冒険記録日誌
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2016年08月06日(土) ランダムZEDに挑戦!

 なるべくネタバレを避けながら書きますが、遊んだことのある人しかわからない話題ですので、これからソーサリーをプレイ予定の人は読むのを避けた方がいいかもしれません。

 ゲームブックの名作ソーサリー。
 このゲームブックは魔法使いでプレイした場合、48種類もの呪文を使えるのが特徴ですが、この中に正体不明だが究極の魔法とされる謎の呪文ZEDがあります。この魔法は作中では第四巻終盤というクライマックスに近い状況で、2つの唱え方が用意されています。
 一つはこの呪文の正体を知ってから唱えるもので、安全です。クリアにいたる正式なルートでしょう。
 そしてもう一つは、どんなことがおこるかわからないまま唱える方法で、なんと11とおりもの結果にランダムに分岐する非常に印象的なものです。
 正式なルートではZEDを唱える描写はあっさりとしているので、ZEDそのものに注目するなら、こちらのルートの方が印象的でいかにも究極の呪文という存在感があります。
 しかし実際のゲームプレイで、本当にこのランダムZEDに挑戦した人はどのくらいいるのでしょうか。たぶん皆無ではないでしょうか。
 なぜならこのランダムZEDに挑戦する選択肢には同時に、傍にいる人物にこの呪文のことを尋ねるという選択肢があるのですから。
 今にも敵に襲われそうというならともかく、このシーンはちょっと時間を割くことに何のデメリットもない状況です。未知の呪文を唱える前に少しでも情報を得ようと、余程せっかちなプレイヤー以外はそいつにまず、ZEDのことを聞き、呪文の正体を知ってから唱えるはずです。
 正体を知って唱えるのと比べ、ランダムZEDはリスクしかないので、ネタバレしていた状況でもこれを選択する人はいないでしょう。
 というわけで、ギミックとしては非常に面白いランダムZEDですが、ゲーム的には残念ながら意味は薄いといえましょう。

 と、いいつつ実は私はガチのプレイでランダムZEDを唱えたことがあります。
 だいぶ以前の話しですが、最低能力(技術点5、運点7、体力点14の魔法使いで1巻からスタート)で遊んだときでして(冒険記録日誌にはたけたろうの冒険として1巻のみリプレイを書いています。いずれ最後まで書いてもいいかもなぁ)、問題のシーンでは残り体力点が9点しかなかったのです。
 この場合、なにが問題なのかというと、最終戦のラスボス戦です。
 ZEDを唱えると体力点が7点も消費されます。ラスボスに対峙した時点で残り体力はわずか2点。
 ZEDにより不意をついたとはいえ対戦時のラスボスの魔王は弱く、体力点がもう少しあれば、魔法で軽く捻ることができるのですが、この場合は直接戦闘で倒すしかありません。拍子抜けとか影武者の方が強いとか散々な言われようの魔王であっても、この主人公には強敵です。
 実は最弱スタートといえども、剣術熟達の腕輪と、優れた剣(カントパーニで購入した剣を、マンパン砦の研磨機で研いだ名もなき名剣)、黒エルフの隊商で買った鎖帷子を装備しているので、技術点にはかなりの補正があるのですが、(7匹の大蛇は取りこぼして原技術点は増えなかった)サイコロ運が悪ければ一撃で死んじゃいますからね。その可能性は高いのです。
 そこで一度仕切り直して、体力点が多い状況で改めてラスボスに挑戦しようと判断。あえてのランダムZEDに挑戦したわけです。
 ZEDの結果はサイコロ2個を振って決まります。さあどうなる?
 あんまり戻されるとつらいけど、開門の呪文を知った状態で、カーレを自由に歩き回れるとかは楽しいかも!
 果たして振ったサイコロの数字は……。


 8!


 目の前に現れた扉を開けると、ファーレンホワイデがいました。


 なんかつまんね。( ̄ω ̄;)


 ちなみにそのあと無事クリアできました。


山口プリン |HomePage

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