冒険記録日誌
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| 2009年11月06日(金) |
図書館からの脱出(奥谷道草/白夜書房) |
「図書館からの脱出」は、パズル雑誌クロスワードランド12月号に掲載されているはみだしゲーム(ミニゲームブック)です。何度も繰り返しいっていることですが、今でも新作のゲームブックが雑誌で定期的に連載されているというのは凄いことですね。 さて、この「図書館からの脱出」の内容は、簡単にいうと何やら不思議な図書館からの脱出ゲームです。 迷い込んだ舞台となる図書館は、迷路みたいで、人気がなくてどことなく不気味な雰囲気。スポーツ系の本がある部屋は床がトランポリンになってるとかシュールな光景も数多く見られて、気分はもう不気味の国のアリス。 ゲームブック作品で例えると「ドラゴンの洞窟」のストーンマーテン村をさ迷っているときのような気分がしなくもありません。14に行く心配(デットエンド)はないですけど。はたきがけをしている赤毛の女性なんかは、なんとなく「ドラキュラ城の血闘」に登場するシンデレラ・ロンパーを連想してしまいました。 各部屋にはテーマ別に本がギッシリつまっているので、遊ぶ時は「童話の部屋」とか「哲学書の部屋」のような部屋ごとのテーマもメモしながらのマッピングがお勧めです。お勧めというより、クリアへの難易度がまったく変わるので必須です。 ただ、頭を捻るタイプの謎かけはないので、マッピングさえすれば、あまり迷わずにクリアできるともいえます。どこそこで発見したキーアイテムを特定の部屋にもっていけば道が開くといった繰り返しなので、パズルというよりはTVゲームのRPGみたいなゲーム性に近いと思います。
はみ出しゲームはパズル要素の強い迷路型ゲームブックというのが特徴ですが、今回は謎解きよりはこの不思議世界を味わうことこそが、メインの楽しみ方じゃないかな。 もうちょっとくらい謎があってもいい気はするけど、のんびりと遊ぶには最適でした。ラストのオチは普通。
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