冒険記録日誌
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2011年05月09日(月) RPGドラえもん(三谷幸広他/小学館)

 あの藤子・F・不二雄のドラえもんの世界を味わえるシュミレーションゲームが登場です!
 ってほど大げさなものではなく、ただ単純にドラえもんの漫画が分岐式で収録されているだけの本です。
 どの選択肢を選んでも必ず最後まで到着するのでゲームとしては非常に簡単。肩の力を抜いて普通のドラえもんを読む感じで楽しめばいいんじゃないでしょうか。今の子どもにも十分オススメできます。

 全部で5話用意されているのでボリュームはそこそこ。一つの冒険が1ページ1パラグラフで、25パラグラフ分となっております。
 第一話が、ドラえもんが錯乱したのでのび太たちが原因をつきとめたり何とかしようとする話し。第二話がドラえもんが出した未来のゲームブックの中に入ってシズカ姫を救出しようとする話し(これは、原作でも似た話があったなぁ)。第三話はスモールライトで小さくなった状態で風に飛ばされたジャイアンを探しに行く話し。第四話はロンドンで行方不明になったスネ夫を捜索する話し。最後の第五話はのび太0点の答案をめぐって、どらみちゃんと謎の悪人が登場するタイムトラベルの話し。
 藤子・F・不二雄本人が書いたわけじゃないせいか、原作とちょっと雰囲気が違うところもありますが、まあ、それを言い出すと、今のアニメ版なんてもっと雰囲気が違いますし、私的には許容範囲内でした。
 
 余談ですが、この本と同じ出版社とスタッフが書いたもので、学習教材っぽい要素を加えたドラえもんの漫画ゲームブックがシリーズ化されています。
 あっちは今でも図書館の児童コーナーに置いてあることがありますので、興味が沸いたら借りてみてください。私も一冊だけ「ドラえもん 21世紀宇宙大冒険」(2002年07月05日の日記参照)を読んだことがあります。内容は少しぶっとんでましたけどね……。

 あと、他のサイトではこの作品はゲーム性がないように書かれていますが、一応選択肢にはうまくいく展開と失敗する展開があって、良い選択肢を選んでいけば、より少ないパラグラフ数でエンディングを迎えることができるような構造になっています。最短クリアを目標に遊んでみるのもいいでしょう。
 本の最後の方にイラストでパラグラフのフローチャートまで書かれているのでとっても親切ですよ。


山口プリン |HomePage

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