冒険記録日誌
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2008年07月13日(日) 超美少女転校生とねらわれた学園(馬里邑れい/ポプラ社)

 ひらがな多めで字の大きな文章。少女漫画風のイラスト。ルールなしの分岐小説タイプ。要するに児童書向けゲームブックです。パラグラフ数も93しかありません。
 ストーリーは、タイトル読んだだけでどんな粗筋かがわかってしまいますね。謎の美少女が主人公の中学校に転校生としてやってきた。実は彼女はこの学園を狙う謎の存在だったのだー!って、割と王道な話しです。さらに登場人物もベタな感じです。

<黒丸京子>
主人公。最近になって自分が超能力を使えることに気がついた。龍吾君という男の子に恋をしている。

<クリス・佐藤>
 謎の超美少女転校生。なぜか龍吾君に気があるようで、べったりくっついている。その正体は…。(一応ネタバレなので書きません)

<川崎龍吾>
 勉強もスポーツもできてルックスも性格もいい、優等生タイプ。こんな奴、現実にはいねーよ。主人公の片思いの相手でもあるが、実は!?。

<山形雅夫>
 主人公に好意をいだいている男の子。龍吾ほどじゃないけど、結構いい男で、主人公を度々助けようと頑張る。でも恋が報われることはない可哀そうなキャラ。

<花姫由紀>
 主人公の親友だが、とても影がうすい。

 主要人物はこんなところか。この冒険にはゲームオーバーがいくつか存在しますが、龍吾君が好き!という気持ちを基準に選択肢を選んでいけば、簡単にクリアできます。
 ……。
もう書くことがなくなった。(汗)
 えっと、主人公が超能力を使える設定がいまいち生かされてない気がするかな。物語の前半は普通の学園生活のシーンが続きますが、超能力はテストをカンニングするくらいにしか出番がない。もっといろいろ使えそうなものなのにね。後半は一転して超自然的な展開が続くのですが、今度は敵の力が圧倒的に強いので、超能力自体があまり役に立たなかったりします。このへんは残念。
 ……。
やっぱり書くことがない。(汗)
 えっと、とりあえず児童向けゲームブックなのです。ちょっと不条理な展開もありがちな登場人物や粗筋も、そうゆうのも全部ひっくるめてゲームブックになってしまう、当時のゲームブックブームの勢いを感じさせる一品です。以上。


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