冒険記録日誌
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2008年01月26日(土) ウォーロック 第25号 1989年1月

 この号の特集記事は、これからのゲーム、題して「ストーリー・ゲームの未来」というものだ。ボードゲーム、TRPG、コンピュータRPG、そしてもちろんゲームブックの4つの大枠に分けて、現状と1989年の予想を書いている。
 ゲームブック部分については、大型化、複雑化したパラレル選択タイプのゲームブックは、現在程度のファンの支持を受けながらこれからも出版される。当分の間はファンタジーもの作品などが中心で、大きな動きはない…などといったことが書かれている。ゲームシステムとストーリーを絡めた秀作が登場するとしたら、まちがいなく89年。それは中規模の作品となるでしょう。と、大胆な予想をたてている。私が思うにその作品とは「送り雛は瑠璃色の」のことを指しているのではないかと思うがどうだろう?
 またこの特集記事には水野良、山本弘など6人の寄稿文も掲載されているが、その中では「ベルセブルの竜」の作者である茂木裕子のコラムが、さりげなく貴重だと思っている。彼女は今、何をしているのだろうか…。

 またこの号には、宮原弥寿子の書き下ろしゲームブック「ダイモスの攻防」というのがある。超能力者がいっぱい登場して、ひたすら激しい戦いを繰り広げる作品で、個人的にはちょっとプレイがめんどくさくて序盤して遊んでいないので、感想はパス。ちなみにパラグラフ数は200で、これもウォーロックに以前掲載された「フォボス内乱」と共通の世界観をしている。

 近藤功司氏の連載コラム「ゲームの殿堂」では、野球のお話しが書かれている。南海が身売りされて3ヶ月とか、時代がわかるなぁ。ここでは双葉文庫の「プロ野球ファミリースタジアム〜ナムコスターズの挑戦〜」(2002年5月の冒険記録日誌に掲載)を取り上げていて、超大作でも感動のストーリーでもないが、野球ファンのツボをついたこの作品を好意的に取り上げている。どちらかというと双葉のような系統のゲームブックは、ウォーロックでは冷遇されているような気がしていただけに、ちょっと意外な気もした。


山口プリン |HomePage

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