冒険記録日誌
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2016年04月30日(土) |
愛の矢は誰に?(雅 考司/朝日ソノラマ) その5 |
(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。) 残った恋人候補は、少女漫画から抜け出したような王子系の学園アイドル、圭一君。それから長髪ミュージシャンの誠治さん。 女の子の候補が是非とも必要だわ。(今風にリメイクするなら男同士のカップルもありかもね。女の子向けゲームブックだし(w )
ちょっと心当たりがあったので、赤坂のテレビ局にもどってみると、英雄君がやってきた。これがタイムマシン効果ってやつねー。 もしここで私と恋愛モードになったらもうドロドロの三角関係になりそうだわ。今回はムシムシ。 TV番組の収録にいた一般の女の子達(観客席で笑ったり、芸能人のトークに合わせてタイミングよく「そうですねー」とか唱和する人のことよ。)に一人目を引く娘がいた。シックでセンスの良い服を着ているんだわ。 番組アンケートとか言いながら彼女を捕まえて話してみると、大人っぽい見た目とは裏腹に占いが好きだとか、チャーミングなところもあるみたい。ギャップ萌えってやつね。優子さんという名前だって。覚えたわよ。
ここで困ったのは、圭一君と誠治さんのどちらを紹介すべきかということ。 どっちもそこそこの相性点はでそうだけど、10点満点みたいな決め手は感じられない。うーん。 決めた。誠治さんにしよう。占いとミュージシャンって、どっちもロマンティストじゃない? それに圭一君はパーフェクト過ぎて、恋人にするには案外疲れそうだしね。アイドルは遠くから眺めるのが一番ってものよ。 魔法もあまっているので、遠慮なくエリア移動エネルギーと愛の矢を使う。私が弓から普通の人には見えない矢を放つと、矢は二人を貫いた。ほやほやのカップルは喫茶店でいつまでも楽しそうに話している。 さあ、相性点は──?フィラリス様のテレパシーを待つ。 「素晴らしいわ。10点ですよ、ルピア。よくやりましたね」 やったー!オール満点よ!
こうして意気揚々と天界に戻った私は、審判を受けて見事大天使としてキューピットの試験に合格したわ。もう最高よ!
END
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大天使になる基準点はかなり高いので苦戦するかと思ったのですが、まさかの満点。カップルの組み合わせが予想外にうまくいったようです。 もしも低得点のカップルが出来た場合は、好きと嫌いの魔法を使って、カップルを解消して仕切り直しもできます。今回はそれが一切なかったので魔法の力があまってしまいましたね。 リプレイでは遭遇しませんでしたが、実は愛の矢が通じない人とか、ルピアがラブラブカードを奪われる展開もあったりするので、クリアするには油断は禁物です。 最初にも書きましたが、カップルが成立した時の描写は欲しかった。それだけでなく愛の矢を使うシーンも描写がないんです。魔法少女アニメなら変身シーンがないようなものですよ。リプレイに描いたエリア移動エネルギーの魔法を使った結果とかは、山口プリンの妄想で書いてます。 他のシーンの描写はまあまあしっかり描かれて悪くないんだけどなぁ。特に恋愛ルートで雨の日のデートの待ち合わせで、時間を過ぎてもこない彼を、喫茶店の席でミルクティーを飲みながら待つシーンは好き。バットエンドだけど。 ゲームブックとしてはいろいろ甘さがある作品だけど、着眼点の妙とふんわりした世界観は高く評価できます。独特の雰囲気をもった佳作でした。
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