冒険記録日誌
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| 2008年07月03日(木) |
スカーレットのように(クリスティラッセル/集英社文庫) |
本書は集英社文庫から出版されており、その装丁は現在の少女小説レーベルとしては有名なコバルト文庫と同じものですが、発行が昭和60年、定価は280円となかなか時代を感じさせます。 内容はスカーレットオハラにあこがれる16歳のタラという少女が、さまざまな恋の体験をする(といっても少女向けですからキス以上のことは起こりませんが…)というもの。 わずかに11パラグラフしかなく、そのぶん選択一つで展開が大きく変わります。どの選択肢を選んでも、とくに大きな波乱もなく甘〜い恋のお話しになってしまうので、そういうのに興味のない人には、この作品はお勧めできません。 楽しく読めるかは、いかに主人公のタラに感情移入できるかにかかっています。そうすれば本の好きなタラが「前からの希望だった本屋でのバイトを選ぶか?それとも運良くチャンスのまわってきた時給も良い人気のファミレスのウェイトレスとして働くか?」という、一見ささいで日常的な選択肢にもドキドキできるかもしれませんよ。
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