冒険記録日誌
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| 2005年06月27日(月) |
ゲームブックの思い出 (低迷期編) |
ゲームブックが発売されなくなって、私はTVゲームの方へ熱中しはじめた。 アーケードゲームの「ファイナルファイト」、ゲームボーイの「ウィザードリィ外伝1」あたりは相当はまっていたのだが、その話しを始めるとキリがないので割愛。 さて、そのころゲームブックは100冊くらい持っていた。中にはまだクリアできていない作品もあったが、もうゲームブックには関心がなくなっていた。 本棚にきちきちに納まっているのを見て少し整理しようと考え、お気に入り以外は古本屋に売ることにした。 そのときの残したのは、鈴木直人作品などを始めとする創元推理文庫作品を十数冊、「ロボットコマンドウ」や「モンスターの逆襲」など社会思想社作品を6・7冊、双葉の「ミシシッピー殺人事件」の1冊のみ。他は全て合わせて、古本屋で5千円ちょっとくらいで買い取られたと思う。 お気に入りのゲームブックも、本棚の取り出しにくい影にひっそりと置かれるだけであった。 ちなみに古本屋に売ったゲームブックは翌日から店頭に並んでいたが、2週間後に再び見に行ったときは「王子の対決」以外は全てなくなっていた。その見事な売れっぷりに「魔城の迷宮」は手放すのじゃなかったかな、とかちょっと後悔。
こうしてゲームブックと縁のない生活が数年続いた。 ただ一度だけ、なんの気まぐれか「ティーンズパンタクル」を引っ張り出して遊んだことがある。 面白かった。やっぱりゲームブックはよかったなぁとか思いながら本棚に戻す。 ゲームブックへの気持ちを完全に切れないようにつなぎとめたという点で「ティーンズパンタクル」には感謝しなくてはいけないかもしれない。
もっともまだ本屋から完全にゲームブックが消えたわけではない。 ファイティングファンタジーシリーズはまだ絶版ではなかったようで、東京の大型書店で全巻そろっているのを見かけたことがある。(あのとき27巻〜33巻を買えばよかったと数年後に何度後悔したことか。そのときになぜか代わりに購入した洋書の「サムライの剣」は、今でも我が家に置いてある)創元推理文庫もソーサリーは在庫がまだあったようだ。 地元の書店にも「送り雛は瑠璃色の」を一度見かけたが、表紙イラストが怖くて購入を見送り。あれが創土社版のイラストなら買っていたかもしれないなぁ。 他にはエニックス文庫のドラゴンクエストや、トルネコの冒険などを原作としたゲームブックなら常時発売してあった。しかし、中身をパラパラと見ても買う気にはならなかった。簡単すぎてゲームブックというより、単なるファングッズという印象。これなら本物のゲームソフトを買った方が良い。昔と違ってバイトをしていた私は、それくらいのお金はあった。 1997年末に小学館から唐突に「ポケモン」「鉄拳3」「ゼルダの伝説」がゲームブック化されて発売されていたことがある。こちらにはゲームブックらしさを感じることができた。懐かしさのあまり「ゼルダの伝説」を購入したのだが、あまり売れなかったのだろう。結局このシリーズはまもなく本屋から消えた。
続く
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