冒険記録日誌
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| 2016年09月10日(土) |
死神の首飾り(J・トムソン、M・スミス/社会思想社) |
ファイティングファンタジーシリーズ(以下FFシリーズ)の一作ですが、剣と魔法のファンタジー世界なのに舞台がタイタンじゃないという異色作。 ストーリーを紹介しますが、主人公はどこか別の世界にいた住民で、オーブという世界の神に強制召喚されたところから始まります。ある意味双葉ゲームブックにたまにある、ファミコンで遊んでいたらゲームの世界に吸い込まれた主人公みたいなノリです。 冒険開始直後に、タイトルにもなっている�犹狄世亮鷯�り”なる魔法のアイテムを受け取ります。この首飾りは、死神の手に渡ると世界が破滅するというとんでもないもので、壊すことは不可能。主人公は死神の手が届かない自分の世界に首飾りを持って帰るよう命じられ、死神の部下たちから逃げ回りながら自分の世界へ戻ろうとします。指輪物語みたいな話しですね。 (余談ですが、私は死神を�犹爐凌澄匹版焼睨殘�して遊んでいました。死神というと、ゲゲゲの鬼太郎や落語などに登場する、鎌をもった死神みたいな小物を連想してしまうのですよ。)
冒険は前半のグレイギルドという大きな都市が舞台のシティアドベンチャーで、後半は荒野をさすらいながら自分の世界へつながる門を目指す野外パートです。ステージ構成は、同FFシリーズの「盗賊都市」に近い印象です。後半パートは短く、「盗賊都市」のザンバーボーンの居城パートのごとく、ほとんどおまけ扱いの存在という事まで一緒ですし。もっとも、強いだけのザンバーボーンと違って、ラストに登場するドラゴンの狡猾さが印象に残る分、こちらの方がマシですが。 やはりメインはグレイギルドを舞台にした前半パートでしょう。ただし、街の雰囲気は「盗賊都市」とかなり違いますがね。 ポートブラックサンドは危険だけど、コブリンやならず者どもが、にぎやかに暮らしていて、どこか憎めない陽気な雰囲気なんですが、グレイギルドは学術都市という設定です。組織された盗賊や、邪悪な宗教と無慈悲な女兵士が跋扈していて、危険なのには変わりないのですが、冷たく整然とした雰囲気なんですよ。 リアルで言うと、ヨハネスブルグにあるようなスラム街と、ナチスの軍隊が支配する地域くらいの違いがあります。どちらも近寄りたくないのは一緒ですがね。
本作はゲームブックブーム当時もプレイしていましたが、中盤の山場であるホーカナ戦にすらたどり着けずにゲームオーバーを繰り返して中断していました。 途中で遭遇するテュチェフとカサンドラという、二人組の強敵がいるんですが、当時のプレイでは態度の悪いこいつらの挑発に背を向けて退散するのが嫌で、こいつらを凹ませてやろうと、不要な戦闘になる選択肢ばかり選んでいたからです。当時の私はアホでした。 まあ、そんなことがなくてもこの冒険をクリアするのは厳しいです。 死神の配下のアンデットモンスターどもは弱くても、レベルドレイン攻撃をしてくるので、戦闘で傷を負うと技術点が下がってしまいます。 しかも、中ボス・ラスボスは技術点12の超強敵。当時はクリアできるゲームバランスじゃないと思ったものです。ただ、キチンと攻略してみると、実は魔法の指輪だの、武器だの、兜など、装備すると戦闘が有利になるアイテムが沢山登場するので、それらをかき集められるルート(真の道)では、FFシリーズでは珍しくかなりの低能力値でもクリアできるようになっていて驚きました。(装備による技術点への加点は原技術点を超えても良い、とルールを解釈した場合に限る) 一方、間違った選択を選んでいると能力が高くても大苦戦、でもなんとかクリアは可能、という作りでゲームバランスはかなり良く、当時に比べてマイ評価が最も上がった作品の一つです。 なお、本作では他の多くのFFシリーズ同様、最初に魔法薬を1つ持っていけるのですが、先ほど書いたレベルドレイン攻撃の関係で�犁擦量堯匹料�択がお勧めです。これから挑戦する方は参考にどうぞ。
最後に以前に他のサイトで知った情報ですが、このオーブという世界は、二見文庫から出ていたゲームブック「タイガー暗殺拳」(2002年7月の冒険記録日誌参照)と共通だそうです。 昔プレイしていたときは、「タイガー暗殺拳」はまだ読んでいなかったから気づかなかったけど、そうだったのか。知ってから読み返すと、確かにタイガー暗殺拳に登場するドゥームオーバーの町が名前だけ登場しています。 一箇所だけど、拳法で戦う僧侶が登場するので、タイガー暗殺拳を知っているとニヤニヤします。イラスト付きで登場した割に、こいつは本編とは全然関わりのない文字通りの通りすがりの奴ですが、もしかして作者がファンサービスで登場させたのかもしれませんね。
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