冒険記録日誌
DiaryINDEXpastwill


2008年01月27日(日) ウォーロック 第26号 1989年2月

 この号もメインはT&T関連の特集記事で、ショートゲームブックも収録されていない。しかし、ゲームブック関連の記事も、編集長の多摩豊氏によるデュマレストゲームブック「惑星不時着」の紹介もあり、他に安田均さんの「ファイティングファンタジーの楽しみかた」の新連載が今号から始まるなど、まだまだゲームブックファンにも配慮した内容となっている。
この「ファイティングファンタジーの楽しみ方」は書籍化されているので、現在絶版とはいえ機会があったら是非入手してほしい。ゲームブックを語るエッセイとしては、もっともまとめられた一冊だと思う。今号は初回ということもあってか、「火吹山の魔法使い」を例に“ゲームブックはすごろくじゃない“と題してFFシリーズのルールの特徴について触れている。
 もう一つ、外せないのは、わきあかつぐみさんの書いた「FFシリーズ・キャラクター名鑑」なる記事だ。キャラクター名鑑であって、キャラクター辞典ではないので、資料的な価値は低い。大抵は本シリーズを遊んだことがある人なら、すでにわかっていることを書いているけど、時々ニヤリとするようなキャラクターの紹介のしかたをしている。
例えば「盗賊都市」で登場するボスである、ザンバーボーンは、
───「えーっと、「盗賊都市」に出てきた悪役は誰だっけ?」
───「アズール卿だろ?」
───「何か、他にいたような気がするんだが……」
「雪の魔女の洞窟」に登場する雪の魔女ことシャリーラは、
───ふふふ、わらわは遊びが大好きなのじゃ!……そーれ人間、ゾンビと戦え〜い。
───ふふふ、新しい遊びを思いついたのじゃ!名づけて金属板遊びじゃ。
───お前が勝ったら、ここから逃がしてやるのじゃ!遊び方は、もちろんわらわが決めるのじゃ!
───あ、いまのはナシじゃ、こっちが本当のルールじゃ!もう一度勝負じゃ!
───ふん、こんどのもナシじゃ!もういっかい勝負じゃ!
───雑誌ウォーロックには、偉大なウォーロックのほかに雪の魔女もいるという噂が……。


山口プリン |HomePage

My追加