冒険記録日誌
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| 2009年09月17日(木) |
魔界横断ドラゴンラリー2 魔界大陸の逆襲(高野富士雄/双葉文庫) |
「魔界横断ドラゴンラリー 栄光への戦い」の続編です。 元の世界に戻った拓也と真美、それと表向きはデブ猫として暮らし始めた魔物のゲンさんの平穏もつかの間、魔界から人間界の征服をもくろむ魔物たちが現れるというお話し。そして2人と1匹は魔物の侵略をくい止めるために、今度は人間界で町を奔走しながら、魔物退治をするという内容なのだけど……。「地底階級王国」の続編を遊んだ時も思ったけど、高野さんって多作なわりに続編を作る才能が無いのだろうか?今回も世界観が一転して前作の魅力を潰しています。 ゲーム性に関しては、前作で多かった一発でのデットエンドが控えめになっているので、理不尽さは減ったかもしれません。能力値などのルールは変更がありましたが、戦闘システムは引き続きバトルポイントシステムを採用。私は、バトルポイント表のA〜J欄にそのまま1〜10の数字を順番に当てはめて遊んでいたのですが、本書ではこれが結構当たりの配列だったようで、スムーズにクリアできました。 しかしながら、バギーをぶっとばしながらバズーカを撃ちまくるという前作の爽快感あふれる設定はまったく引き継がれておらず、デパートやTVスタジオに飛び込んでは人間に化けた魔物を発見して戦う、の繰り返しでチマチマした印象になっているのはかなりいまいち。同じ登場人物で似たようなシステムのゲームブックなのに、物語のシュチエーションが違うだけで、こうも面白さが違うものなのだろうか?イラストレーターも違う人になっていて、なんだか絵がカクカク。 なにより「魔界横断ドラゴンラリー2」でラリー要素がないなんてタイトルに偽りありだよね。ということで、私的にはこちらを遊ぶことはあまりオススメしません。
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