冒険記録日誌
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| 2006年03月11日(土) |
たけたろうの冒険 ──FF番外・王子の対決編 その6── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
少し道を行くと、粗野な男が小さな折り畳み式テーブルの前に座っていたのに出くわす。 片目に眼帯をしたその男の背後には、重装備のならず者が沢山控えています。 「俺は帝国の徴税官だ。この道を通るのなら、お前たちに通行税を払ってもらわねばならん。一人あたり金貨5枚だぞ」 「帝国の徴税官ってなによ!私はガンドバッドの王女なのよ!お金なんて銅貨一枚だって払う必要ないわ」 猛抗議をするともみを、たけたろうが必死で止めます。 「離してよ。なんであんな奴らの言うとおりにしなくちゃ、いけないのよ」 「無駄ですって。この人たちは強そうだし、何よりここで戦う選択肢が用意されてないのだから。あきらめましょうってば」 「くっ、悔しいわ」 ともみが徴税官に金貨5枚を放り投げます。そのまま怒って通り過ぎようとすると、たけたろうがもじもじしながらともみの服を引っ張りました。 「なによ」 「あの…、金貨を貸してもらえませんか。盗まれちゃって今は一文無しなのですよ」 「ハァ!?」
こうしてともみが金貨10枚を払って、徴税官に道を通してもらうと、そのまま丘の上に向かって歩き続けます。 途中でいたずら好きのスカットリーたちが、荷物をひったくって逃げましたが、ともみが発見の術(魔法点1を消耗)を使って取り戻しました。 しばらくすると、道の先の石に3人の老婆が腰掛けているのに出くわしました。近づくと、それぞれ目が一つしかない奴、歯が一本しか生えていない奴、指が一本しかない奴といずれも化け物じみた様子です。 たけたろうは顔をそらして歩きすぎようとしたものの、ともみは元気に挨拶をしてみました。すると、老婆たちは微笑んでこう言います。 「言っとくれ。あたしらのうち、誰が一番きれいだと思う?」 心優しいともみは困ってしまいました。どれもドブスなんて正直に言ったら、彼女たちは傷ついてしまうことでしょう。 「えへへ、ここはたけたろう兄貴にまかせるわ」 「駄目ですよ。なんで私が」 「じゃあ、今すぐ金貨5枚を返してよ」 「いやそれは…、えーと、一つ目のお婆さんが一番綺麗ですかねぇ…」 それを聞くと一つ目のお婆さんは喜んで、猫目石をともみに与えたうえ、たけたろうの体力を原点まで回復させてくれました。 でも怒ったのは、残りの老婆たちです。歯が一本しか生えていない老婆がともみに噛み付き、指が一本しかない老婆がたけたろうを引っかきました。(ともみの運点を−2、たけたろうの運点を−1にする) さらに霧がたちこめて、3人の老婆の姿は消えてしまいました。霧が晴れたとき、2人は驚きます。いつの間にか2人は、それぞれまったく別々の場所に飛ばされていたからです。
続く
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