冒険記録日誌
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2009年08月22日(土) ローンウルフシリーズ(ジョー・デバー&ガリー・チョーク/ボビージャパン) 7巻「死の城砦」

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

 この巻の冒険の目的は前巻とほぼ同じで、カイの教えを習得するために必要な秘宝「ヘルドスのロアストーン」を求めるというもの。
 ロアストーンは全部で7つあるそうで、当面の間は世界各地に散らばる「ロアストーン」を集める冒険が繰り返されるようです。鳥山明の漫画「ドラゴンボール」の初期の頃にあったドラゴンボール集めを連想させるような展開ですな。この調子だとロアストーン集めは12巻まで続く様子ですが、このシリーズの日本語版は8巻で打ち切られているので、最後までつきあえないのが残念です。

 今回も宿敵ダークロード軍は登場しません。この間に彼らはなにをしていたかというと、5巻でローンウルフに君主を滅ぼされて以来、ダークロードらの集まる首都では、次なる君主の座をめぐって内戦状態が続いているとのこと。この手のファンタジー世界での敵軍は、絶対的な存在が恐怖で配下を支配している図式のものが多いですが、ほとんど悪魔みたいなダークロード側も意外と人間くさいところがあるのかも。
 今回の目的である「ヘルドスのロアストーン」はザーダという邪悪な魔法使いが支配するという悪名高い要塞の島に存在しています。それにしてもこの島は、これ以上邪悪が広がらないようにと、善の組織による魔法のバリアで、丸ごと囲まれているという設定ですが、怪物はともかくこの島に住んでいる人間は、食料などの生活必需品をどうやって手に入れているのでしょうか?
 街から街への旅という屋外活動中心だった前巻の冒険とは対照的に、今回は最初から危険な要塞に忍び込むという展開のせいなのか、前作よりは厳しめの冒険になっています。考えなしに動いていると無用な戦闘を重ねてしまい、さしものローンウルフも最後には死んでしまいました。
 要塞の内部は廃墟のように薄汚れて人の気配が少なく、時々罠や怪物が配置されているという構造。よくあるダンジョン探索系の冒険に近い巻といえるかもしれません。


山口プリン |HomePage

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