冒険記録日誌
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2009年08月23日(日) ローンウルフシリーズ(ジョー・デバー&ガリー・チョーク/ボビージャパン) 8巻「戦慄のジャングル」

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

 日本で発売された最後のローンウルフ。打ち切りというのはどのシリーズでも悲しいものですが、とりわけローンウルフは壮大なストーリーの流れが魅力だけに勿体ないです。
 ただこのシリーズは、嫌いとはいいませんが正直なところ、文体のそっけない感じと、作中のイラストは自分には合いませんでした。また昔の私はゲーム性を重視した作品の方が好みでしたから、ゲームブックブーム当時に私がローンウルフを知っていたとしても思い入れが沸く作品ではなかったと思います。
 もし違う出版社で発売されて、翻訳者が変わり、イラストも日本独自のものに差し替えられるなどすれば、また印象が違っていたかもしれませんね。あ、萌え化しろといってる意味じゃありませんよ?

 さて、この巻の目的は「オライドのロアストーン」を探し求めるというもの。
 沼地に残された見捨てられた寺院にそれはあるようですが、そこにたどり着くまでの旅が物語のメインなので、街や村や船を経由していく展開は6巻に近いです。違うのはこの巻には旅の相棒がいるということで、戦闘魔法を使えるペイドという貴族のおっさんが冒険の最初から同行してくれます。
 ネタバレ注意と前置きしているので、遠慮なくいいますが、ラストで彼は敵軍の手に落ちてしまうのです。カイ戦士の感では今後再会する予感があると語られていのですが、日本人作品なら美少女がやりそうな役どころですねw ペイドは重要人物になりそうなほどの、特徴的な性格や能力を持っているようには見えませんでしたが、続編が続いている海外の原書版の方ではいつどんな形で再登場しているのかが気になるところです。
 それから本書のプロローグとエンディングによると、5年も続いたダークロードの内乱は終わったそうで、再び一致団権したダークロード軍の侵攻に主人公側の国々は苦戦している様子。なんで内乱でお互いに潰しあっている間にダークロード軍を攻めなかったんでしょうねぇ。
 ゲーム中でもダークロード側の敵が久しぶりに登場しており、こいつらは精神攻撃をしてくるので、6・7巻ではあまり使われなかった“念バリア”が重要スキルに昇格しています。私はこのスキルを習得していなかったので、結構苦しい冒険でした。
 特に物語中盤に登場する「ナーグのヘルガスト」という敵が、ソマースウォードの力を持ってしてもなかなか勝てない強敵で、5巻ラスト以来の厳しい戦闘シーンでした。というより、今まで最低能力で遊んでいた私はここでどうしても進めなくなり、ここだけ戦闘に勝ったことにして進むというズルをしてしまいました。なんか悔しいなぁ。
 


山口プリン |HomePage

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