冒険記録日誌
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2005年09月04日(日) たけたろうの冒険 ──シャムタンティの丘を越えて 冒険3日目──

冒険記録紙  名前:たけたろう
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原技術点 5   技術点 5(戦闘時修正+1)
原体力点 14  体力点 14
原強運点 7   強運点 7

金貨 1枚   食料  2食分
持ち物  剣、皮鎧、広刃の剣(攻撃力+1)、グランドドラゴルの斧(攻撃力−1)、死の猟犬の歯数本、類人猿の歯3本、コブリンの歯4本、スナタ猫の歯2本、巨人の歯1本、魔法の書の1ページ、蜜蝋、銀の鍵(111)、毛皮のブーツ、ボンバの実
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 朝になりました。クリスタンティを出て、山道をうねうねと歩きつづけますと、分かれ道に突き当りました。おや、道しるべがありますね。

──直進「ダンパスへ」
──西「アリアンナへ」

 昨日の酒場で老人が言っていたアリアンナですか。ちょっと興味がありますね。
 そちらに向かってみますと、小さな小屋にたどり着きました。誰もいないようですね。せっかく来たのでそっとお邪魔しましょう。
 小屋の中は、家具もあり清潔な様子でしたが、なぜかでっかい檻が真ん中に据えられて中に美しい女性が閉じ込められていました。
 この方がアリアンナさんでしょうか?しばし呆然とした私に向かって女性は必死に訴えてきました。
「旅の方、ここから出してください!いたずらな妖精たちに閉じ込められたのです」
 美人の頼みなら断れません。檻には丈夫そうな錠前が掛かっているようですが、なーに。

DOP!

 私が呪文を唱えると、檻にかかっていた錠はひとりでにカチッ、と音がしてはずれました。女性は喜びをあらわにして、檻から出てきてこう言いました。
「ありがとうございます。あなたに是非お礼がしたいのですが、魔法に使う品と、闘いの役に立つ品。どちらがお望みですか」
 魔法使いの私としては、もちろん魔法に使う品!・・・・・・と、いいたいところですが、長い旅ではやむなく剣で戦わなければいけない場合もあるでしょう。
 そのときに技術点5の私では、危なくてしかたありません。闘いの役に立つ品を希望して、ラグナルの剣豪腕輪をいただきました。なんと攻撃力+2の効果だそうです!これで私もコブリンみたいな雑魚相手なら勝てそうになってきました。さらに金貨7枚もいただきます。これはこれは重ね重ねありがたいことです。丁寧にお礼を言って、おいとましようとします。
「お待ち」
 その女性、アリアンナさんは、急に私を呼び止めました。へっ、何ですか。
「アリアンナは戦わずして、褒美をやったりはしない!」
 アリアンナさんがそう言い放つと、椅子がピクピクと動き出して、ゴーレムに変身したではありませんか。
 なんだかわかりませんが襲ってきましたよ。なに、なにをするとですか!急いで片手を上げて呪文を唱え、手のひらに生まれた火球をゴーレムに向かって投げつけます。

 命中!

 松明のように燃えるゴーレムを尻目に、急いで逃げ出しました。ふぅ、美人の考えることはわかりません。
 こうしてすっかりくたくたになった夕方頃、私は小さなダンパスという村にやって来ました。少し商店を覗いてみましたが、今の手持ちの金貨は8枚。ここで買い物をすれば、今晩の宿代すら残りません。それどころか、今後収入が入る予定もないのです。
「なんだい。不景気なつらして。ここは景気つけにパーッと、なんか買わないかい」
 商人のおっちゃんが話し掛けてきます。ごめんなさい、私は貧乏なんです。
「ふーん。そうゆうことなら、いい仕事の口があるよ。俺の知り合いが新しい肥溜め用の穴を作りたがっているから掘ってみないか。ま、徹夜の作業になるけど手間賃の他に食事もつくからよ」
 一時間後。
 食事をご馳走してもらった後、私は必死に肥溜め掘りをしていました。
 これも路銀かせぎの為ですから仕方ありません。でも。
 アナランドの全国民の命運をかけて旅をしているはずの私が、なんでこんなことをしているのでしょう・・・・・・。
 それもこれも全部、ろくな支度金を持たせなかった王様が悪いんですよ!


続く


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