冒険記録日誌
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| 2006年03月09日(木) |
たけたろうの冒険 ──FF番外・王子の対決編 その4── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
「るんるんるん♪」 「ちょっと、兄貴。あんまり上機嫌にならないでよ。これは王位継承権をかけた真剣勝負なのよ」 2人はそれぞれ馬に乗って、一緒に田舎道を歩き続けました。しばらくすると数人の村人に出会います。 ともみが挨拶をすると、村人もにこにこして雑談に応じてくれました。 「ねぇ、みなさん。よかったら、この先に何かあるか教えてくださいませんか」 「お嬢ちゃん。危ないから引き返した方がいいよ。この先はオークの住む小屋があるんだ」 「なーに、そんなの私たちが退治してあげるわ。みなさん、お話し相手になってくれてありがとう。もう出発します」 そういって、元気よく旅を再開するともみと、嫌な顔をしてついて行くたけたろう。 「るんるんるん♪」 「ちょっと、ともみ。あんまり安請け合いしないで下さいよ。これは王位継承権をかけた旅なんだから、無駄な戦いはやめましょうって」 「そうもいかないのよ」 「なんで?」 「だってこのゲームブックって、戦いを避ける選択肢がほとんどないから、オークが登場するなら、どのみち戦うしかないの」 会話をしているうちに、オークの住む小屋が見えてきました。ともみの言うとおり、窓から侵入するか、扉から攻め込むかの2つの選択肢しかありません。馬から降り、そっと中の様子を覗くと、オークは3匹いるようです。 2人は扉から突進して攻め込むことにしました。 「イーチ、ニー、のサン!」
オーク 技術点8 体力点6 オーク 技術点7 体力点4 オーク 技術点6 体力点4
「最初は私にまかせて。そのかわり後は頼むわよ、兄貴!」 ともみが電光の呪文(魔力点を3消耗)を唱えると、オーク達が悲鳴をあげます。(オーク達の技術点−1、体力点−2) たけたろうも剣を抜いて突進します。たけたろうが1匹目と2匹目を退治し、ともみは杖で3匹目を葬りました。 宝石と金貨をかき集めると、宝を山分けにして先に進みます。
その後、ゆるゆると馬に乗ったまま道を歩き続けると、川の上にまたがってそびえる建築物に侵入します。中は無人らしく、荒れ果てていました。 突然、何かが頭上から舞い降りて、たけたろうに襲いかかります。 「ぎゃー、助け!助けてください!」 「大きな蛾くらいでいちいち驚かないでよ。兄貴、しっかりしてよね」 ともみは、冷めた目でそれを見ると、着火の術(魔力点を1消耗)を唱えました。たけたろうに、まとわりついていた巨大蛾は、たちまち燃えて消えてしまいます。 どうやらこの建物は、蛾の生育に適していたようです。周囲を探索していると、蛾の幼虫の包まれた、巨大なまゆがいくつも転がっていました。 たけたろうが近づいて、まゆをほぐしながら、即席のロープにしようかと作業を開始します。ともみはそんな面倒くさいのはごめんとばかりに、壁にもたれかかります。 そのとき、ともみのさわった壁がいきなり回転して、ともみは外に放り出されたのです。 「キャーー!」 「と、ともみ。大丈夫ですか!」 たけたろうが、あわててその壁から外を見回しましたが、すでにともみは下の川に転落して、はるか下流に流されていくところでした。 「あらら、これからはまた別行動ですか。ともみも、たぶん大丈夫とは思うけど、また会えますかねぇ」 たけたろうは深いため息をついてぼやきました。
続く
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