冒険記録日誌
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2006年03月08日(水) たけたろうの冒険 ──FF番外・王子の対決編 その3──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

「お嬢さん、お嬢さん」
 森の中を歩き続けると、頭上から小さな声が聞こえてきます。
 見上げると大木の枝から、小妖精がこっちをみて笑っていたの。気色悪いおっさん顔。
「お嬢さん、あなたを待っていたのです。私は、あなたの旅に必要な助言をしてあげられます。さあ、樹のうろを通って私のところまでお上りなさい」
 何と言われても、あんな顔の奴は信用できないわ。無視して行っちゃいましょう。でも、小妖精はクスクス笑っています。
「無駄ですよ。そんな選択肢はありません」
 あ、本当!樹のうろにある階段を上がるか、木登りをして登るかの2択しかないわ。
 しょうがない、木登りをしましょ。
 
 ここで運試し……失敗!

 登っている最中に枝がぽきっり折れたので、飛行の術(魔力点3を消耗)を使って登りました。すると、なんてことでしょう。木の枝々が私を取り囲むようにせまってきて、枝が体を縛り付けて…くるわ…苦し…い。
 樹の妖精はそんな私を見て、笑い転げている。
「うひゃうひゃうひゃ。お嬢ちゃん、いい眺めだね。ほらほら、もっと縛り付けてあげるよ。こんなのはどうだね」
 枝が両手両足を縛り付けて、私を空中に固定させると、妖精がいやらしそうな目つきで近づいてきた。まったく…腹が…たつわね!
 声を振り絞って縮小の術(魔力点2を消耗)を唱えると、枝が縮めはじめる。私が体を振るうと、小枝がバラバラと体から落ちていった。
 妖精は不利な様子を感じ取って、へっぴり腰になっている。いまさら謝っても許さないからね。
 戦いの呪文を唱えると、私の影が宙に舞い上がりました。(魔力点1を消耗)影の騎士よ!あのくそったれな妖精をやっつけて!

樹の妖精  技術点6 体力点6
      VS
影の騎士  技術点7 体力点4

 戦闘の途中で影の騎士は倒れたけど、戦闘を引き継いだ私が、杖で妖精の頭を叩くと、妖精はちいさくしぼんで消滅しちゃったわ。
 収穫は「樹液」と書かれたラベルの張った小瓶だけ。サイテーね。
 
 その後、たけたろう兄貴と合流しようかと、橋の方へ向かった私はトロールの番人に出会いました。
 ここで問題が発生。橋の通行料は金貨2枚なのです。私は鬼たちに盗まれて一文無しなので、ここを通過するにはトロールと戦うしかないみたい。

トロール  技術点9 体力点10

 強い!強いわ!のろまの術(魔力点2を消耗)をかけて、トロールの技術点を7点に減らしたけど、技術点5の私にはどうにもならないじゃない!
 くやしいけど、ここで冒険は終了…。

END


******

 はっとすると、木陰で休んでいる自分に気がついた。
 目の前にたけたろう兄貴が立っています。
「どっちも早く死んじゃったら、日記にならないだろって、山口プリンさんが言ったんだ。もう一回最初からだよ」
 たけたろう兄貴の説明に私も力なくわかったわ、とうなずき返した。いくらなんでも終わるのが早すぎよ。
 仕方ない。今度はたけたろう兄貴と二人で同じ道を進むことにしようっと。
「たけたろう兄貴、今度は一緒に行こうか」
「と、ともみ!ようやく私を信頼してくれるのですね!」
「か、勘違いしないでよ!二人旅の方が体力を温存できるから仕方なくよ。今度こそ勝つのは私なんだからね!」

続く


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