冒険記録日誌
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2006年12月05日(火) 山口プリン東京へ行く その4

4日目

 うー、東京でずっとネカェで宿泊していたこともあり、肩や腰が凝って凝ってたまりません。
 皇居周辺を散策して体を動かしたあと、国立国会図書館に初めていきました。
 ここは日本中の出版物がすべて保存されているという、超巨大図書館。ここなら私がまだ実物を見たことがない幻のゲームブックたちが閲覧できるに違いないです。そんな期待に胸を膨らませて中に入ります。
 まずロッカーにカバンなどをあずけ、筆記用具など持ち運びたいものは透明なビニール袋に入れて持ち歩いてくださいとのこと。さすがに国会図書館は普通の図書館とは違います。さらに本は書庫から直接手に取ることはできません。
 さらには待合室に何台もある端末機から本の貸し出しの予約を入れ、30分くらい待たされたうえ、やっと念願の書物に拝謁できるというシステムになっています。一度に借りられるのはわずか3冊までです。

 もっともこういった国立国会図書館のルールは既に事前に調べて知っていたので、ここで閲覧する予定の本はすでに決めていました。私が借りる予定だったのは以下の6冊です。

SF・環状世界(刀根広篤/アポリア出版)
*「魔城の迷宮」共同執筆者?である刀根さんの単独作品

サラリンダ姫を救い出せ 騎士と魔法使い君はどちらをえらぶか(メーガン・スタイン/近代映画社)
*私の好きな「騎士と魔法使いシリーズ」で唯一もっていない日本語版作品

天空要塞アーロック(マーティンアレン/社会思想社)
*このときはまだ持っていなかった日本語版最後のFFシリーズ作品

花色マジカルオペレッタ 魔法のピアスにお願い(清水真理子/双葉社)
*少女小説をベースにしたペパーミントシリーズで唯一もっていない作品

超美少女学園とねらわれた学園(馬里邑れい/ポプラ社)
*昔はゲームブックがブームだったんだなぁ、と実感できる児童書風ゲームブック

過去からきた狩人(ルイーズ・M・フォーレー/講談社)
*もともとレアな講談社の“アドベンチャーブックス”というシリーズ(2003年2月21日の冒険記録日誌を参照)の中でも超レアな最終巻。たぶん内容はアレなものと予想できるものの、ヤフオクですら一度も見かけず、ネットで話題にのぼったことも一度もない(と思われる)幻の作品。


 ゲームブックとしては比較的短めの作品が多いですが、それでも時間の都合上、これ以上借りるのは無理でしょう。この6冊をじっくり楽しむ計画でした。
 ところが!
 「サラリンダ姫を救い出せ」「天空要塞アーロック」「過去からきた狩人」はなんと在庫がありませんでした。どれもシリーズ作品自体はあるようですが、これらの巻は歯抜けのように在庫がありません。国立国会図書館でも読めない作品があるとは…。
 さらに「超美少女学園とねらわれた学園」は、存在することはするが、この建物ではなく少し離れた住所にある国立国会図書館の児童書部門に保管されているそうで、つまり予定の6冊の中でわずかに2冊しか借りられないという事態になってしまいました。
 しかし、せっかくの国立国会図書館。一度に3冊借りられるのに2冊だけでは勿体無い気もします。ならこんなことでしか、まず読めないようなゲームブックがないかと、しばし検索したあげく、こんなの借りちゃいました。
 
通勤電車60分の興奮 官能ポルノゲームブック(朝倉秀雄/日本文藝社)

 そんなわけでやっと決まった、この3冊を借り出します。これらの本の感想はこの旅行記のあとに書きたいと思いますが、「SF・環状世界」はある種のインパクトはあったものの、ゲームブックと判断してよいのか微妙な作品でしたので流し読み。「通勤電車60分の興奮」はゲームブックであるという点を除けばいたって普通のエロ小説でして、一冊に3話収録しているうちの1話分遊んだらお腹いっぱいになりました。「花色マジカルオペレッタ」だけは普通に最後まで遊んで、借りた本の数ページを記念にコピーしたあと、国立国会図書館をあとにしました。
 借りてわかったことですが、国立国会図書館の蔵書は基本的に本のカバー表紙部分は、保管せずに剥がして捨てているようですね。膨大な量だけにカバーの保管までは負担になるのかもしれませんが、なんだか残念な方針だな。

 その後は、適当に発見したマッサージ店で1時間ほど腰のマッサージを受け、もはや巣穴となった秋葉原に戻ります。イエサブでフーゴハルのオリジナルゲームを購入して本日の予定は終了。
 明日は東京から帰るだけですが、ネカフェでメールのやりとりを通じて、帰る間際に創土社の酒井さんと喫茶店で待ち合わせの約束をしました。どんな話しができるか楽しみです。

続く


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