冒険記録日誌
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2017年01月07日(土) たけたろうの冒険番外編 ──剣士対妖怪 魔境の秘薬 その2──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

 川の小さな船着き場の船を恨めしく眺めながら、ため息をつきます。
 仕方ありません。大きな川なので泳げそうにないですが、上流なら川幅が小さくなるかもと、川に沿って歩きましょう。
 少し歩くと、もう使っていない様子の水車小屋が見えてきました。小屋の傍には数え年で16・17かという女の子が立っていました。白い肌の綺麗な子です。
 どう見ても怪しいので無視して歩く選択もできたけど、ここは気になりますね。美人ですし。
 フラフラと近づこうとすると、腰の力が抜けてペタンと地べたに尻もちをついてしまいました。(体力ポイントを半分失う)
「ふふっ、ごちそうさま」
 女の子はいたずらっぽく笑うと、川へザブンと飛び込んで消えてしまいました。‟川姫”という妖怪に生気を吸い取られてしまったようです。
 うううっ、別に色気に捕らわれたわけじゃないのです。寄り道すれば何か後で必要な品が手に入るかもと、過去の冒険を経験してきた条件反射でつい。悪いのはリビングストン先生ですよ。

 そろそろ川も浅瀬に近づいたかなというところで、ススキの原に行き当たりました。分け入ろうとすると、頬に小さな痛みが走しりました。手を当てるとわずかに血が流れています。妖怪‟頬撫で”が潜んでいて、小さな刃物で斬りつけているのです。危険は避けて、ススキの原を迂回する選択をします。
 それにしても、さっきの川姫に続いてマニアックな妖怪ですね。カマイタチさんみたいな有名妖怪を差しおいて登場するとは、さすがは魔境です。
 その後は、道中の祠に隠されていた正体不明の薬を飲んで体力を全回復させ、浅瀬を渡ることに成功しました。

 川の対岸から伸びる街道を歩くと、道はニ手に分岐してしまいました。それぞれ「魔の路」「怪の路」と趣味の悪い立札が立っています。
 まあ、昔の人が冗談でつけた名前かもしれませんしね。と、無理矢理笑っておきましょう。私は迷ったら最初の選択肢と決めてますから、ここは「魔の路」を進みます。
 正解の道だったのか、しばらくは何にも問題はありませんでした。一度道から見える河川敷で、一生懸命砂かけの練習をしている‟砂かけ婆”を見たくらいです。妖怪の舞台裏も見られるとは、さすが魔境ですねぇ。
 おっと、妖怪‟釣瓶落し”が大きな顔を逆さまにして、唐突に襲ってきましたよ。初戦闘です。

鶴瓶落し 技術ポイント10
※数珠を持っていれば、技術ポイントを2点減らすことができる。

 良かった!侍から数珠を買ってます。素早く刀を抜いて一太刀浴びせると、釣瓶落しは逃げていきました。
 今のところ順調ですよ。


続く


山口プリン |HomePage

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