冒険記録日誌
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2016年06月11日(土) 眠れる竜ラヴァンス( 滝日省三/創元推理文庫) その2

 ゲーム開始前にルールの確認をしましょう。
 まず大きな能力ポイントとして、技量ポイントと体力ポイントの2つがあります。戦闘ルールはソーサリー(というかFFシリーズ)と、運だめしがない点以外は一緒なので、技量ポイントは技術点みたいなものです。
 ただ、ソーサリーと違うのは、技量ポイントは10点と決まっていること。技量点は内訳があって、敏捷ポイント(6〜9点)と筋力ポイント(1〜4点)に合計して10になるように割り振っておき、戦闘以外の行動の成否判定は状況に応じてそちらの2つの能力のどちらかを使う点です。(サイコロを2個振って敏捷ポイント、サイコロを1個振って筋力ポイントと比べること)
体力ポイントは0になったら死亡する他のゲームブックとお馴染みのもので、説明は不要でしょう。
 戦闘能力は固定で、行動の成否判定用に2つのポイントがあるのは、ソーサリーよりは、むしろ同じ創元推理文庫のゴールデンドラゴンファンタジーシリーズ(吸血鬼の洞窟など)に近いルールだと思います。
 次にゲームの目玉となる魔法システムですが、こちらは魔法の名前を暗記する必要も含め、ほぼソーサリーと同じものです。唯一の違いは呪文書を持っていけるので、冒険中でも野営中とか平穏なパラグラフなら魔法のルールを見返してもよい事くらいです。
 魔法の種類は12種類。ソーサリーと比べれば4分の1の数でしかなく、劣化ソーサリーと揶揄される理由の一つです。でも、本当はソーサリーの魔法数が化け物なだけなんですがね。他の魔法システムの登場するゲームブックから考えれば12種類というのは一般的な数でしょう。
 さて、ソーサリーの魔法を解説しているゲームブックサイトはあっても、眠れる竜ラヴァンスの主人公の魔法を解説しているサイトはないと思います。そこで、次回はどんな魔法があるのか、以前に冒険中盤まで遊んだ時の使い勝手の感想を含め、ソーサリーの魔法と比較しながら解説してみます。

続く


山口プリン |HomePage

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