冒険記録日誌
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| 2006年03月07日(火) |
たけたろうの冒険 ──FF番外・王子の対決編 その2── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
「まったく、ともみも頑固なんだから。一緒に行ったほうが戦いだって楽なのに」 私こと、たけたろうは、ぶつぶつ言いながら一人で野道を歩き続けました。 一応、ともみとは別れ際に、ここから数日行った先にある橋で、落ち合う約束をしたのですが、ちゃんと来てくれるでしょうか。 お日様はポカポカ、蝶が野花のまわりを飛んでいます。まだまだ冒険の最初だけあって、平和なものです。 ところが数時間歩くと、事件が発生していました。叫び声が聞こえるので、道の前方に目をこらすと、うら若い乙女がコボルト達に襲われていたのです。 否も応も選択肢もありません。私は乙女を救いに駆け出しました! コボルトもこちらに気がついたようで、剣を抜いて私に近づいてきます。私も負けじと剣をぬいて声をかぎりに叫びました。 「コボルト達め。お前達くらいの雑魚など、このたけたろうの剣の錆びにしてくれますよ!イヤーーー!」
ゴボルト 技術点9 体力点6 ゴボルト 技術点8 体力点4 ゴボルト 技術点8 体力点4
ゴボルトの剣の錆びになってしまいました。 ともみと別れてから、まだ1パラグラフしか経過していないのに…。
END
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「たけたろう兄貴には悪いけど、一人の方が気がらくだモンね」 私こと、ともみは、静かな森の中をどんどん分け入っていきました。 するとまもなく、大きな凶暴そうな2匹の鬼達が、ひょいっと茂みから飛び出て、「命が惜しかったら有り金よこせ」と大きな棍棒を手に持って近寄ってきます。 あちゃ、厄介そうな鬼さんね。ここは一つ、話し合いで解決しましょうっと。 「ちょっと待って、立派な鬼さん。私はすでに強盗にあったばかりで一文なしなの」 鬼達が「俺たちの縄張りの森で、そんな奴がいるのか!」と憤慨して叫びます。チャーーンス。 ここぞとばかりに、たけたろう兄貴の特徴を教えてあげます。鬼達は怪訝そうな顔をするけど、ここで臆しちゃ駄目よ。 「本当の話よ。ここから少しいった橋で通るはずなの。それに私を殴らないと約束してくれたら、残ったこの金貨一枚を差しあげるわ。それなら、公平でしょう?」
ここで運試し……失敗!
うそっ、鬼達は私の話しを信じない。襲ってくる! 慌てて敏捷の術(戦闘で受けるダメージを2点から1点に減らす効果。魔力点2を消耗)を唱えて、戦いにそなえます。
鬼(2匹分) 技術点9 体力点8
ああん、こっちが技術点5じゃ、どうにもならないわ! 呪文の効果もむなしく、大して反撃もできないまま、地面に倒れて気絶してしまいました。
どのくらい時間がたったのか。 私は目をパチッと開きました。慌てて周囲を見渡すと鬼達の姿は消えています。 幸いにも棍棒のダメージは浅くて、体力を半分(7点)回復していました。 財布を改めてみましたが、もちろんカラッポです。 ひどいめにあったわ…、たけたろう兄貴をはめようとした罰かしら。でも金貨を盗まれただけですんだから、むしろ運がよかったのかもね。 しばらく休憩をしたあと、背伸びをして、また歩き続けます。
続く
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