冒険記録日誌
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2016年10月02日(日) 進撃の巨人 ゲームブック 女型巨人を捕獲せよ!(藤浪智之/講談社)

 ウォール・ローゼ死守命令850に続く、進撃の巨人ゲームブックの第二弾です。続きが出せるということは、前作の売り上げが好調だったのでしょうね。
 本作も原作のストーリーを踏襲した内容で、前作の次のエピソード、つまり原作でいう謎の女巨人の捕獲を目指すシーン(アニメでいう14話〜25話)を取り扱っています。
 今回は世界観や登場人物も大体理解できたので、ネタバレを避けるため、アニメの14話以降はゲームブックを遊んだ後で見ました。
 原作を見てからだと、有利な選択肢がわかってしまうのが、ゲームブック版の欠点ですからね。特に今回は原作でエレンが自分の選択ミスを悔いるシーンがあるのに、それをみてからだとあっさり回避できてしまうので、なおさらです。
 おかけで後でアニメ版を見て、ハンジが女と知って驚いたというオチがつきました。

 主人公は変わらず104期訓練兵のメンバーの名もなき一人の立場です。前作からの引き継ぎ要素はなく、前作で生き残った登場人物も史実通りの状態になっています。
 ゲームシステムは特徴的な死亡フラグシステムを始め、基本的に前作と同じですが、女型巨人が人を殺害するたびに上昇する殺戮度というポイントが新たに加わっています。
 前作同様、ストーリーの分岐を楽しむのに主眼が置いてあるようで、今回もクリアをするだけなら難しくはないです。私も一回目でクリアできました。
 ただ今回は、本文に説明がないのに、イラストに「○○へススメ」という隠しメッセージを発見して、ヒントを入手できるパターンが多いので、良い展開を目指すならイラスト注目が必須です。
 あと、序盤の調査兵団の壁外調査で、どの配置につくかで救い出せないキャラも決まってしまいますが、ここはヒントがないので運任せ。事前にどこから巨人が襲ってくるかわからないし、意志に関係なく配属で運命が決まるのは、実際の戦争もそうでしょうけど。
 原作では悲壮なエピソードだった、リヴァイ兵士長にペトラのお父さんが娘の死も知らずに明るく話しているシーンが、ペトラが生存できるとペトラがお父さんに怒りだす微笑ましいシーンに変わるのが好きですね。

 ちなみに今回もマルチエンディングで、話せる状態の敵を捕獲するという原作以上のスペシャルエンドがありました。さらに突然人類を裏切り、女巨人の肩に乗って逃亡と言うナナメ上の選択肢とエンドまであり。もしもの展開が楽しめるゲームブックならではですな。
 私の1回目のプレイ結果は、あとで見たアニメ版と同じ結末でした。死亡者はアニメ版より少なかったもののアルミンを死なせちゃいました。でもそのおかげで、最後に主人公が主役級の活躍をすることができたので満足。(笑)
 だって終盤はミカサやアルミンが原作通りに活躍すると、ゲームブックの主人公はいてもいなくても同じって感じだったんだもん。

 しかし女巨人だけでなく、水晶みたいな結晶の中に閉じこもった少女なんてのもあるし、藤浪智之さんよりも山本弘さんが喜びそうなネタだなぁ。


山口プリン |HomePage

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