冒険記録日誌
DiaryINDEXpastwill


2016年06月05日(日) 眠れる竜ラヴァンス( 滝日省三/創元推理文庫) その1

 この日記に創元推理文庫のゲームブックの感想を書くのは、何年振りだろうか。
 本作を知らない人にこの作品についてざっくりした概要を紹介しますと、典型的なファンタジー冒険ものです。
 ドラゴンソング・レジェンドという全3部作のシリーズの構想で、この第一巻の「眠れる竜ラヴァンス」が発売されましたが、残念ながらゲームブックブーム終了もあり、第2巻の「ゼダンの審判」以降は発売されなかった悲運のシリーズでした。
 発売後のアドベンチャラーズ・イン(創元推理文庫のゲームブックに挟まれていたミニコミ的なフリーペーパー)や、ネットでのこの作品の感想をみると、「ソーサリーを思い出して懐かしく楽しめた」とか「ソーサリーの二番煎じ」とか、良くも悪くも偉大なソーサリーという作品といろいろ比較された作品です。
 ストーリーは、冥王モーレグが、悪の竜アーリンと手を組んで、世界征服を企んでいて、これに対抗するには人知れず眠りについているとされる善の竜ラヴァンスの力が必要と判明します。主人公はラヴァンスを見つけ出し、冥王モーレグに立ち向かう為、単身旅立つという内容です。竜の存在以外はソーサリーと同じですね。
 ストーリーはどちらの作品も指輪物語の類似ともいえるのですが、ほかにも完全な一方向システムで広大な世界マップを何日もかけて旅していく展開、主人公が魔法も使えてスペルを暗記する必要がある設定、類似した戦闘システムとか、共通点が多かったので比較されるのもやむを得ない気はします。
 私自身は、何度か挑戦したものの、ゲーム中盤当たりでゲームオーバーを繰り返し中断。そのうちに再プレイしようと思っていましたが、ゲームブックブーム終了で続編はでないことを察してきてプレイしなくなったという感じです。
 当時の私は双方向システムの作品の方が好きで、同じ創元推理文庫でも同じ頃に発売されたワルキューレの冒険3部作の方をもっぱら遊んでいました。ただ、あちらは2・3部と進むにつれ個人的には面白さが失速した感があります。今となってはワルキューレは完結まで発売されただけでも良かったと言えますが、ラヴァンスの方の続編も見たかったな。
 今回はそんな「眠れる竜ラヴァンス」をせめて一巻だけでもクリアまで遊んで、プレイの感想とリプレイでも書こうかと思います。

続く


山口プリン |HomePage

My追加