冒険記録日誌
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2005年06月29日(水) ゲームブックの思い出 (ホームページ編)

 しばらくサイロスさんのとこの掲示板に書き込んだり、ゲームブックのメルマガ「ゲーマニ」へ投稿したりして過ごす日々が続いた。
 ブーム当時でも少なかったゲームブックの同志との会話で、ゲームブック熱がさらに再燃、未読のゲームブック例えば「深海の悪魔」などをちょびちょび遊ぶようになっていた。
 復刊ドットコムなんてものにリクエストしたり投票したりしているうちに、はじめて認識したのが、二見のドラゴンファンタジーシリーズ。復刊ドットコムのゲームブックカテゴリの中でダントツの1位だから、嫌でも目立つ。
 なんだ、私の知らないゲームブックだな?
 ヤフオクで検索してみたところ、胡散臭い表紙イラストのゲームブックがヒットした。うー、なんてB級くさいんだと思いつつ、ついで買いで「ドラゴンの洞窟」を300円で落札して入手した。
 読んで見ると・・・・・・面白い。しかも今まで遊んでいたゲームブックとは、まったく違うタイプのゲームブックだし。これはちょっと目から鱗だった。
 これがきっかけで、食わず嫌いで私は他にも楽しめるゲームブックを見逃していたのではないかなと、はじめて考えるようになったのだ。

 このころはあれほど夢中になっていたTVゲームへの興味が急速になくなった時期でもあった。はっきりした理由はわからないが、ゲームブックへの関心が薄れていたあの頃に感覚が近い。そのためにゲームブックの衰退と、現在のTVゲームの停滞ムードは通じる原因があるのではないかと考えている。

 一方でHPの開設の方だが、HPの作り方を理解するのにかなりてこずっていた。今だったならブログなんて便利なものがあるので、それで満足していたかもしれない。
 ゲームブックをテーマにしたHPにすることは決めたが、最初から充実したコンテンツを作れる自信はなかった。ゲームブックリスト、Webゲームブック、作品レビュー、ファイティングファンタジーシリーズの解析、メルマガ、交換掲示板・・・・・・大概のコンテンツはすでに他のゲームブックサイトが実現させていた。でも、作るからには多くの人が閲覧するHPを作りたい。
 一度は、ソーサリーの全魔法選択シーンで、全ての魔法が使えるようになる追加パラグラフを作ろうかと作業を開始したが、最初の山賊相手の魔法シーンを作る段階で挫折した。(当たり前だ)
 双葉ゲームブックを主なテーマにするHPというのも、他にやっている人がいないので有りだったが、当初の私はそこまで双葉に興味がない。
 考えた末に、決めたアイデアはゲームブックを読んだ感想やプレイ状況などを日記に書いていくことだった。今でこそ、いろんなゲームブック関連のブログで似たようなものがあるが、当時は日記という形でやっている人はいなかった。日記ならそれほど凝った内容でなくてもいいし、毎日更新というのを売りにすればいけると思った。それに更新を積み重ねれば、自然にHPの情報量も増えていく。この算段はまあまあ、うまくいったのじゃないかなと思っている。
 それにしてもこの間に創土社からゲームブックが復活したのは、驚きだった。ゲームブック界が低空飛行ながら息を吹き返したのはバンザイである。サイロスさんのところで「チョコレートナイト」発売の情報を知ったときは、すぐに本屋に走り、店員さんに創土社に電話して確認してもらった。きっと同様の問い合せがあったのばかりなのだろう。創土社さんは問合せに打てば響くようにすぐに答えてくれたそうだ。
 21世紀になって鈴木直人の新作が読めるとはね。ところで鈴木直人さんの次回新作はどうなったのだろう?確か2004年には原稿ができるとかできないとか、言っていたような・・・。

 視野の狭かった私のゲームブックへの趣向が一気に広がったのは、冒険記録日誌を始めたおかげだった。
 双葉ゲームブック特集をする為に双葉ゲームブックを求めて、古本屋を回っていた時、今まで存在すら知らなかったような出版社から発売されていたゲームブックの数々をこのとき購入したのだ。(2002年05月09日の冒険記録日誌を参照のこと)
 これらのゲームブックも案外楽しめることを初めて理解した。二見や富士見のゲームブックも実際に遊んでみると、非常に良く出来ていたことがわかった。もちろん中には好みでない作品もあったが、創元推理文庫や社会思想社の作品にだってそれはある。これで今までの苦手意識は、実際には単なる食わず嫌いであったことが判明したのだ。
 またゲームブックの感想をWeb日記に書くことは、ゲームブックを遊ぶ動機付けになる。ゲームブックはやるのが面倒くさいが、やり始めると面白い。
 この相乗効果で私は多くのゲームブックを遊ぶことになった。多く遊ぶと、今度は今まで見向きもしなかったゲームブックにも興味が出てくるものである。
 これをマニア化とでも好きに呼ぶがいい。今ではハーレクインゲームブックまで、楽しめるようになってしまったのだ。(笑)
 
 そんなわけで、私とゲームブックとの思い出は今にいたる。毎日更新は現世の事情でやめてしまったし、何度も更新が長期に渡って途絶えたが、私がゲームブックへの関心を持ちつづける限り、HPの更新が完全停止→閉鎖となることはないだろう。


おしまい


山口プリン |HomePage

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