冒険記録日誌
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| 2005年06月30日(木) |
ながされて藍蘭島 パーフェクトガイドブック |
「ながされて藍蘭島」という漫画の、ファングッズ的な本を買いました。 この漫画って、私は全然読んだことがないのですが、この本の説明によると、主人公の家出少年が海で遭難して、女しか住んでいない“藍蘭島”という不思議な島に流れ着くという、なんだかなーな設定のお話しとなっているようです。 登場する女の子が、ヒロインタイプ、巫女、妹タイプ、男勝り、メガネっ娘などというあたり、いかにもな内容なので“萌え”が好きな人向けの内容みたいですね。正直、私にはキツイ作品です。(^^;
ところで、どうしてそんな作品のガイドブックを買ったかというと、この本の目玉としてゲームブック作品が収録されているからですね。あ、いっておきますが私はゲームブックコレクターじゃないですよ。普通ならこの手の本は買わないのですが、このゲームブック部分の著者が健部伸明さんなのでつい手を出してしまっただけです。 知らない人に説明すると健部伸明さんは、過去にも良質なゲームブックを書いている人なんです。例をあげると未来神話ジャーヴァス(双葉社)、ドラゴンクエストII(エニックス文庫)、カイの冒険(創元推理文庫)など。元ゲームブック作家で、21世紀になって新作を書いた人は、奥谷道草さんだけではなかったようです。
で、遊んでみましたので以下は簡単な解説&感想を書きます。 まず目的は島のヌシと恐れられる化け猫をやっつけること。と、いっても相手は猫の着ぐるみみたいな姿なので緊張感はまるでありません。 最初に藍蘭島のマップを見て、マップのところどころに配置されてある番号に対応したパラグラフ番号へ進むのを繰り返すのがゲームの基本で、能力値は戦闘力と鼻血ポイントの2種類です。各パラグラフには必ず3択の選択肢があり、この結果いかんで能力値が増減したり、アイテムが入手できたりします。 このシステムのおかげで、ゲーム開始早々にいきなり化け猫と対決することも可能ですが、さすがに戦闘力が足りずに負けてしまいました。そんなわけで、戦闘力アップを目指して、藍蘭島のあちらこちらをさまようわけですが、女の子に抱きつかれて鼻血ポイントがアップしたり、牛にケチョンケチョンにされたり、主人公的には真面目なのですが、傍から見ると遊んでいるのだかわからない展開ばかりです。繰り返しやっていると戦闘力を増やしたり、アイテムを効果的に使う為の順番がわかってくるので、クリアが見えてきます。このへんのコツコツ感はコンピューターRPGの感覚に少し近いかな。 ゲームバランスなど苦心して作られたような印象がする作品ですが、独特すぎる世界観は、原作をよく理解していないと意味がわからないかも。 当たり前といえば当たり前ですが、やっぱり原作ファン限定で遊べる作品という感じでした。
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