冒険記録日誌
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| 2005年11月02日(水) |
たけたろうの冒険 ──FF10・地獄の館編 その2── |
しばらくして。 なんとなく寝苦しくなった私は、静まり返った部屋のベットの上でガバッと身を起こしました。 窓を見れば外はまだ真っ黒です。まだ時間はたっていないようですが、今何時でしょうか。 時計を探そうと部屋を見渡すと、ベットの脇の小さなテーブルに飲み物が置いてありました。あれれ?寝る前はなかったのですがね。さっきの執事がもってきてくれたのでしょうか。 でも、今は飲み物よりトイレに行きたいです。 部屋を開けてトイレを探そうとしましたが、扉には鍵が掛かっていました。それも外側からです。これじゃあ、出られないじゃないですか!おしっこがもれちゃいますよ! 助走をつけて扉に体当たりをしてみましたが、扉はガタガタ震えるだけでびくともしません。 イタタタタ!肩を傷めて体力が2点も減っちゃったじゃないですか!どうなっているんですか、この屋敷は……んっ、足音が聞こえてきます。こっちに向かってきますね。 まずいです!真夜中に大きな音をたてたから怒られるかも!
私はベットにもぐりこんで寝たふりをすることにしました。 鍵が開く音がして、誰かが部屋に入ってきました。 息を詰めたまま、そーーーっと薄目で見てみると、背中の曲がった醜い小男が足をひきずるようにして歩いてきます。男は飲み物を入れたグラスをテーブルに置くと、また部屋を出て行こうとします。 ここでの選択肢は「ベットから起きて男を攻撃する」と「相手が去るまで待って飲み物を飲む」の2つ。 武器のもっていない今の私の技術点はたったの4。相手が背中の曲がった小男だろうが、戦えば簡単に負けてしまいそうです。でもだからと言って、得体のしれない飲み物を飲むのも嫌ですねぇ。どうしましょうか。うーん。 悩んでいるうちに、小男は部屋を出て鍵をかけて行ってしまいました。こうなったら、飲み物を飲むしかありません。飲み物は砂糖水のような味がしました。一気に飲み干してベットに戻ります。 ふーーっ、なんだか気疲れしました。なんだか眠たいです。頭がふらふらします。部屋がグラグラします。これはどうも一服盛られたみたい…。意識が…薄れる……。
目がさめると、私は両手両足をしばられて部屋の中に転がっていました。周囲には誰もいません。 なんなのですか!この屋敷は! こんな所にこれ以上いられません。もう嵐で濡れてもいいから、ここの住民が戻ってこないうちに屋敷から脱出しなければ、まずいことになりそうです。 芋虫のように窓際まではいずって行くと、窓を叩き割ります。ガラスの割れる音は、うまい具合に外の嵐にかき消されたようです。左手首に切り傷を負ったものの(体力点−2)、割れたガラス片を使って、なんとか手足を縛っている紐を断ち切ることに成功しました。 立ち上がって手足をもんで血の巡りをよくながら、脱出方法を考えます。ここは二階なので窓から飛び出るのは難しそうです。扉に近づいてそっとノブを回してみると、驚いたことに扉が開きました。 人を縛っておきながら、その後はほったらかしのうえ扉に鍵もかけていないとは、どうもこの住民の意図がよくかりませんね。 廊下の方も誰もいないようですので、そっと進んでいきます。1階へ降りる階段か、武器を見つけ出したいところです。
続く
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