冒険記録日誌
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2005年11月25日(金) たけたろうの冒険 ──FF15・宇宙の連邦捜査官編 その2──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

「ワープ終了まであと5分」
 宇宙船内の合成音が、私にアレフ・シグニ星系までの到着時間を知らせてくれます。
 まもなく宇宙船は超高速空間を抜け、通常の宇宙空間に飛び出しました。モニターに黄色い太陽アレフ・シグニの姿が映し出されます。
 さて、どこから調査を開始しましょうか。選択肢は3つです。

 ・星系で唯一の惑星、ケサールの宇宙空港。
 ・ケサールの月、リスピンズ・エンド。
 ・何十万もの小惑星郡。

 ここは、いちばん情報が集めやすそうな惑星ケサールでしょう。そう判断して、宇宙航空に着陸します。
 税関に足を運び、船に正体を隠すために積んだ果物などの、輸入手続をとっていると、税関職員が私の腰にさしてあったスパイ・ビームに気がつきました。
「もうしわけありませんが、ここではこのような機械は持ち込めません」
 職員が慇懃に言うと、私の強力な携帯武器を取り上げてしまいます。
 抗議したいのをグッとこらえます。まだ、宇宙空港の職員にまで自分の身分を明かすのは得策ではないでしょうからね。
 さっそく情報を得るために、この星の警察本部に向かいます。
 受付の人に身分を明かして用件を伝えると、(サイコロを一つ振って……奇数)これまた愛想のない男が出てきました。
「そのような用件でしたらペルー氏が、相手をするのですが、あいにく会議中でして。かわりにサミュエル氏のところへ案内しましょう」
 サミュエル氏がいる部屋までずいぶん歩かされたあげく、すいぶんと小さな部屋に通されます。
 部屋にいたサミュエル氏は心なしかオドオドした様子で、なにか変です。
「私は連邦捜査官です。アレフ・シグニ星系の麻薬組織をぶっ潰しにきたのです。どうか力を貸してください」
 そう私が話しかけると、サミュエル氏は驚いた顔をしたあと、なにか小さな紙を書き付けて私に手渡し、部屋から押し出してしましました。もうなんなのですか。あきれながら渡された紙を見ると、走り書きが書いてありました。

───ここでは話せない。今晩7時半にレストラン・ヴィククで会おう。

 警察の上司が、自室で話しができないとは不思議な話です。
 疑問には思いましたが、サミュエル氏の指示通りに言ってみると、付け髭をして半端な変装をしたサミュエル氏が先に座っていました。
「つけられなかっただろうね。部屋にも盗聴器。部下には賄賂。この星じゃ、正義を守るものはもうないからね。嘆かわしいことだがこれが事実だ」
 サミュエル氏は汗を拭き拭き、私の分と一緒に飲み物を注文します。
 彼の話しを聞く限りでは、もう警察の上層部は犯罪組織と癒着しており、もはや麻薬の調査はここ何ヶ月もまったくされていないそうです。ただ、この町のヘリポートで麻薬取引が行われている疑いがあることと、暗黒街に情報を知っていそうな人間が一人いることを教えてくれました。
 ヘリポートで現場を押さえる手は、平和主義の私には向いていません。サミュエル氏と一緒に、宇宙空港近くの汚い居酒屋に行くことにします。
「かれは失業した宇宙船の航法士です。顔を見ればすぐにわかるでしょう。それでは私はここで」
 サミュエル氏は、私にその人物の写真を渡すと、店の前で帰ってしまいます。もうちょっと、協力してくれてもいいのに。ケチ。
 その元航法士はすぐに見つかりましたが酒を奢ってみても、酔っ払っているのか狂っているのか、ぶつぶつと意味のわからないことを喋るばかりです。それでもなんとか、リスピンズ・エンドで何かが起こっていることと、後ろの席に座ってトランプゲームをしている女がそれに関わっていることを聞き出すことができました。

 後ろの席の女?
 ふりかえると、その女の姿にびびります。太った体をだらしなく椅子に投げ出し、隙間だらけの歯から煙草の煙がモウモウと噴出しており、さらにビールを飲むたびに下品なゲップを繰り返しています。あわわわ。まるでサッチーのような恐ろしさと、かのう姉妹のような胡散臭さじゃないですか。

 続く


山口プリン |HomePage

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