冒険記録日誌
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2016年09月11日(日) 甦る妖術使い(I・リビングストン/社会思想社)をガチクリアしました

 本作の紹介はすでに2005年2月13日の冒険記録日誌で感想を書いていますが、今回は理不尽に難易度の高い本作をまともにクリアできたので、もう一度話題にします。
 もっとも技術点12、体力点24、運点12の無敵の万太郎君状態で挑戦したのですがね。
 しかし、ズルというなかれ。本作はラスボスとの戦闘が凶悪過ぎるので、このキャラでも、クリアできるか不安なくらいでしたから。
 真の道で進んでいても、サイコロ一振りで3分の1で即死になるような状況が、時々あるくらいですからね。最初は間違ったルートかと思って避けていたくらいです。
 序盤から必須アイテムや情報がゴロゴロしているので、取りこぼすと詰み確定。昔のプレイの記憶が程よく消えていたので、クリアできるルートを探すのに結構やり直しました。
 ヒント?そんなものありません。そもそも偶然にアイテムや情報を入手して、後でそれがたまたま必要になったという展開が多いので、ヒントなど出しようもないでしょう。(もっともルート選択のコツは基本的に少しでも寄り道が多いルートを選べばよい素直なもので、ジャクソン作品の「モンスター誕生」のような意地悪さに比べるとまだマシです。)
 ラスボス戦がゲームバランス崩壊している以外は、いつものリビングストン作品ともいえます。ストーリーも「妖術使いが復活した。世界を救う為退治してくれ」という王道ですし、道中で冒険に同行してくれる仲間が登場するのは「雪の魔女の洞窟」を連想させます。

 今回は、ラスボスに対抗すべく、無敵の万太郎君で挑戦したわけですが、今度は通常の戦闘は消化試合みたいになってしまいました。今更、コブリン相手に負ける事もなく、サイコロを振るのがだるいだけという感じです。といっても技術点7の主人公だと、こいつら相手でもあっさり死ねますがね。
 本当は道中で技術点を増やすボーナスがあったり、敵の弱体化アイテムを入手して、弱い主人公でも戦えるようにラスボス戦に向けて行く、もし必要アイテムを取りこぼしても強い主人公なら、ある程度は大丈夫というのが、正しいゲームバランスだと思うのですよ。でも実際はあの手この手でバリバリ技術点減らされる罠や呪いのアイテムがゴロゴロしています。真の道ですらサイコロ運が悪ければ、技術点が減る極悪非道設計です。
 というわけで今回はラスボス戦自体は幸運にも一回で倒せましたが、遊ぶには私のように最強状態で挑むとか、戦闘は全て勝ったことにして進むとか、オリジナルルール(例えば他のFFシリーズのように、魔法薬を持っていくとか。「技の薬」があると助かる。)を付け加えるとか、プレイヤー側のフォローが必要な作品です。
 案外、リビングストンの方も「演出でラスボスはこれくらいの強さにしてやろう。どうせゲームブックをルール通りまともに遊ぶ奴はいないだろうし」ってノリで書いたのではないかなぁ。私のような正直に遊ぶプレイヤーの事も考えてくださいよ、まったく。


山口プリン |HomePage

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