冒険記録日誌
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2014年01月01日(水) もしもソーサリーがライトノベルだったら その1

 カクハバードのマンパン砦に住む魔法少女によって、アナランドとその友好国らは危機を迎えていた。
 「ただの王冠には興味ありません。バードマン達!アナランドから“王たちの冠”をあたしのところに持って来なさい」
 といって彼女がアナランドから“王たちの冠”を盗み出したからだ。もし旧世界一とされる強力な秘宝の力を借りて、長らく無法地帯であったカクハバードが統一されれば、唯我独尊な彼女の手によって、すぐさま混沌の軍隊がこちらにへ侵攻してくるだろう。
 この事件のことはまだ周辺諸国には、秘密のまま伏せられている。軍隊を差し向けることは、それを公にすることでありできないことであった。唯一残された方法は、だれか一人の勇者が大胆にもマンパン砦に潜入して“王たちの冠”を取り戻すだけとなっていた。
 この任務を受けたあなたはマンパン砦を目指して旅立つことになった。国境の門までたどり着くと、くりくりした瞳が特徴的な少女が一人立っていた。千里眼の超能力をもつため門番として採用されているのだ。少女はじっとあなたを見据えていたが、あなたが門を通り過ぎようとすると見送りの言葉をかける。

 「あなたにかける」

 なにをだ?もう少し具体的に応援の言葉を言ってほしいね。

 「王たちの冠の所有者は、意識的にしろ無意識的にしろ、自分の意志を絶対的な情報として環境に影響を及ぼす。マンパンの主も例外ではない。あなたが選ばれたのには必ず理由がある。あなたが全ての可能性を握っている」

 わけのわからないことを言ってやがるな。俺が選ばれたのだって、ただちょっと魔法が使えて捨て駒になるやつなら、誰でもよかったんだろ。理由なんてねーよ。
 少女にそう答えたが、無表情に一言「ある」と繰り返しただけだった。
 ま、いーか。せっかくの助言と励ましくらいは素直に胸におさるべきだろう。あなたはシャムタンティの丘へ旅の第一歩を踏み出した。


続く





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 あけましておめでとうございます。
 最近、ソーサリーの魔法レッスン以外には、ゲームブックの感想くらいしか書いてないなーと思ったので、今回は新春記念特集やってみます。やっぱりソーサリーネタなんですけどね。
 元々は昔mixiにノリで書いていたものです。途中で中断していたのですが、この機会に完結できるかなー。


山口プリン |HomePage

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