとは光栄だな。行く手には数多の困難が待ち受けているから気をつけろ 。お前にわたしの力を授けてやろう」
 アポロはそういって拙者の目にぷっ、と唾を吐いてから消えた。これで拙者には予知能力が身についたのだ。
 こうして拙者はトロイデンの町を出て、岩だらけのけわしい道を歩いておった。
 一組の男女が早がけの馬にのって通りすぎていった以外には何もない。単調な時間が過ぎていく。
 旅は始まったばかりじゃが、このパラグラフ番号には<>がついておるぞ。実はこのゲームでは<> で囲まれているパラグラフ番号にきた場合は、20を加えたパラグラフ番号に移動してヒントを得る事もできるのじゃ。しかも拙者はアポロ神の加護のおかげで、ヒントを除いたことによって失敗しても罰則がかからないのじゃ。
 どれどれ、今はなんと書いてあるか見てみようかの。

──ギリシャの英雄なら、祖先の広間を出たばかりで恐怖を感じたりしないものだ。恥辱点を1負う。

 失礼な、拙者は恐怖など感じておらんぞ!まあよい、失点は無視してよいのじゃからよいわ。先に進もう 。
 夕方になり、拙者はティリンスと呼ぶ都へたどり着いた。ここでもヒントを見てみようか。

──まだ、恐れることは何もない。臆病風に吹かれた罰として名誉点1を失う。

 だから、拙者は恐れておらんというに!不愉快ゆえ、とっとと宿に入って寝てしまおう。
 宿屋に入ると、客は拙者だけのようであった。宿の主人とたらふく酒を飲んで意気投合したあと、千鳥足でベットにもぐりこむ。ベットは少し小さくて足がはみ出るのが難点じゃが、体を丸めればよいじゃろ。
 「アルテウス。お前は重大な危機に見舞われている!宿の主人はお前の足をベットの長さに合わせて切り取ってしまうつもりだぞ」
 ふいにアポロ神が拙者の枕元に現れ、警告して消えた。拙者は神に感謝するとすぐに扉の影に隠れることにする。
 まもなく宿屋の主人が斧を片手に入ってきた。奴がベットが空なのを見てうろたえている隙に、拙者は不意の一撃を食らわせる。これで勝負は決まったようなものだ。
 殺人鬼を重傷まで追い詰めると、斧を取り上げて役人に引き渡すことにした。斧は(攻撃点+5、防御点−3)武器としてもらっておこう。悪人退治のあとは気分が良いわい!
 呵呵大笑と、翌朝から旅を再開することにする。

by 銀斎


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