冒険記録日誌
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| 2009年11月25日(水) |
伊賀忍法 必殺!(スーパー頭脳集団アイデアファクトリー/桐原書店) その3 |
(ネタバレ注意!重大なネタバレは避けましたが、プレイ予定の方は判断のうえお読みください)
鷲の足に捕まった私と炎の2人は、夜空に舞い上がって城に接近していく(ここでサイコロを振って分岐)が、今夜は月夜。雲一つさえぎるものがない月の光が、仇となって番兵に発見されてしまったようです。 物見櫓から銃声が轟いてきました。 まずいな、と考えた瞬間には鉛玉が鷲に命中して、地面に落下してしまいます。 幸いにも軽傷ですんだものの、こうなると仕方がない。炎にうなずくと奴は嬉々として火薬玉を掴み、遠投のかまえをとります。ここから門まではゆうに100メートルの距離がありますが、強肩の炎にはまったく問題がないのです。 数条の赤い糸が闇に弧を描いたかと思うと、門が落雷でもあったかのような大音響とともに爆発しました。壁は崩れ落ち、あたりは火の海。無傷だった番兵たちも、爆風に地面なぎ倒され呻いています。 「おいおい、炎。忍びの人間にしてはやりすぎじゃね?」 「どのみち見つかる前提ならば、思いきり派手にやった方が効果的というもの。奴らが混乱している間に走りぬけましょう」 私たちは一気に駆け出します。騒ぎを聞きつけた侍たちがこちらの方に向かってきました。 「あっちにもいるぞー!」 突然の別方向からの大声に侍たちがそちらに振り向く。そのスキに2人とも大きく跳躍して塀を飛び越して潜入に成功しました。大声はもちろん、私の遠話の術の仕業です。
庭を走り抜ける私は罠に足をとられて、木の枝に逆さずりになってしまう。仕掛けられた何本もの矢が飛んだきたが、身をよじって大半は避け、最後の一本は相棒が刀で矢をはじき飛ばし、ことなきをえました。 屋内に入いると正綱の城は、城というよりは忍者屋敷のように道は入り組んでいます。天井裏を通る方法もあったが、あんなに派手にやったあとは素早く行動した方がいいだろうと判断して、廊下をつききっていく。隠形の術を使えば、壁抜けをしてショートカットもできるという選択肢は、仲間の分も合わせて術を1度に2回分消耗するらしいのであきらめました。 落とし穴にかかるわ、敵の忍者に目つぶしをくらうはと、大変な目にあいながらも、なんとか奥に進んでいくと、正綱の寝所に到着します。 以外に早い到着だったな、しかし無防備すぎないか?と訝しみないがらも、ふすまを開けようとして飛びきます。指先に悪寒が走り、体の動きがうまくとれません。ふすまにしびれ薬が塗ってあったに違いないです。 「その程度の罠にひっかる未熟な腕で忍び込むとはのう」 敵の忍者が3人、天井から音もなく周囲に降り立った。そのうちの一人は歌舞伎役者の女形かと見間違えるかのような眉目秀麗な優男風の姿でした。 「丈太郎どの。ここは拙者一人で十分でござる」 「いやいや丈太郎どの。それがしに花をもたせてくだされ」 しびれ薬に割れそうな頭をかかえて転がりながらも、残りの2人が優男にそう問いかけるのを聞いて緊張します。風魔丈太郎といえば、風魔一族の若頭です。 しかし、なさけないことに自分はなにもできません。丈太郎は部下に始末を任せることに決めたようで、2人の敵忍者と相棒の炎との戦闘になりました。 炎は戦闘力の高さを存分に発揮して、雑魚忍者どもを打倒しました。そのあいだにしびれもとれた私も加勢して、残った丈太郎に立ち向かおうとします。 手裏剣を投げるとそれは丈太郎の体にあっさりと突き刺さって、大量の血しぶきが飛び散ります。その返り血が自分の体にかかると、生き物のように血が這いまわり、鋼の綱のように締め付けてくるではないですか。あまりの激痛に意識がとおくなります。
気がつくと相棒も私も床に寝ていました。部屋にはもう敵の姿はなく、ただ片隅に丸太が一本転がっておりさっき投げた手裏剣が突き刺さっていました。 どうやら丈太郎の幻術に惑わされたようです。そのうえ、私たちを放置したままとはコケにされたとしか思えません。一旦引き返す選択肢もありましたが、それではこちらの誇りにかかわります。 怒りに燃えて、隣の正綱の寝所に飛び込んだ私たちが見たものは、寝ている正綱でした。あの騒ぎのあとでも!? 寝ていた正綱は跳ね起きて床柱の方へ逃げだそうとしますが、すかさず手裏剣の雨を降らします。正綱は絶命しながらも何やら床柱にあったヒモを引っ張ります。 すると、轟音とともに天井が下がってきます。周囲も鉄格子が勢いよく下がり、完全に綴じ込まれました。 「愚か者めが。さっかく正綱殿は他におわすことを暗示してやったのに罠にはまるとは」 あざ笑う丈太郎の声が聞こえてきます。やはり影武者だったようです。 今は吊天井の罠から脱出しなくては。ここで城の見取図があるかと選択肢がありましたが持ってません! 他に脱出する唯一の方法は、仲間を見捨てて隠形の術で一人脱出することですが、ここにくるまでの戦闘ですでに使用して残ってないのです。押しつぶされては不死鳥の術で復活もできません。 残念ながらここで任務失敗です。
END
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このまま再プレイした続きも書いていってもいいのですが、似たような展開を繰り返す感じになってしまったので、やめておきます。 パラグラフ数が325しかないだけあって、それほど長い話しではないのですが、ゲーム性としてはバットエンドに続く同じルートの流れにハマりやすく、クリアするまで結構手こずってしまいました。 クリアできるかはルートからの抜け道をいかに発見するかにかかっています。クリアしたときは土竜源之助という部下を相棒にしたときでしたが、このときは相棒の特殊能力を使ったので、他の部下が相棒だった場合の正解ルートは未だにわかっていません。 そのかわりといってはなんですが、能力値は低くてもあまり問題なさそうです。予想通り、瞳幻の術と隠形の術がかなり強力なので、大抵の場面はどちらかの術で対処できます。これから挑戦する人は、消費体力が大きいのをフォローする意味で、体力回復の術も合わせた3つの術を多めに用意しておくといいかもしれません。
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