冒険記録日誌
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| 2009年12月05日(土) |
たけたろうの冒険 ──FF23・仮面の破壊者編 その1── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないでください)
私ことたけたろうは、クール大陸の北東にある都市アリオンを治める、大変公正で立派な領主様ですよ。 今回は領主なんて、私にしては珍しくいい役どころじゃあないですか。これで事件さえ起らなければ文句なしですがねぇ。 でもこの束の間の優雅な生活も、魔術師アイフォー・ティニンから緊急の会見の申し出があるまででした。 「アイ、フォーティ!ニン様が見えられました」 妙なアクセントで名前を呼ばれるこの魔術師は、まるで敗北が決まって国家の滅亡を憂いる軍師のような表情を顔に浮かべながら、せかせかと私のいる広間に入ってきました。そして、一刻も惜しいとでも言いたそうに、いきなり用件をきりだしてきます。 「もちろんお主も聞いたことがあるであろうな。北部山脈のなかのクリル・ガーナッツの5つの峰に住んでいる魔女モルガーナのことを」 「いや、まったく知りません」 「わしはモルガーナの邪悪な計画をさぐるために、霊体となって彼女の隠れ家まで行ってきたのだ。12種類の魔法の印があれば、あらゆるものを支配する力を呼び出すことができる。モルガーナはすでにこの知識を手に入れているのだ」 「えっと、私は魔法の知識なんてありませんよ。12種類の魔法ってなんですか?」 「彼女は11種類の印をつけた仮面をそれぞれ作り、石でできた不死身の怪人ゴーレムたちにかぶせた。あとは12番目の印さえできれば万物を支配する力はモルガーナのものとなり、彼女はすべてを思いのままにできる」 「いきなりそんな超展開な話しをされても困るのですけど……。もっとわかりやすく説明をしてください」 「モルガーナはお主が倒さねばならん。この国一番の立派な領主であり、一番の豪傑であるからな。お主しか成し遂げられぬものはおらんのだ」 「人の話しを聞いてください!」 結局アイフォー・ティニンに熱っぽくいわれ続けて、あれよあれよという間に冒険に旅立つことになってしまいました。
技術点 7 体力点 14 運点 7 持ち物:剣、皮鎧、食料(10食分)、ツキ薬
旅立ちの日。信頼する武具師のケヴィンに装備を整えてもらうと出発します。 「兄貴、いってらっしゃい」 ともみが、ニコヤカに旅立つ私を見送ってくれましたが、私としてはジト目で見返すしかありません。 「なによ。その視線は?」 あいかわらず調子のいい妹です。勝ち目のない冒険と見て今回は自分だけ逃げたのではないでしょうか? 「見損なわないで兄貴。私なら今回の冒険でも使命を達成できるわよ」 「へー、正しいルートを知っているのですか?」 「んとね。パラグラフ1から裏切りの者のいるパラグラフに直接移動して倒せば 「ギャアア、やめなさい!それ思いっきり反則ですから!ポートピア連続殺人事件で、捜査開始直後からいきなり犯人を逮捕するようなものですから!」
私はため息を一つつくと、ともみとも別れ、城の北にある髑髏門をくぐり、アリオンのはるか北へ歩きはじめました。 地図によると、まずは死の湖を目指し、枯葉の谷をこえ、矛槍草の大草原をつっきって、瘴気の沼を横目に進めばクリル・ガーナッツに到着します。なんでもいいですけど、気の滅入る地名ばっかりですね。 出発してからのしばらくの間は、狩りをして食料を節約しながら、のんびりと旅ができました。 数日後、私は死の湖に到着しました。 文明の果てとも、誰も帰ってきたものがいないとも、化け物が湖の底に棲むとも、さまざまな言い伝えで恐れられている未知の湖を前にしばし悩みます。 筏を作って湖を渡るべきか、遠回りになるけど湖のほとりを歩いていくべきか。うーん。どうしよう…。
続く
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