冒険記録日誌
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2013年12月31日(火) 銀の塔の巨人族(R・L・スタイン/近代映画社)

 インディジョーンズのゲームブックシリーズ3作目にして最終巻。(最終巻と言っても1〜3巻同時発売だったようですが)やはり分岐小説タイプの作品です。
 今度のストーリーは、インディと親しい教授がチベットの山中で、伝説の巨人族を探索に向かったまま行方不明となり、教授の娘からのSOSにインディが救出に向かうというもの。山中には雪が積もっており、雪山登山のサバイバル気分を味わえます。
 本作もインディと一緒に冒険する少年が主人公という設定は変わらないのですが、今回は教授の娘が案内役として同行している分、少年の出番が食われている気が。主人公の存在感が薄すぎて、選択肢では少年というよりインディを直接動かしている気分にすらなります。

 冒頭では、現地まで飛行機をチャーターしていくか、徒歩で行くかの選択肢があります。常識的に考えれば、飛行機しかありえない気もしますが、ベタな冒険映画なら墜落する展開かもしれないと思うと、悩ましい選択肢です。実際に初プレイでは飛行機を選択したのですが、当然のように墜落しました。(笑)
 今回もいろんな展開が用意されており、巨人族の存在自体が嘘だったというものから、巨人族に出会って歓待されたものの発生した天災で巨人の街が滅んでしまうという切ないものまで、真実もまったく変わっていきます。
 一番映画的な意味で盛り上がりそうな結末は、巨人族代表の大男とインディが銀の塔のてっぺんで決闘をする展開だと思いますが、このルートにたどり着く方法がなかなかわからずかなり苦戦しました。この決闘は意外にも他愛もない方法で決着がついてしまうのですが、インディ流のユーモアが感じられてよかったです。 
  
 不満点は同じパラグラフを延々繰り返す、いわゆる無限ループのゲームオーバーが存在すること。ただ洞窟を歩いているだけで、洞窟から抜け出せない無限ループに入り込んでしまうのです。無限ループそのものは悪いわけじゃありませんが、幻術の力が働いているとか、時間の流れが違うとか、それらしい理由と伏線をつけてほしいもんです。


山口プリン |HomePage

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