冒険記録日誌
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| 2005年11月06日(日) |
たけたろうの冒険 ──FF10・地獄の館編 その6── |
ここは地下室の一室みたいです。部屋を出ようとすると、足をひきずるようは物音が外から聞こえてきます。 干草の中に隠れていると、さきほど寝室に飲み物をもってきた、あの背中の曲がった醜い小男がやってきたではありませんか。 今は武器ももっているのでちょっと大胆になって、声をかけてみます。 小男は最初はうろたえていましたが、丁寧に話しかけたうえ、ブランデーを少し分けてあげると、口がなめらかになって秘密の小部屋の合言葉のヒントを少し教えてもらいました。でも「この屋敷そのもののような恐ろしい言葉」としか言わず、なんだか曖昧です。
小男が立ち去った後、通路に出て扉を開けますと、そこは地下牢でした。牢が4つあって、そのうち3つには1人ずつ人間が閉じ込められていました。ブルル、私も捕まったらここに閉じ込められるのでしょうか。 年若い少女が「助けて!屋敷にきたらいきなり閉じ込められたの!」といえば、隣の威勢のいい若者は「てやんでぇ、けったいな黒魔術の生贄になるなんて真っ平ごめんだぜ。頼む。ひと思いにあんたが俺を殺してくれよ」と言います。ハゲ頭の中年だけは黙っているので声をかけてみると「お前にわれわれを助けることはできぬ。むろん、ここの主を殺すことができれば別だが、それも難しいだろう。クリスナイフを手に入れ、赤い部屋で決着をつける必要があるからな。時間を無駄にするな」といってやっぱり黙ってしまいました。忠告どおりすぐにここを立ち去ることにします。 赤い部屋ですか。そういえばこの館にきたとき、子羊の肉を食べさせてもらった食堂に、赤い壁紙がついていましたね。少しずつヒントが出てきましたね。
さて、通路を進みます。なにげなく次の扉を開けると、仰天しました!ここは拷問部屋だったのです。トゲトゲのついた拷問器具や、沢山の檻がところせましと並んでいます。さらに悪いことに、ここには屋敷の住民まで何人もいたのです。 その中でもリーダーらしい眼帯をした大男が、鞭をピシィと鳴らしながら、私を見てドラ声をあげます。 「見かけない顔だな。おまえは侵入者か。どうやら俺たちの慰み者になりにきたらしいな」 「いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえ、私は伯爵様の友人です。怪しい人じゃないですよ」 私はそういって強張った顔でなんとか笑顔を作って、頭をブンブン振りました。 「友人だと?俺はご主人様の友人は全員知っているはずだが」 「わ、わ、わ、私は今日始めて伯爵にお呼ばれしたんですよ。だから道に迷っちゃって」 「疑わしいな。しかし、お前が友人でないという確証もないし…。よし、ダークとオーヴィル!こちらのご友人を縛り付けろ!」 私は逃げ出そうとしましたが、呼ばれた手下達がすかさず私を捕まえて、伸張台にしばりつけました。大男はニタリと笑いかけます。 「なーに。ちょっとしたゲームをしてもらうだけさ。今からオーヴィルが、五十音のうちのある行をいくつか言う。その音から、この屋敷に関する言葉を答えればそれでいい。本当にご主人様の友人なら簡単に答えられるだろう?」 な、なにかとんでもないことになってきましたよ!命をかけたゲームなんて、真っ平ですけど、またしても選択の余地がないようです。
続く
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