冒険記録日誌
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2005年09月05日(月) たけたろうの冒険 ──シャムタンティの丘を越えて 冒険4日目──

冒険記録紙  名前:たけたろう
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原技術点 5   技術点 5(戦闘時修正+3)
原体力点 14  体力点 7
原強運点 7   強運点 7

金貨 8枚   食料  2食分
持ち物  剣、皮鎧、広刃の剣(攻撃力+1)、グランドドラゴルの斧(攻撃力−1)、死の猟犬の歯数本、類人猿の歯3本、コブリンの歯4本、スナタ猫の歯2本、巨人の歯1本、魔法の書の1ページ、蜜蝋、銀の鍵(111)、毛皮のブーツ、ボンバの実、ラグナルの剣豪腕輪(攻撃力+2)
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 徹夜明けの朝になりました。新しい穴は無事に完成し、約束どおり村人が賃金をくれます。金貨3枚です。
 たった金貨3枚ですか・・・食事1回で使い切っちゃうような金額です。ちょっとガッカリして、眠たい目をこすりながら旅を続けます。
 山を下って、つり橋を渡ると、奇妙なせむし男に道を塞ぐように立っているところに出会いました。なぞかけのようなことを聞いてくるので答えると、正解だったらしく道をあけてくれます。
「洞窟の魔物の迷路には メドゥーサの眼にも劣らぬ罠多く 運なく左ならぬ道をゆく 旅の者をば迎え撃つ」
 通り際に、せむし男が謎めいた詩のようなことを言いました。
 よくわかりませんが、覚えておいて損はないでしょう。
 そのあとは特に危険なこともなく、丘を歩き続けます。
 もう午後も遅くなった頃、元気の良い話し声が聞こえてきました。親指くらいの羽の生えた人間の形をした小さな生き物です。人懐っこく、ぶんぶんとあたりを飛び回るので、うるさくってかないません。
 ちょっと分身の魔法でも使って驚かせてやりましょう・・・と、と。

あれ?魔法が働きませんよ。そんな馬鹿な!*

「時間の無駄だよ、僕のそぼで魔法を使っても!」

 その小さな生き物がくすくす笑いながらいいました。
「おいら豆人のジャン。僕が傍にいると魔法は使えなくなるのさ。ところで、この先はビリタンティの村だよ。とっても楽しい村なんだ。ちょっと物価は高いけどね。さあ、行こうよ!」
 行こうよ・・・って。君がいると魔法が使えないんでしょ。
 ブルルルルル!とんでもない!私を1人にしておいて下さい!
 私の抗議にもジャンは気にした様子もありません。
「だよね。だよね。でも君について行くもんね」
 手で追い払おうとしてもジャンはすばしっこく逃げてしまいます。あきらめて歩き始めると、ジャンが私の肩にちゃっかり止まって足をぶらぶらさせています。
 やれやれ、とんだ疫病神を拾ったものです。

 そうこうするうちにビリタンティの村にやってきました。ジャンによると健康に良い水晶の滝というのが、この村の観光の目玉だそうです。今日はお祭りだそうで、村の中は大賑わい。
 まずはグランドドラゴル酒場という看板にひかれて、店に入ってみます。私はグランドドラゴルという名のついた斧を持っています。この斧は盗賊たちの村で買いましたからね。ひょっとしてこの斧の持ち主は・・・?
「どこで手に入れた?確かにそれは私の斧だ」
 酒場の主人は大喜びで斧を受け取ると、酒を奢ってくれました。旅の話なんかしてみると、カレーの町では困った事があったら私の友人のヴィクを頼るといい、と助言してくれました。さらに水晶の滝への通行証と、斧の代わりに普通の剣をくれます。
 酒をたらふく飲んだあとは、水晶の滝へ。
 ならず者たちが滝の入り口で入場料を徴収していましたが、通行証を見せるとあっさり通してくれ、タオル代わりの布切れをもらいます。この布って、アイテムチェック欄に入れていいのかしらん?
 水晶滝は健康に良いとの評判は本当らしく、しばらく滝に打たれているとあっという間に体力が原点まで回復しました。
 最後に宿に向かいましたが、宿泊が金貨5枚、食事だけでも金貨4枚と無茶苦茶高値です。宿を断って、村はずれで野営することにします。
 ぼそぼそと携帯食料を食べると、すぐ横になりました。
 気が付くとジャンはとっくに寝入っています。こっそり抜け出そうかとも思いましたが、昨日寝ていないので、私もすぐに眠りの世界に入ってしまいました。
 お休みなさい。


続く


*いや、本当はわかっているんですけどね。一度くらい魔法を失敗したシーンがないと、物語的にジャンが怖いと思えないじゃないですか。(^^)


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