冒険記録日誌
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| 2008年07月07日(月) |
天才バカボンの華麗なる登校 その1 |
(赤塚不二夫劇場のプレイレポートです。ネタバレ有りなので遊ぶ予定がある人は読まないことをお勧めします)
「バカボン、起きなさい」 耳元でママの声がする。 「お兄ちゃん、早く起きないと、また遅刻しちゃうよ」 続いて弟ハジメの声。 「そんなことではてぬぐいなのだ。いや、てぬるいのだ。バカボーン!起きるのだ」 パパの声で完全に目が覚めた。 そうなのだ、バカボンは今日こそ学校に遅刻せずに登校すると心に誓っていたのだ。なぜならバカボンはいつも妙な事件に巻き込まれて、今まで遅刻せずに学校に到着したことがないから。 「いってきまーす」 まだ朝の6時だというのにバカボンは家を飛び出した。いくらなんでも早すぎると思うだろうが油断はできない。大抵何かがおこって、余計な時間がかかることを見越しての早出なのだ。
「ウギャー!痛えてよー」 ゲームが始まって次のパラグラフでいきなりトラブル発生。バカボンの前におでんを串ごと飲み込んでしまって猛烈な腹痛に苦しむチビ太が登場した。朝っぱらからおでんなんか食いながら道を歩いているチビ太も何だかなーなのだが、人の良いバカボンはほっとけない。チビ太を介抱しているとそこへ、もーれつア太郎がやってきた。 「おうどうしたんでぇ、大丈夫かい」 事情を話すと、もーれつア太郎はしばし考え込んだ。 「腹の中じゃ、手も足もでねぇな。いや待てよ」 もーれつア太郎は幽霊である自分の父ちゃんを呼び出した。 父ちゃんは事情を聞くと、青いキャンデーと赤いキャンデーを取り出した。 「赤いキャンデーをなめれば大人や年寄りになる。青いキャンデーをなめれば赤ちゃんや細胞になれる。これを使ってチビ太の体の中に入って、串を取り出すのじゃ」 それって、赤塚不二夫漫画じゃなくて、手塚治虫漫画<メルモちゃん>の不思議なキャンデーでは…。 「ケッ、なんでもいいから早く助けてくれよ。イテテテテテ」 チビ太が痛がるので、文句も言ってる場合でもない。青いキャンデーを選んで舐めると、もーれつア太郎と、バカボンはみるみるミクロ化されていった。 「よし、この中に入って体内に侵入するんだ」 幽霊の父ちゃんが取り出したのは、座薬式カプセル。ええー、こうゆうシュチェーションの冒険は普通口の中から入らない? しかし、2人は座薬カプセルの中に入ると、チビ太の尻から体内に侵入していった。
大腸の中をうんこを踏みしめながら歩くもーれつア太郎とバカボン。途中で枝道があったので、そちらの道を選ぶと、小便の湖に落ちてしまった。どうやら枝道は尿道だったようだ。 這い上がって先に進もうとすると、通路いっぱいに大岩がゴロゴロと転がりながら、こちらに向かって転がってくる。胆石が転がっているのだ。 必死にもと来た方向に逆走を始める二人、ふと気がついて壁のようになっている海綿体に体をねじ込んでみると、なんとか潜り込めた。そのそばを胆石が通り過ぎていく。 「ふぅ、助かった」 そう思ったのもつかの間、海綿体が膨張を始めた。体をはさんだままの二人は身動きできない。海綿体が膨張するということは、つまりなんだ。ナニがおったっていくわけだ。 「チビ太のやつ。こんなときに何考えてるんだ」 そのまま、二人は押しつぶされてしまった。
END
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