冒険記録日誌
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2013年12月30日(月) シバの女王の秘宝(ローズ・エステス/近代映画社)

 インディジョーンズのゲームブックシリーズ2作目です。
 主人公はインディ・ジョーンズ本人ではなく、彼と一緒に冒険をする少年という設定は変わりませんが、1作目の少年とは別人のようです。考古学者であり科学者でもある父をイタリアのファシスト達に誘拐された少年は、インディの協力を得て、父の救出と父が研究していた古代遺跡の財宝「シバの女王の秘宝」を探し求めるという冒険になっています。
 また、ルール的には前作同様に単純な分岐小説タイプで、いろんな結末が用意されています。ただし、前作のような展開によって財宝の正体が変わることはありません。
 舞台はエチオピアで、序盤から中盤にかけては古代遺跡までたどり着くまでは、砂漠を横断したりとロードムービー的な冒険が続きます。ルートは大きくわけて2つありますがどちらでもクリアは可能です。外れルートを選んでも救済処置が多く、のびのびと選択肢を選ぶことが出来ます。それにバッドエンドとなってもすぐにやり直せるボリュームですし。
 私的にはインディと喧嘩した地元民の男が、どことなくギャグキャラっぽくて好きでした。事件とは全然無関係にもかかわらず、巻き込まれてなし崩し的にインディ達に協力する羽目になったり、自信満々に「俺にいい考えがある」と言い出し、そのとおりにするとバッドエンドとか、憎めないけど役に立たないヘタレ具合がね。
 父の救出のみ成功するなど、ハッピーエンドの中でも、今回もいろんな結末が用意されていますが、シバの女王(女王のミイラ)と対面できる結末は一つだけです。シリーズ中では唯一、ベストエンディングというものがはっきりわかるため、到達したときに一番達成感を感じる作品でした。


山口プリン |HomePage

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