冒険記録日誌
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2005年09月07日(水) たけたろうの冒険 ──シャムタンティの丘を越えて 冒険6日目──

冒険記録紙  名前:たけたろう
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原技術点  5  技術点  5(戦闘時修正+3)
原体力点 14  体力点 13
原強運点  7  強運点  7

金貨 11枚   食料  1食分
持ち物  剣2本、皮鎧、広刃の剣(攻撃力+1)、死の猟犬の歯数本、類人猿の歯3本、コブリンの歯4本、スナタ猫の歯2本、巨人の歯1本、蜜蝋、銀の鍵(111)、毛皮のブーツ、ボンバの実、ラグナルの剣豪腕輪(攻撃力+2)
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 薄暗い小屋の中で6日目の朝を迎えました、私はいったいどうなってしまうのでしょうか。くすん。
 落ちていた小枝を拾い砂地の床をつつきながら、ぼんやりしていると、扉が開きました。大勢の村人がいます。
 その中でも村の酋長らしき人が口を開きました。
「乱暴な扱いをした非礼をお許しください。私は村の族長のプロセウスと申します」
 プロセウスさんは私を拘束したことを詫びながら、召し使いにパンとミルクを運び込ました。
 用心しながらも朝食をとりはじめた私に、プロセウスさんが事情を説明してくれます。
「私の唯一の跡継ぎである、年端もいかぬ娘がさらわれてしまったのです。略奪者は娘を、洞窟に住む恐るべき魔物の生け贄にするつもりなのです。旅の人、あなたこそ我々の闘志たるお方。どうか、わが跡継ぎを救出して下さい」
 これを聞いて私は思わず躊躇します。今の食事で体調こそ万全になりましたけど、私には少々荷が重過ぎませんかね。
 でも、プロセウスのお願いは一見丁重ですけど、どうにも選択の余地はないみたいです。村人がまわりを固めていて逃げられそうにないんです。
 しかたなく私は、村人たちに魔物の住むと言う洞窟まで案内され──というより連行され──真っ暗な洞窟の中へ入っていきました。
 村人から火口箱と松明を受け取ると、明かりをつけそろそろと進み出します。
 洞窟は分かれ道がいくつかあるようです。そういえば道中で、変なお爺さんが何か言っていましたね。

───洞窟の魔物の迷路には メドゥーサの眼にも劣らぬ罠多く 運なく左ならぬ道をゆく 旅の者をば迎え撃つ

 つまり左に行けということですね。そろそろと洞窟の中を歩くと、すすり泣きが聞こえてきました。
 みると族長の娘さんです。思ったより簡単に見つかりました。安堵を覚えながら、娘になぐさめの言葉をかけると、娘は私にしがみついてきます。
 そのとき、背後から轟音が聞こえてきました。あわてて振り替えると、なんと土砂崩れです。通ってきた出口への道が塞がれてしまっています。
 もはや他の出口を期待して、さらに洞窟の先に進むしかしかたがないみたいです。幸いそれから時間もたたぬうちに、前方に出口らしき光が見えてきました。
 でもその出口の光を背にして奇妙な動物のシルエットが見えました。村人の言っていた魔物もそこで待ち構えていたみたいです。
 目をこらすと巨大なライオンの体に老人の顔、猛毒のサソリの尻尾をもつ化け物。マンティコアです。
 迷う暇も選択の余地もないです!毒針の尻尾が襲ってきました。
 とっさに魔法の盾で弾き飛ばす!マンティアはちょっとビックリしたみたいに一瞬、足を止めました。私は表情を引き締めます。
「たけたろうをあんまり甘く見たらいけませんよ!」
 魔法で呼び出した火の玉を思いっきりぶつけて牽制!
 さらに、ひるんだマンティコアとの間に魔法の壁を発生させます。
「おらおらおらおらおらおらっ!です!」
 そのまま、魔法の壁を動かしてマンティコアを隅っこに追い詰めると、私は娘さんの手を引いて洞窟から逃げだしました。魔物退治はできなかったけど、救出が目的だから別にいいですよね!

 娘と共に村に帰った私は、村の大歓迎を受けました。族長が泣いて感謝してきます。強制的に洞窟にほうりこんでおきながら調子がいい人ですねぇ。
 緊張の糸が切れて、大歓声をあげる村人達の声を聞きながら地面にへたりこみます。 怪我こそしませんでしたが、体力の消耗の激しい魔法(一つにつき体力を4点消費)を3つも使ってしまいましたから、体力はわずか2点しか残っていません。今日だけはゆっくり休みましょう。
 どのみちこの先の冒険はさらに危険が待ち受けているでしょうから。

続く


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