冒険記録日誌
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2016年04月10日(日) ルパン三世ゲームブックがまさかの漫画化

 お〜もりさんのサイトで知りましたが「ルパン三世H 華麗なる挑戦」(双葉社)というルパン三世の単行本が凄い。かつて双葉文庫から出ていたルパン三世のゲームブックシリーズ(2004年07月の冒険記録日誌参照)を原作にしているとの事。これはチェックしないわけにはいきません。
 早速購入してみると、本の帯にも「ルパン三世の小説&ゲームブックシリーズをコミカライズ!!」と書かれています。ルパン三世ゲームブックは一部電子書籍化されているし、ルパン人気の根強さには恐れ入りました。でもゲームブックのストーリーを漫画化したものであって、分岐とかないので、ゲームブックと間違って買わないように注意してください。
 以下は読んだ感想ですが、原作となる作品は「アムネジアの砂漠」「青の女王強奪作戦」「華麗なる挑戦」の3作品。
 「アムネジアの砂漠」の原作は兄弟分の小説レーベルの方ですね。(2009年08月の冒険記録日誌参照)原作の方は、設定を盛りすぎて逆にルパンがバックドロップを決めた所しか印象がないのですが、漫画では少しアレンジしてスッキリまとめられ、予想外に良かったです。この回は不二子が可愛いよ。
 「青の女王強奪作戦」は原作にあったラストのオチを削っているのが、かなり残念。なぜ削った?ルパン三世ゲームブック1作目「さらば愛しきハリウッド」に絡んでいる設定もなくなっている事もあり、ヒロインのクラリッサが中途半端でいらない子になっています。
 「華麗なる挑戦」はヒロインのシャーリーがひたすら可愛い。ルパンと公園の湖でボートデートするシーンをちゃんと入れてくれて嬉しい限り。次元が作戦AやBを使い分けて作戦を実行していく展開も、元のゲームブックを遊んだ人間が読むと微笑ましい気分になるね。
 ちなみに小説の方は、ルパン三世Hの以前の巻でも「泥棒さんと、殺し屋さんと、……ひとりの少女」「星を盗む男」「泥棒さんたちの華麗な休日」が漫画化されています。こっちも読んでみましたが、いい具合に原作をアレンジ補強してあって良く出来ていましたよ。特に「星を盗む男」は、ホラー色は薄れたものの、原作の消化不良なラストをキチンとした解決に変更していたのがよかった。
 これは確かにお〜もりさんと同じく、「戒厳令のトルネイド」とかの他ゲームブック原作の漫画も見てみたくなります。小説の方でも銭型が主役でかっこいい「エルドリア大脱出作戦」の漫画版が見てみたいところ。いったい、どんな基準で原作を選んでいたんだろう。またやらないかなぁ。


山口プリン |HomePage

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