冒険記録日誌
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2021年03月14日(日) |
チャレンジャー 秘宝よ永遠に!(村中江弓子・池田美佐/勁文社) |
(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)
原作は、考古学者の“チャレンジャー”がナイフ投げを武器に、ロスマリー国のお姫様をさらった悪党ドン・ワルドラドと戦うというファミコンのアクションゲームです。 私は遊んだ事がないですが、どうみても元ネタはインディジョーンズだし、発売当時は発売元のハドソンが、コロコロコミック等で派手に宣伝していたので、どんなものかだけはよくわかっています。隠しキャラにクジラがいるとか、やってもいないのに攻略法だけは覚えてるという。(笑) それでこちらのゲームブックも、同じ勁文社のゲームブック“影の伝説”と同じく、原作の後日談という設定です。
ゲームブックでは、救い出したお姫様と一緒に、ロスマリー国にあった失われた秘宝を取り戻すために、南国の島を舞台に冒険をするというもの。 姫は普通にイラストも可愛いし、序盤の自然とのサバイバルシーンにも健気に耐えていてポイント高いです。主人公のチャレンジャーは敵とのバトルシーンでも原作と同じく投げナイフで戦います。 普通に遊んでいれば中盤を抜けるまでは簡単に進める(失敗してもいつの間にか途中まで戻されてループする)のですが、ここで重要な2つのアイテムがないか、能力値不足だと終盤で詰みになってしまうことが多いです。 能力値は10点を体力点、技術点、情報点の3つに分配してスタートします。遊んでみるとサバイバルシーンやナイフ投げの際に使用する技術点が圧倒的に重要と判明。結局クリアしたときは、体力点1、技術点8、情報点1という極端な振り分けになってしまいました。 そして問題はクリアに必要な2つのアイテムで、これを見つけるのは難しい。どちらも中盤の遺跡地帯にあるのですが、設置場所がノーヒントなので、発見するには繰り返し挑戦するしかありませんでした。 逆に序盤の自然とのサバイバル地帯は、能力値の増減はあるものの、基本的にどのルートを通ってもよく、のんびりとお姫様と南の島で、いちゃいちゃできる冒険を楽しめます。 そして終盤の城に乗り込むと、なんと(という程、意外でもないが)原作で死んだはずのワルドラドが生きて再登場! ここでワルドラドの発言により、原作の冒険は、主人公の力を試すためにワザとやった自作自演に過ぎなかったことが判明します。いわば原作を前哨戦扱いして、ゲームブック版こそが本編と言っているようなもので、その大見得に拍手喝さいですわ。 そして勇気と二人の愛の力でワルドラドを倒した二人は、エピローグで荒廃したロスマリー国の復興に尽力して、無事国が安定した後、チャレンジャーは再び冒険の旅に旅立つのでした。 姫の別れ際の言葉は「チャレンジャー。私の心の中にもあなたとの思い出という美しい秘宝を得ましたわ」という美しい言葉でしたが、「2人で子ども作ることとかしたのだろうな」とか思ってしまう私は、発売当時の少年時代とは違って、もうすっかりオッサンでした。
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